ここ最近の雑感

夏の主な行事が終わろうとしている。
あいみゅうの東名阪ツアー、IDOLY PRIDEの2Daysの2つがボリューム的には多いのだが、そのどちらもこなした今、あとはアウェイ広島戦くらいである。(それはそれでずっと広島市街は行ってみたかったので楽しみではある)

そんな中で、今思うのは「この夏一番インパクト大きかったの、TWICEの日産スタジアムライブだなぁ」ということである。
7/27の土曜日の回に、縁あって余ったチケットを頂いてFC枠のそこそこいい席で見た。K−POPなど普段触れないジャンルであるが、だからこそ非常にいい機会だった。

日産スタジアムには非常にいろいろな思い出があり、総じて「ピッチが遠い」「屋根が意外と雨を防がない」「キャパが過剰でマリノスサポもようやってるのに迫力なく見える」など主にマイナスなイメージ、そして100%サッカーでしか行ってないなというものなのだが、今回はアリーナ席ということで初めてピッチの中に足を踏み入れることとなった。(プラスチックの地盤で覆われていて芝生にはお目にかかれなかったが)
ピッチ側から見るスタンドは壮大だったがやはり遠く、これでは観客の圧は薄まるだろうなという感触である。当地で一番に思い起こされるのは07年最終節の横浜FCvs浦和(降格が決定した横浜FCが優勝の懸かった浦和を迎えるもまさかの番狂せで浦和がV逸した回で、そんな背景があったためアウェイにも関わらずスタンドの2/3が真っ赤に染まった)なのだが、それだけの埋め尽くしっぷりだったとしても壮観ではあれど圧という点では他のスタジアムと比べ大きく劣るのではないだろうか、と思った。メインスタジアムをこことするクラブがあるということ自体大変気の毒なことであるし、日韓W杯でもラグビーのW杯でもここが決勝会場だったというのは国としてもったいないのではないかと感じる。国立競技場がこれからなんとかなればいいのだが。
残念ながら開場から終演後まで一切の写真撮影が禁止されていたため記憶に残しておくしかなかったが、日本最大のキャパを誇るスタジアムをピッチ側から眺められたのはこれまたいい機会であった。

我々の席はアリーナ席の後方で、サッカーで言えばステージが相手ゴールだとしたら自陣センターバックがいるだろうなという位置。平たく言えば遠い。はるか先にどでかいステージがある。
これではとても楽しめそうにないと思いきや、ステージ背後にスタジアム備え付けの大型ビジョンよりもさらに大きいビジョンが建っており、むしろこちらの映像表現のほうがのちのち凄みを感じさせてくれた。
あるときはメンバーをドアップで映して会場を沸かせ、またあるときは美しい手の込んだ映像でライブをさらに引き立て、曲の世界観に合わせて場の空気を変え…といったふうに、ただ映像を見せるに留まらず、ステージ上のパフォーマンスと一体となってライブを作り上げていたのが大きな衝撃だった。
なかなかそんじょそこらのライブでは縦5m、横幅5、60mに及ぼうかという巨大ビジョンを用意するのは難しいだろうし(それだけの大きさのビジョンが常設されているのって他には競馬場ぐらいしかないだろう)、それこそ他には味スタ・長居といった日本屈指のキャパを持つスタジアムでツアーを行うその規模のなせる技だとは思うが、それだけの装置を用いて、かつそのポテンシャルを遺憾なく発揮する迫力ある映像クリエイティブが提供されるのはさすが世界を相手にするエンタメだなぁと思った次第。
ただ、決してTWICEの規模じゃなきゃできないわけではないと思う。現にロッテなんかは何年も前から映像装置には力を入れるようになっているし、今後ますます映像表現の重要さは増していくものと思う。
三協フロンテア柏スタジアムもいつまでも20年前からほぼ変わらないサイズのビジョンでやりくりしている場合ではない、というのがここでの筆者の伝えたいことである。

会場には老若男女様々な層のファンが来ていた。
新横浜に向かう途中に乗り換えた東横線では公式グッズのタンクトップを着て鍛え上げた二の腕を見せつけるマッチョ陽キャ男性3人組みたいなのが一緒に乗ってきたし、メイン層かなと思われる若い女性ももちろん多い。かと思えば中年男性が単騎で参加していたり、小学生女子を連れたお父さんなんかも多く見かけた。
逆に意外とジャパニーズ・地下アイドル・オタクみたいなのはあまり見かけなかったなぁ、というのが印象深い。(単騎中年男性がそうなのかもしれないが)
要は明らかにTIFだとか@JAMだとかはたまたアニサマだとか、そういったところのオタクの臭いはしなかった。
ファン層の話でいうと、曲中大股開きする大胆な振り付けがあるのだが、そこで誰よりも大声を上げて盛り上がっていたのが20代前後と見られるギャルっぽい女性だったのが面白い光景であった。

