中古車を買うことにした

表題のとおりなんですが、中古車を買うことにしました。
手に入る前の今しかこの空気感は出せないと思うので、いろいろ書き連ねていきます。

きっかけ

コロナで在宅期間が続いてマジで暇だった頃に、車の見積もりごっこをしていたのが最初のきっかけでした。
今家にある車は軽自動車(N-BOX)で、軽にしては悪くないんですが、根本的に狭いのと、高速で遠出するにはNAエンジンは非力だという点(80km/hくらいがコンフォートゾーンっぽいけど、それでは物足りない)はずっと気にかかっていたので、普通車を買うとしたらどうかなという感じで。
そのときは、「金貯めて30までには自分の車とか買ってみるのもいいかもな~」なんて程度の考えでした。前提として、今年27になる年だというのと、今家にあるのがその親が買った軽自動車1台だけだというのがあるんですが、「近い将来そうしたいな」っていう感じで捉えてました。
思い返せば、あぐのんる~むらぼ♪で大西亜玖璃さんがクルマクルマ言っていたのも意識の深層にはひとつあったかもしれませんが。

最初はホンダのヴェゼルとかマツダのCX-3とかのWeb見積もりで欲しい機能モリモリ積みながら「かっけ~、でも新車とは言え¥200万台後半は手が出ねえ~」なんてやってました。
(これは余談なんですが、割と「トヨタは名古屋、三菱は浦和、日産はマリノス、マツダは広島………ホンダはJFLの門番ことHonda FCだからまあよいか」という宗教上の理由による感情がよぎってしまうのと「トヨタは¥300万以上はかっこいいけど、手頃なラインはあからさまにちゃっちい、売れ線のC-HRは悪くないがトランクやらテールランプやら後ろ姿が苦手」「三菱は燃費がだいぶ悪いのと割高に思える」「日産とスズキはエンブレムがダサい」「マツダはブレーキの効き方が苦手」「ダイハツはなぁ…」「高温多湿の日本に外車は合わん」みたいな感じで不戦敗パターンがかなり多い。CX-3は価格帯の割に高見えするから気になったけど狭いなと思い敗北)
(あと、図体がでかいのでコンパクトカーでは狭いなというのも。そもそも軽からの脱却が前提なので)
そうすると、ホンダかスバルくらいのもんになるんですが、スバルもスバルで知り合いとかぶるなぁというのと排気量が1.6Lで自動車税区分がギリギリひとつ上になるのが気に食わなくて却下(どちらかと言えば前者が大きい)。

ということでなんだかんだで最初からほぼホンダ一択になってしまうんですが、そのうち中古車に検索範囲を広げていったところ、手が届く価格帯で年式も古くなく、走行距離も短く、しかしそれでいて先進機能モリモリで、上記のワガママを満たしつつ、なおかつ自分の琴線に触れる車がありました。
中古車にしては走行距離が短いので、実質新車でしょこれ、ってくらいのコンディションなのに価格は新車で同等の装備を盛った場合に比べて100万近く安く済むというありがたさ。(どうもホンダディーラーでデモカーとして使われていたものなのではないか、という話だがオークション経由品とのことで真相はわからず)
それだけ条件の揃った中古車が、広い日本の中でもなんと同じ市内で扱われているという奇跡のような巡り合わせ。
中古車なので、この機会を逃すと同じものはもう2度と出てこないかもしれません。(現に購入の意志を伝えたあたりでもう1件問い合わせがあったとかなかったとか)
しかも国から10万円いただけるとのことで、じゃあ消費しようじゃないかと。
早速現物を見に行ったところからトントン拍子に事は進み、もう来週には納車日を迎える…というのがここまでの流れです。

選ばれたのは

https://www.honda.co.jp/GRACE/

というわけで、選ばれたのがこのホンダ・グレイス。
フィットベースのセダンで、ハイブリッドがメインのモデルですが自分が買うのはガソリン車です。
一般的にはなかなか人気がなく、この度残念ながら生産終了となるそうなのですが、逆に「どこ行っても同じ車走ってんな」とならないのは良い点です。正直上で固有名挙げたヴェゼルとかC-HRだと割とどこでも走ってるように思うので。
https://kuruma-news.jp/post/257535

