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動画生成AI"HailuoAI×MiniMax"には"Xenomorph"生成に対する規制があるのか?

動画生成AI"HailuoAI×MiniMax"で、Xenomorphが生成できない?

はい、表題の通りです、こんにちは。
いまちょっとした話題になっている中国企業"MiniMax"(ミニマックス)の"HailuoAI"(海螺视频、ハイルオ エーアイ)をモデルとする動画生成AI"HailuoAI×MiniMax"(いまだにぼくは正式名称がよくわかっていない・・・)、たぶん使っている人たくさんいると思う。

個人的で、ざっくり端的な言い方になってしまうけれど、今サービスとして展開している動画生成AIの中でも、かなりすごいと思う。

どんな感じにすごいのかは、触ってみたらいいと思うので、割愛する。

みんな"HailuoAI×MiniMax"で"Xenomorph"生成してる?

本題に入ろう。
動画生成AIだけに限らずだが、ぼくはここしばらくの期間、生成AIで"Xenomorph"(ゼノモーフ)の完全再現がしてみたくて、無駄に時間を浪費している。浪費か・・・、浪費といえば浪費だが、個人的にはかなり有意義な時間だと感じているけれど、それはさておき。

ゼノモーフってなんやねん?っていう人は、まあ調べるなり、生成型人工知能チャットボットに聞くなり、煮るなり焼くなりしたらいいと思うが、簡単に説明しておこう。

Xenomorphとはなにか?

改めて、Xenomorph(ゼノモーフ)とは、映画『エイリアン(Alien)』および『エイリアンVS.プレデター(Alien vs. Predator, AVP)』などに登場する架空の(寄生型)地球外生命体である。

名称に関して、厳密には"Xenomorph XX121"、学名として"Internecivus raptus"、単に"The Alien"(エイリアン)または"The Creature"(クリーチャー)とも呼ばれる。

Xenomorphの登場する「エイリアン」シリーズ

リドリー・スコット(Sir Ridley Scott)監督のSF映画『エイリアン』(Alien, 1979年)で初登場し、以下、続編に登場する。

  • 『エイリアン2』(Aliens, 1986年) - ジェームズ・フランシス・キャメロン(James Francis Cameron)

  • 『エイリアン3』(Alien 3, 1992年) - デヴィッド・アンドリュー・レオ・フィンチャー(David Andrew Leo Fincher)

  • 『エイリアン4』(Alien: Resurrection, 1997年) - ジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)

  • 『プロメテウス』(Prometheus, 2012年) - リドリー・スコット

  • 『エイリアン: コヴェナント』(Alien: Covenant, 2017年) - リドリー・スコット

  • 『エイリアン:ロムルス』(Alien: Romulus, 2024年) - フェデ・アルバレス(Fede Álvarez)

2019年に製作されたファンメイドのショートフィルムシリーズ

また2019年には、20世紀フォックス(Twentieth Century-Fox)がTongalと協力して、「エイリアン」の40周年を記念するファンメイドのショートフィルムシリーズを公開し、もちろんXenomorphも登場している。

  • 『Alien: Containment』 - Written & Directed by Chris Reading

  • 『Alien: Specimen』 - Directed by Kelsey Taylor

  • 『Alien: Night Shift』- Written & Directed by Aidan Brezonick

  • 『Alien: Ore』 - Written & Directed by the Spear Sisters

  • 『Alien: Harvest』 - Directed by Benjamin Howdeshell

  • 『Alien: Alone』 - Written & Directed by Noah Miller

これは、YouTubeで視聴することが出来る。

「プレデター」とのクロスオーバー作品

映画『プレデター』(Predator)とのクロスオーバー作品として、ポール・W・S・アンダーソン(Paul W. S. Anderson)監督の『エイリアンVSプレデター』(Alien vs. Predator, AVP, 2004年)とグレッグ(Greg)とコリン(Colin)のストラウス兄弟(Brothers Strause)監督による『エイリアンVSプレデター レクイエム』(Aliens vs. Predator: Requiem, 2007年)にも登場している他、Xenomorphの頭蓋骨や尻尾が、スティーヴン・ホプキンス(Stephen Hopkins)監督の『プレデター2』(Predator 2, 1990年)、ニムロッド・アーントル(Nimród E. Antal)監督の『プレデターズ』(Predators, 2010年)、シェーン・ブラック(Shane Black)監督の『ザ・プレデター』(The Predator, 2018年)にも登場。最新の作品では、近日放送が予定されているFXテレビシリーズ、ノア・ホーリー(Noah Hawley)監督の『エイリアン:アース』(Alien: Earth, 2025年)にも、もちろん登場する予定である。

ゼノモーフに関する情報を記載しだすとキリがなくなってしまうので、登場作品の概要に留めておこう。

動画生成AI"HailuoAI×MiniMax"では、ゼノモーフ生成に対する規制がある予感

で、話を戻すと、ゼノモーフをある程度のレベルで完全再現してみたいなあ、と思い、いくつかの生成AIで実験を試みているのであるが、もちろん、映画作品に登場するキャラクターであるため、生成AIに大きく関わる問題としての著作権云々などの話にもなるだろう。

