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アイスコーヒーを1晩冷蔵庫で寝かせると味わい深くなるのはなぜでしょうか?個人的には味が濃く、長く感じます。

(Quoraより、回答を転記。)

はじめまして。

ご質問内容、同感です^^
私は科学的な説明はできないのですが、味がどのように変化していくか、
肌感覚をお伝えできればと思います。

アイスコーヒーは大きく分けて、氷などを使って一気に冷やす「急冷式」と
徐々に温度を下げて冷蔵保存してから飲む「徐冷式」があります。

珈琲の味の要素というのは、軽いものから重いものまで何段階かあります。
その多くは「油」ともいえる香気成分であり、有機酸などの物質です。

急冷式の場合は、割と香りや味がそのままでるのですが、
味的に安定しないまま、温度が単純に下がっています。
そのため、氷が解けるなどの要素は別にしても、
「味わいが安定していない」印象を受ける状態になります。
お手軽に作れますし、魅せるパフォーマンスも可能という部分は
もちろんあります。

逆に「徐冷式」の場合は、普通に淹れたホット珈琲を、
流水などで粗熱を取り、そのまま冷蔵庫で寝かせます。
こちらは飲み時は数時間後からだいたい48時間くらいかと思います。
数時間すると、香りの部分がある程度残ったまま、しっかりした味わい、
恐らくうまみ成分などの有機酸が安定することで、
香りも味も整った印象のアイスコーヒーになります。

ただ、保管時間が長すぎたり、ラップなどで香り飛びを防いでいないと、
香りの部分が抜けてしまって、重い感じの部分しかない、
あまり面白くないアイスコーヒーになってしまいます。

珈琲屋として、カフェ店などでは、オペレーション的にも楽で
やっぱりおいしいという人が多いので、
この作り置きの徐冷式をお勧めしています。
(うちの店も徐冷式アイス珈琲です。)

温度を下げる時も4℃くらいまで下げた方が美味しいのですが、
これも考察が追いついてません。感覚です。

それでは今日もよい珈琲を!

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