良いと思った点がほかにもいくつかあります。

まずは、「価格帯の割に内装が上品」というところ。
外装も大事だと思うんですが、運転中に自分の目に見え、手に触れる部分の質がいいというのもそれと同等以上に大事だと思います。運転するときに気分が上がるのはよいことです。
で、グレイスはそこが値段相応以上だと思います。
ダッシュボード周りの質感も同価格帯の車+αは間違いなくあるし、なんか後席にもエアコンとシガーソケットついてておもてなしの心に溢れてるし。(常に人を乗せるかというとそうではないが、何かで遠征するときこれめっちゃ快適で便利だと思う。今日び電源の有無は基本的人権だし、後席でもエアコンあれば嬉しいよね。誰かの車でどこかにでかけるとなったときを考えても乗せてもらうのがそういう車だったらありがたいと思う。)

また、「セダンでは数少ない5ナンバー車で取り回しがよい」というのもいいところ。
昨今はミニバン・SUV・コンパクトカーが主流となっており、高級車以外ではなかなか見かけないセダン車。「高齢者しか乗っていない」ともよく言われているようです。とは言え、今回念頭に置いていた「高速を使ってどこかへ遠出」というケースを考えた際に車の形状・乗り心地等で一番優位性があるのはセダンでしょう。
かつてのホンダ車では手頃なセダンと言えばシビックやアコードだったのでしょうが、それらは今となっては高級車寄りのポジションに移っており(高い。手、出せねえよ………)、かつ世界的な潮流もあってか総じて3ナンバーへと大型化してしまっています。
そんな中、グレイスはセダンの5ナンバーという珍しいサイズ感。
他にセダンの5ナンバーってトヨタのプレミオやアリオンくらいしかないらしいんですが、そっちは質感は質感でも木目まで行ってしまい、オジイチャン!!って言いながら孫が乗ってそうな感じがあるので、それよかちょっとスポーティみのあるグレイスのほうがお気に入りです。
「運転する」「どこかに遠出する」というのは苦にならないどころか好きなんですが、それでいて「車の操縦が得意かどうか」と言われると正直得意ではないので、あまり車体は大きすぎないほうが助かります。(今のところ免許取得以来そこそこ乗りつつも無事故無違反でゴールド免許まで辿り着いていますが、それは運転がうまいからではなく用心深く石橋を叩いて渡る性格、平たく言えばビビりのおかげだからであって今後とも気をつけないととは常々思っているところ)(バックは正直苦手)
そういった意味でもグレイスは価格・サイズともにちょうどよいと思います。

あとはなにしろ名前がいいですよね。

画像1

( https://ejje.weblio.jp/content/grace より)
「主な意味」欄が、まるで自分の歴代の推しの傾向のように思えます。
例えば、TwitterのIDの由来にもなっているムギちゃんなんかは推しとして象徴的なんですが、まさにこんな感じです。
オタクだからこういうところにまで嗜好が入り込む。

今回はカーオーディオにもこだわらせていただきます

ここまでは「意中の中古車があって契約した」という話なんですが、それとはまた別に、今回はカーオーディオやさんに持ち込んでよいカーオーディオを付けてもらうことにしました。

なにしろ、音声作品・楽曲って推しの努力の成果なわけじゃないですか。
それには三顧の礼というか、それ相応の環境で臨むのが礼儀だと思いまして、オーディオにお金をかけたいなと思ったのです。
それにのんのんもこうコメントしていますしね。

画像2

( https://teibotv.com/news.html より)

わかる~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
元々春~夏シーズンに「SEA HORIZON」流しながら海辺ドライブは総合優勝してしまう…と思っていたところにこんなコメントがあり、その情景がとても素敵だと思ったので、なおさらその気が強くなりました。

で、わが街流川…ではなく流山に高名なカーオーディオやさんがあり、かねてからその存在は存じ上げていたのですが、初めて訪ねてみてお話を伺ってきました。
予算をお伝えすると、それくらいの価格帯ならド安定のいい品があるということでご紹介いただいたのが「ソニックデザイン」のカーオーディオ。
https://www.sonic-design.co.jp/

おすすめいただいたときのお話と自分の解釈をまとめると、
・車メーカーは1円単位のコストダウンを突き詰めようと、日々改善を重ねている。(確かに、トヨタ生産方式に代表されるカイゼンは国を問わず様々な業種で模範とされるのでそりゃそうだ)
その中でも、カーオーディオなんてものは特に車本体の性能には関わってこない(=「贅沢」の分野に入る)ため改善対象とされやすく、「鳴ればいい」程度の品質のものが載っていることが多い

