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沼部、陸へ上がる

どうもどうも。
マグさんです。
これは16日の出来事です。
職場にコロナの濃厚接触者が出ちゃって「観劇出来ないかも」と焦りましたがなんとか無事にシモキタまで来れました!
2年越しの「ぷらすのとえれき」の東京公演でth!
令和4年12月16日~18日まで公演だったんだけど都合が合うのが16日の15:00回だけだったので「泣きの1回観劇」(多分使い方間違ってる)。
場所がシアター711ってとこなんだけどあの、「スズナリ」のお隣ってことでテンション爆上げw

幕が上がる瞬間

私は映画も演劇も一番最初に目玉に飛び込む景色を観る瞬間が好き。
劇場が暗くなり小さな照明が舞台を照らす。
今作は”大阪のスター”オパンポン創造社の野村有志さんのひと際大きいシルエットからスタート。
そしてその脇を固める能登さん(Not MEGANE ver.)とエレキさん(ネコチャシャツ欲しい)。
それぞれの容貌から3人の力関係が容易に見て取れる。
この3人どうなるの?
ワクワク。

照明

物語の内容はきっと捺ちゃんがどこかで話してくれるだろうから
私は思ったこと感じたことをツラツラと書き留めようと思う。
本作は照明の切り替えで過去と現在を行き来する手法が取られているのだが、二役を演じた”大阪のスター”野村さんの移り身がとにかく自然。
照明の切り替えと共にメガネをかける、髪を縛る、その刹那で中身も変わる。
プロレスラーで言えば武藤敬司とグレート・ムタといった感じだろうか。
もちろん能登さんとエレキさんの転落人生の演技もそれぞれにしっかり味が出ており、お調子者のモテ男役の能登さんはまさにワイドショーで見たことあるような絵に描いたような転落っぷり・・・。
ちょっと気弱な役のエレキさんも絵に描いたような変態・不審者を演じていていつもとは逆の意味での表情に怖さがあった。
狂気イン・マイマインド

あの生き物さえ見つけなければ

後悔先に立たず
覆水盆に返らず
こうした思いは誰もが経験して大人になるのに何度も繰り返す。
沼部として短期間であれよあれよとメディアに踊らされ、そして転落していった3人。
どんな時もいい時は長くは続かない。
これは世の常なんだと思う。
果たして自分が同じような立場になったら・・・。
例えばこのブログが奇跡的にバズって「書籍にしませんか」「取材させてください」「TV出演お願いいたします。」なんてことになったらやっぱり有頂天になっちゃうね・・・。
「我ら、ブロガー」なんて歌を作っちゃうかもしれない(捺ちゃんが)。

そしてタイトルの意味。

沼部。
こうして改めて思い出すとステージ美術の影響もあってか、あの三人の足元はずっと沼に漬かりっぱなしだったのではなかろうか。
水生生物を捕まえて楽しかったはずのリアルな沼。
人生狂わされたメディアという名の沼。
仲良し3人組から出た、ドロッとした人の感情までもが沼だった。
きっといつまでも沼部は陸に上がることは出来ないんじゃなかな・・・。
泥に還った赤星に囚われ続けるんじゃないかな・・・などと思った100分間でした。


それにしても、面白かったなー。
少なくともあと1回は観ておきたかったー。
ぐぬぬー。


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