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楽器の進化をマッハ化する(1)

「音楽とは何か?」という問いを解くためのひとつの方法として、あらゆる音楽の可能性を出し尽さなければならない!
 新しい音楽表現を作るために、新しい音が出せるエフェクターアプリを製作していて。そのアプリをどういう世界観で作ろうとしているのかの現時点での自分の思考をまとめたものです。続きは気が向いたら書くかもです。

 本ブログは楽器の便利さではなく、”新しい音楽的表現をするための楽器を創造するという視点”で書いています。

表現の拡張は常に 「身体性 + テクノロジー」によってもたらされており(*図1)、音楽において

•楽器(テクノロジー)が表現の幅を決め、再現性を担保し
•身体性で表現の幅の中を探索する

が現状の楽器はDAWやMax/MSPで一旦止まっており、ある程度個性のある新しい特徴量(音)は発生しにくく、発生しても汎用性が低く音の美的感覚が収束しにくい、根本的に音楽における新規性は「複雑性やハイコンテクスト性」で認知コストが高いほうへ移行しているように感じる。自分は「複雑性やハイコンテクスト性」ではなく「単純性や初期衝動性」による新規性がまだ残ってるんではないだろうかといつも疑問に思う。

 現在の音楽の行きづまり感、出尽くした感は楽器の特徴量発生が遅く、テクノロジーの進化によって作曲スピード・情報共有速度が上がり、曲を作る人たちの探索空間が無くなってきった為で。特徴量=コンセプトが発生し、その上にクォリティーができる事での音楽ジャンルの収束が起こりにくい。
 ポストロックにおけるジャンルの収束はややハイコンテクストであったが、非常にエモーショナルな体験であった、もう一度あれを味わいたい。何よりジャンルにおける多様性の減衰は音楽の死を意味するような気がする。

 いま開発しているアプリは ”新しい音のコンセプトが生まれて来るのを促進し、クォリティーをあげるループを作るプラットフォーム”になり、”残された音楽の可能性を探索し尽くすし、人々に美的感覚の収束によるエモーショナルな時代感を感じてもらう為” の道具である。


楽器という型枠は何によってもたらされているのか

 渡邊恵太さんが書籍「融けるデザイン」で自己感について書かれているが。自己感とは「自己帰属感」と「運動主体感」から成り立ち

•自己帰属感とは「この身体はまさに自分のものである」という感覚
•運動主体感とは「この身体の運動を引き起こしたのはまさに自分自身である」という感覚
であるとのこと。
 楽器という型枠もこの二点を保持したものであると考える。つまり楽器とは ”自分が弾いたという感覚があり、それに対する音という跳ね返りがある、音と自己との間をつなぐインターフェース” である。エフェクターアプリは運動主体感のデザインであり自己帰属感の外側の移譲を受け入れることになる。

音楽表現の幅が広がらないボトルネック(テクノロジーと表現の関係性)

表現者は、身体性+テクノロジー(楽器)で表現し
聞き手は、テクノロジー(建築物や、再生メディア)で表現を受け取る
表現を受け取った聞き手は、感覚値をアップデートさせ
表現者である場合にまた表現に置き換える

 このサイクルが ”音楽という概念を収束させるための系” でこれを活性化する必要がある。

 この系におけるボトルネックは2箇所で
 •テクノロジー(楽器)
 •テクノロジー(建築物や、再生メディア)
エフェクターアプリはテクノロジー(楽器)を解決するアプリである。

図1

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楽器の進化をマッハ化する(1)

新村彰啓

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新村彰啓

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音楽とは何か?という問いを解くためにiOSアプリを作っています。現在はエレキギター/ベース用の録音アプリPickoutを作っています。 https://apps.apple.com/jp/app/pickout/id1462298977#?platform=iphone