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あまり売られていないけれど、実はおいしいコーヒー豆のブランドは何でしょう?

(Quoraより、回答を転記)

コーヒー豆の銘柄というお話でいいでしょうか?

日本も特有の珈琲文化があるので国によって違いますが、
手に入るけどあんまり見ないという観点でお答えさせてくださいm(__)m
個人的なお勧めですが、マニアックさで度合い変えてお答えします。

初心者向け・一般的な方へ
一般的な方へは、まずは国でご提案いたします。

①メキシコ
世界での生産量11位くらい。
中米の北に位置する日本でも有名な国ですが、意外とコーヒーががおいしいです。スターバックスはじめ、珈琲をよく飲むアメリカに陸路で輸送できるため、アメリカにほとんど行ってるんじゃないかなと思います。
日本への流通量はあんまりないので、少し珍しい方に入りますが、自家焙煎店などで購入できることが多いので是非お試しください。

②コスタリカ
世界での生産量16位くらい。観光などでも有名ですが、珈琲界隈では、まずハズレがないといわれるのがこのコスタリカです。生産についてもかなり気を払っていますし、独特の精製方法も特徴が表れていて、美味です。
最近は、発酵技術も嫌気性や酵母の選定なども踏まえて色々進めておられるようです。今後にも期待大です。

③ラオス
世界での生産量12位くらい。ベトナムという世界2位の一大産地が隣接する国。ラオス。元々ベトナムがロブスタ系の品種を作ることで大成し、ラオスも引き継ぎながら、最近ではアラビカ系の日本人がおいしいと思うコーヒーも生産しだしています。
瑞々しい印象のラオスの豆は、ちょっと違ったイメージでコーヒーの美味しさを感じさせてくれると思いますよ。

中級者向け・コーヒーマニアな方へ
①コスタリカ産のレッドハニーのやや深煎り
コスタリカのどこの農園でもいいのですが、レッドハニーをぜひお試しください。コスタリカ発祥のハニープロセスは、精製工程で果肉や粘液質の甘みを種に凝集する方法です。
私も数年前までは購入していたのですが、結構なお値段になり、人気とともに、日本への流通量は一気に減りました。オークションやCOEなどをしっかりチェックされている珈琲屋さんには出回ってますので、ぜひお試しください。
ハイからシティくらいの焙煎で上手に焼けると、あんこのような甘みとふくよかな舌触りが楽しめるはずです。

②イエメン産のバニーマタル・イスマイリの深煎り(フルシティくらい)
イエメンの豆自体はさほど珍しくないのですが、バニーマタルやイスマイリといった最上位の豆のフルシティを、ネルドリップやペーパーの低温抽出でこっくりと飲んでいただきたいです。
昨今のスペシャリティとは対をなしながらも、なぜこんなに甘いのか、という新しい発見があるかもしれません。

③ニカラグアのパカマラ及びマラカツーラ
ニカラグアでとれたパカマラやマラカツーラなどの大型豆をシティぐらいまで引っ張ったものがあればぜひ飲んでいただきたいです。
品種特有の野菜のうまみのようなものも感じられ、グアテマラのパカマラに多い切れの良い苦味がない分、旨味がいい意味でたゆたゆと感じられます。
85℃くらいで、やや濃い目に入れた方がおいしいです。

上級者・玄人中向け・コーヒーギーク、本職の方へ
ほとんどご存じの方が多いと思うので、かなりマニアックなネタを。
①タイ・ターク県のカチモール
タイのアラビカで有名な産地チェンライ・チェンマイ・メーホーソンなどは赤土が多いのですが、西のミャンマーに隣接するターク県は、黒土が多く、土壌の味が大きく異なっています。
今は亡きプミポン国王の偉業でもある王国プロジェクトで導入されたカチモールを栽培している農家も多く、逆に同一の品種で土地の味や精製方法などの管理がタイ国内でも大きく味の差を醸し出しています。
私がおすすめするのは、ターク特有の味の柔らかさです。タイでは、鉄の多い土や水が北部中心に分布していて、金属味のある特有の雑味を含んでいます。
タークはこの点、かなり穏やかな味わいで、雑味がないというわけではないのですが、雑味が和らぐ分、他の香りや味、コクといった部分がとても好意的に楽しめます。
この地域は、中国系移民の影響かわかりませんが、漬物やみそ汁のような食事もあるらしく、何か親近感も湧いてくることも、味に影響しているかもしれません。

++++
お粗末様でした。
良い珈琲に出会えますように!

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