著名人だったり、有名な漫画あるいはアニメーションの登場人物だったり、そういうものには、個人あるいは個々の倫理的な制限だけに留まらず、生成AI側での生成規制のようなものが存在している。

規制の厳しい"Adobe Firefly"

顕著なもので言えば、画像生成AIの"Adobe Firefly"にはかなり厳しい規制が設定されており、それは例えば商用として利用するユーザーにとっては、とても重要なことなのだけれど、生成出来るものの幅は、ジャンルにもよるが、画像生成AIの中でもかなり厳密に規制されていると思う。

先に言ってしまうと、Adobe Fireflyでは、ゼノモーフは絶対に生成されない。厳密に言うと、何千回も何万回も手を替え品を替え試したわけではないので、もしかしたら抜け道があるかもしれないが、たぶん無理だと思う。

基本的に、Adobe Fireflyは、著作権などの問題に対応すべく、Adobe StockをAIの学習のベースとしているそうなので、学習していないものは、つまりAdobe Stockに存在しないものは生成できないという話もあるだろう。

ゼノモーフは、Adobe Stockには、ないと思う。

画像生成AIによるゼノモーフのヴィジュアルの差異

ぼくがゼノモーフの生成を試した生成AIはもっぱら画像生成AIで、これは以前にも以下の記事で少し触れているので、ここではあまり触れないけれど、ゼノモーフの生成に対してまったく規制のないものもあれば、条件付きの規制のようなものが存在するものもある。

例えば、リアルな写真のようなゼノモーフは生成できないとか、写真のようなクオリティの「ゼノモーフっぽい」クリーチャーは生成出来るのだが、明らかにゼノモーフでは無いものに強制的に変えられている(造形がおかしい)ものとか、様々である。

動画生成AIによるゼノモーフのヴィジュアルの差異

で、ちょっと前に、じゃあ動画生成AIだったら規制はないのかなあ?と思い、試してみた結果に、今回少し触れたい。

まず表題にあるように、HailuoAI×MiniMaxにおけるゼノモーフの生成には、完全に規制が存在すると思う。かなり膨大な時間を費やして、なんとか本物のゼノモーフに近いヴィジュアルを生成しようとしたのだが、それこそ最大文字制限の2000文字を費やして、様々な観点から攻めてみたが、まともな生成には至らなかった。

以下は、なんとかそれっぽいところまで近付けた生成映像、ただこれも運次第なところがある。

最終的には、ヤケクソになってきて、"The Xenomorph"とだけプロンプトに打ち込んで生成してみたら、2000文字考えに考え抜いたものとほとんど同じヴィジュアルが生成された・・・、おいおい、おれのあの膨大な時間はいったい・・・。

ちなみにだが、プロンプトに、単に"Xenomorph"とだけ入力すると完全な規制がかかっているのか、「生成内容出错了,请重新生成」と、アラートが表示されて生成自体が出来ないが、"The"をつけることで回避できる、"The Xenomorph"・・・。

ただし、時々、奇妙なちょっと怖い映像が生成される・・・ので、掲載しておく。

文字が書かれているのだが・・・、中国語と、あとは、何語?ロシア語?ぼくには読めない。なんて書いてあるんだろう・・・。

で、基本的にHailuoAI×MiniMaxでは、どんなXenomorphが生成されるんだという話だが、以下の記事にその映像が掲載してあるので、まあゼノモーフじゃないゼノモーフっぽいクリーチャーなんで・・・、、観なくてもいいと思うけれど、気になる方はどうぞ。

100%の確率で、生成規制だと、思う。

実は、他の動画生成AIでも、ゼノモーフの生成を試してみた。"LUMA AI DREAM MACHINE"と、"KLING AI"。

同じ中国企業のKLING AIに関しては、まったく生成が終わらないまま7時間以上経過しているので、もう諦める。

もうひとつ、LUMA AI DREAM MACHINEであるが、HailuoAI×MiniMax用にめっちゃ時間をかけて考えた長文のプロンプトを入力すると、まったくゼノモーフではない奇妙なものが生成されるが、プロンプトを調整して簡潔な短いものにすると、

「あっ!」っと叫んでしまった。動きはほとんどないのだけれど、ヴィジュアルとしてはある程度完全なゼノモーフが!!!これたぶん、ゼノモーフに対する生成規制がないんだね。

さらにプロンプトを、先ほどのヤケクソ同様、"The Xenomorph"だけにしても、

ヴィジュアルに関して言えば、かなりな再現度で生成されている。

KLING AIは、まだ生成中、もう明日まで終わらんやろ・・・。ただし、KLINGのサンプル映像の中に、かなり再現度の高いゼノモーフの映像があったので!たぶん規制はほぼないのだと思う、サンプルに取り上げてるくらいだからな。

あとは、Gen-2、Gen-3あたりで試してみたいけれど、今日はちょっと時間がないので、こんなもんかなあ。

今回の結果としては、いちおう、HailuoAI×MiniMaxにおけるゼノモーフの生成には、規制が存在するってことで。

あるいは、膨大な時間を費やしたぼくのプロンプトがクソなだけかもって可能性も拭い切れてはいないが・・・、勉強にはなったから、いいだろ。

今日は、ここまで。

ciao.

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