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珈琲塾の今後と、社会へのアクセス

おはようございます。
みさご珈琲の向井務です。

おかげさまで、珈琲塾の看板講座である「珈琲マスター講座」が
毎開催ごとに定員を大きく上回る募集をいただくようになりました。

広く認知されてことと、手作りと小商いのハードルが少し下がってきた
ことによる影響かなとも思っています。

今日は、今後の珈琲塾が社会に対してどのような影響を及ぼすのがよいかを
少し立ち止まって考えてみたいと思います。

現在、珈琲マスター講座の修了生の中では、約40%の方が屋号を持って、
珈琲の焙煎と販売を行っておられ、そのうち20%の方が、実店舗を持ち
珈琲に関する飲食や卸小売りなどを行われております。

みさご珈琲として、私向井務として、社会に対して今後何らかの方向性を
持ち出すとすれば、現時点では三つの状況進行下で示すことがあります。

日本経済の疲弊と技術的な持ち直し

私自身、技術や生産の現場に少しいたので、感覚的に感じるのは、
日本全体の生産性や技術に関する関心が薄れていることです。

資本主義社会、生産主義社会と間を置くのであればそれもよいのですが、
個人的には技術面では大いに研究し、実践し、応用する力を
蓄えておく必要があると考えています。

これらの応用技術は、基本的な知識や実験などで知見として身につき、
より身近なものになっていきます。

実験室でしかできないこと、多くの予算がなければできないことというのは、極端な例ですが、海外で学生が核融合実験炉を作ったりしているのを見ていると、逆に非常識な言い訳になってきている気がしています。

技術面でのベースはいろんなものがあると思いますが、珈琲の世界だけをとったとしても、農業技術、最近では発酵、バイオ系の技術、金属加工技術、電子制御技術、食材の加熱技術、粉砕の技術、水による溶出の技術など、生物、工学系の様々な技術ネタが見え隠れしています。

珈琲塾ですべきことは、これらの生活に密接にかかわる技術を、何気なく
それでも本格的に理解し、ほかの分野でも利用できるくらい興味を持っていただくことを念頭に、「技術的に面白いチャレンジを続けていくこと」
実践していきたいと思います。

個人の仕事とのかかわり方

これからの日本、仕事環境的に、大きな会社に入って生産性を発揮し、
日本の経済的な屋台骨を支える人たちと、個々人で様々な多様性を見出し、
小さな経済を回し、地域や多様なニーズにこたえる個人事業主、小企業の経営者が増えることが予想されます。

そのどちらも意味があることだとは思いますが、昭和から続く、政府の政策方針では、小さな経済を回す個人の人たちの生活が、少しずつですがつらくなってくると見込まれます。税、保険、年金の負担しかり、生活上での介護、子育て、過疎化による生活負担しかりです。

珈琲塾でできることは、珈琲という生活嗜好品に対して、付加価値を乗せることで、珈琲豆の小売りというフロー収入ながらも定着すると、ストック収入に近くなる特性を生かして、「珈琲の焙煎を食い扶持にする」という部分を明確に示していきたいと思います。

生活と仕事の知見を深める相談所としての役割

生活に関して、仕事に関して、あらゆる悩みをお持ちの方がおられます。
これからさらに深刻な事態が起こってくることも想定されます。

そんな中で、「珈琲塾のコミュニティを利用して、生活上必要な知見や、
仕事上必要な知識、工夫を伝える、交換する場として、珈琲塾を機能させていきたい」
と思います。

最終的には、コミュニティの動きを利用した文化的発信を世界に向けても行えるレベルに引き上げていければ、日本の文化的な価値や観光的な価値を自信をもって広げていけると思います。

日本の大事なところ守っていきながら、世界から忘れ去られることのないような、人間に対して本質的な価値のある文化性や生活感を伝えていきたいと願っています。

(20分)

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