・一般的に、スピーカーは鳴らそうとすると表向きには鳴らしたい音が出る一方、裏向きにはそれとは逆位相の音が出る。
その逆位相の音が何かの拍子に表に回ってきてしまうと、異なる位相の音どうしが混ざり合って音が悪くなる。
それを防ぐため、家庭用のスピーカーは、裏側から出てくる逆位相の音を吸収する空間を作るために奥行きを広くしている(この囲いをエンクロージャーという)。

・車に話を戻すと、バブル期ならまだしも、正直このご時世でデフォルトでは音質にこだわった設計などされていないのが普通である。
車のスピーカーは主にドアに設置されるが、ドアなんていう薄っぺらいところに設置する関係でエンクロージャーの備わっていない、スピーカー本体そのものだけが設置されるため、逆位相の音への対策は皆無であることが多い
するとどうなるかというと、スピーカーから発生する逆位相の音は、ドア本体などに反響して正位相の音と干渉してしまうし、ドア経由で外に音漏れもする。

・また、ドアに据え付けたスピーカーは、見えないところで外からの雨や湿気に晒されることになるので実は経年劣化が起きている

・では、普通のスピーカーで車内での音質を高めるにはどうするかというと、パイオニアやら三菱電気やらカロッツェリアやらが出しているそれ相応のスピーカーに載せ替えた上で、デットニング作業(ドア本体の穴を塞ぎ、ドアからの逆位相の音の反響を防ぐ)を行うことが必要。
が、デットニングにはそこそこ大掛かりな作業(これは個人の感想)が必要なため、それなりの加工と工賃が発生する。(自分でできれば良いのだろうけど、手先が器用ではないので端からその発想はない。餅は餅屋だ)
よしんばその加工を施したとしても、雨や湿気を防ぎきれるわけではない(?ここは想像)。

・そこでおすすめするのが今回紹介するソニックデザイン製のスピーカー。

画像3

( https://www.sonic-design.co.jp/sonicplus-brz_86/img/point-2_ex.png より)

最初からエンクロージャー込みでの設計になっているためデットニングが必要なく」、
スピーカー本体で音の吸収が完結しているので大きな音量で聴いていても外への音漏れは激減する」。
また「エンクロージャー込みでの設計が同時に防水加工も兼ねており、雨や湿気による劣化が他のスピーカーと比べてかなり防げる」。
そのため「車の耐用年数<ソニックデザイン製スピーカーの耐用年数となり、後の車への載せ替えが可能」。現に、載せ替えを繰り返して20年近く同じスピーカーを使い続けているユーザーもいるとのこと。トータルの耐用年数を考えると、安い買い物であると考えられる。

とのことでした。
このソニックデザイン、限られたお店でしか扱っておらず、直伝で加工してもらえるのは県下ではこちらのお店だけという幸運もあり、こうしたありがたいお話を聞いてほぼ即決でソニックデザインにてお願いをしようということになりました。

そんなわけで、来週末に車両引き渡し&オーディオ加工が待っています。
今はまさにこの世の春。来週が楽しみすぎてとってもウキウキです。
買ったからにはあちこち行きたいと思っているので、オタク・友人・同僚の皆様方におかれましてはどんどん誘っていただければと思います。


あと、いくつか今回の中古車購入で得た知見を。
これらも上記同様詳しく書いていこうと思ったものの面倒になってしまった。
・今回ローンを組んだが、某地銀がめちゃくちゃ低金利(驚きの年率1.5%)でマイカーローンをやっていたのでとても助かった。コロナ体制下で時間がかかるとのことだったが、店舗への訪問なし(Webでの申込み&スキャン画像での資料提出+電話でのやり取り)で一連の手続きを済ますことができ、仮審査には3~4日、本審査の申請から振り込み実行までは2週間で手配をしてくれた。ありがたいことである。
さすが、世界三大カップを20余年に渡りスポンサードしているだけのことはある。

・自動車保険は絶対に入らなければならないものであるが、この世の中では(よほど知り合いがどうこうというのがなければ)ネットで申し込んだほうが圧倒的に安上がりであるようだ。
父が会社経由で昔から契約している保険(大口割+20等級+ゴールド割)と、自分が今回ネットで申し込んだときに提案された3プランのうち最も手厚い保険(父の保険が存在することによる複数契約特典での7等級からのスタート+ネット割+ゴールド割)が、年額1万円程度しか変わらなかったので、相当安く済んだと思う。
等級に相当の差があるので、父から事前に話を聞いた時点では今回契約した金額の倍は覚悟していたところ、思っていたより相当安くて大変ほっとした。

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