やまぐち、44年目の夏
久しぶりに、山口線へ行ってきました。今年は8月末まで「DLやまぐち号」が運転、さすがに最近は人出も少なくなったと聞くと、のんびりDD51の走りを撮りたいと思ったのでした。
C571号機が走り始めたのが1979(昭和54)年8月1日、その年は不肖ワタクシは社会人1年生。しばらく鉄から遠ざかっていた時期でしたが、大好きなシゴナナが走ると思えば、集煙装置であろうと赤ナンバーであろうといてもたってもいられず、9月に遅い夏休みを戴いて、新幹線で小郡に向かいました。
いま、山口線上り列車きっての撮影ポイントで有名な津和野の本門前踏切、今回はここで晴れに恵まれましたが、44年前も実は、ここで撮っていました。天気は曇っていたのかな。今の有名アングルとは、踏切の反対側で。駄菓子菓子、順光側に鉄が群がっていた記憶もないので、当時はそう有名なポイントではなかったのかもしれませんね。
やまぐち号撮影に足繁く通うようになったのは、同年代の皆さんからはずっと遅れて、国鉄の終わりぐらいからでした。現在、シゴナナ、デゴイチともに復帰が遅れ、やっとデゴイチが北陸線での試運転を終え、新山口への回送待ちのようです。今年は8月1日に記念行事もなかったのが残念ですが、終戦の夏、甲子園の夏と同じように、8月は「やまぐち号」の夏、と古い鉄なワタクシは、毎年思うのです。