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33話 麦印犬品セミオーダーシステムの誕生~きっかけは憧れのオーダーメイドギター

販売価格の最低限度額が決まった今、モノの価値を上げるしかありません。

元々、私はベネフィットを意識してハーネスを設計、製作しているので、その特徴(メリット)から得られる心理的な効果は、価格に乗せられる大きな価値だと考えています。

たとえば、ワンタッチで装着ができる、ということは、毎日のお散歩における犬具装着のストレスが軽減されます。

どんな着衣でも1つのハーネスで対応可能。ということは、使い分ける必要がないので、選ぶという手間がかからない。

他にも、細かいメリットとそこから生まれる心理的な恩恵はいくつもあるのですが、それだけで価格を10,000円から13,000円に変更はできません。

そんな時に考えたのが、
我が子だけのオンリーワンハーネスにすることで、同じ材料、同じ時間をかけて作っても、そこに価値が生まれると思いました。

「我が子だけの唯一無二のカスタムハーネス」

実はこの価値観は実は私が高校の時から抱いていたものなんです。

憧れの桜ギター

この写真はやっと見つけた今から40年前、南こうせつさんが持っていた特注のヤマハのギター「桜」です

この桜ギターに憧れた12歳の少年の前にギターのヤマハさんからすごいシステムが誕生しました。

ヤマハカスタムギタースペシャルオーダーシステム

1975 YAMAHA FORK GUITAR CUSTOM MODEL

ギター形状から木の材質、インレイ(飾り)金具に至るまで、23項目のメニューから選びきれないほどの部品を1つひとつ選んで組み上げてもらえる、自分だけのオリジナルギター製作システム

ギター少年はこの日からこのカタログを暇があれば眺めて、いつか退職金をもらえるようになったら、自分のギターを作ってもらうんだ!と信じて疑っていませんでした。(すでに定年が間近に、、、、)

残念ながら、現在はこのシステムがなくなったようですが、このアイデアこそ、私がお客さまのために作る唯一無二のオンリーワンハーネスの原点です。

これなら、松竹梅の「松」でも、お客さまから選んでもらえるはず。
そう自信をもって、今の価格帯にしています。

私のハーネス販売も、こういうカタログが作れたら、もっとワクワク感が増すのかも。そんなことを思いながら今日のノートは閉じたいと思います。

次は布と革のコラボ
ハイブリッドハーネスの誕生秘話について書こうかな。

続きはまた後日!



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