内容はというと、セトリの文脈は初見ではわからないのでその辺は割愛するが、メンバーみんなの言動からファンに対しての配慮、気遣いがひしひしと伝わってきたのが印象深かった。
水分補給のことであったり、来てくれたことへの感謝であったりと、これだけの規模のライブにしてはそのへん人情深いなという感じがあった。
ライブ中にも、トロッコに留まらずアリーナ席最後方とゴール裏スタンドの間にステージを設けてそこで何曲もやったり、スタンド1層目の通路を練り歩いたりして、可能な限り最大限来てくれたファンの近くに行こうという姿勢が窺えたのが率直に言うと驚き。悪い意味でもっとスター然とした振る舞いをするもんだと決めつけてかかっていたので、そこまで思いやりのある方々なのだなぁと感銘を受けてしまった。
あのスタジアムサイズでゴール裏を割り当てられてしまうと正直まともに見えたもんじゃないところが、後方ステージのおかげで一気に救われたという感じがあった。

そしてパフォーマンスの質がすごい。
体の使い方や、そこから来るダンスの魅せ方が段違いであった。
(オーディションを経て10年近く第一線で磨いてきたパフォーマンスなのでそりゃそうなのだが、凄さでポカーンとしながら眺めたのは初めての経験である)
しなやかさ、キレ、どこを取っても素晴らしく、トップオブトップはこうなのかというのを初めて目の当たりにしたひとときであった。(同時に、日本のアイドルもやれダチョウだなんだでキャッキャしてる場合じゃないよという危機感も生じた)(決してRINCENTのダチョウさんひとりを槍玉に上げたいわけではなく、全体としての話)

あとは7万人集まったという日産スタジアムの歓声・雰囲気も味わえたのがよかった点。
たぶん練度や意識の高さの問題で、声量や迫力で言えば去年の天皇杯決勝の柏の方が大きいんだろうけど、それでも満員になった日本最大の日産スタジアム中からの歓声が空に抜けていくような感覚はなかなか味わえないものであろう。
スタンドを見渡すのはなかなかに壮観であった。

…という感じで、ふとしたきっかけでフラッとお邪魔したTWICEのライブがけっこう自分の歴代見たライブの中でもかなり大きなインパクトがあったというお話でした。
世界的なユニットのライブ、かつ日産7万人×2日の他になかなか類を見ないであろう規模で人と金とが動くとこんなアウトプットになるのか〜と感激です。

で、問題がひとつあり、これで変に目が肥えちゃったな〜という実感があるのが今日この頃なんですよね。
ちょうどIDOLY PRIDEのライブがあったわけですが、比べちゃいけないけど正直TWICEと同程度のチケ代を取るイベントとしては満足度低いなと思ってしまいました。一物一価の原則で、どちらも等しくライブとして考えればね。
月ストも一時はグンと伸びた印象がありましたが、今回もしばらく期間が空いた割には音を外す、声が出ていないなど随所であれ?と思う場面が見られました。
今回に関しては2日目のソロ・ユニット曲に注力していたというエクスキューズがあるのかもしれませんが、にしてもちょっとなと。
サニピはしょうがないことだけど結城萌子さんがいないのが残念極まりない。
急なアクシデントをうまく乗り切った感は及第点と言ってもいいかとは思います。
先輩方は流石のオーラでした。経験に裏打ちされた貫禄があります。
2日目のsong for youが話題となりましたが、あれも「久々に歌われた」「曲の背景が背景だけに」といった周辺情報だけ食うのであればまあまあといったところですが、独唱が同時に行われているに過ぎず全く調和していなくて、出し物としては正直聴けたもんじゃないなと。
本来であれば各々でソロ歌唱をするのが一番いいんでしょうけど、同じ曲を2回歌われてもアレだし尺の問題もあるし、なら調和しようもないけど一緒に歌わせるほかないって感じなんでしょうかね。
まあコンテンツ自体に2年くらい前に飽きてしまっている身としては、ユニット対バン形式みたいな感じになってくるといよいよ費用対高尾奏音が非常に高くつくなというところが真っ先に来るので、それであればまだ公演中ずっと出ているAve Mujicaの方がその点ではまだいいかなと。
あと1年くらいでコンテンツの終わりも見えてくるかもしれません。最初から見に行っていた身として、ラストは行こうと思いますがそこまでの間は気分次第かな。(Shine Purityが久々に聴けたのでいよいよ思い残すことがないフェーズ)

あとは最近の大きなトピックとしては、ハニスパの天宮るなさんが卒業されるとの件。
あいみゅう初年度の冬から交流が始まって今日まで、なんだかんだ生誕も毎回参加していたくらい自分の中では存在感があり、あいみゅうとしては偉大な先輩だったし、卒業しておそらくアイドル界からも去ってしまうのは非常に惜しまれるところではありますが、状況的にはおそらく自分の中で満足した上でキャリアを無事畳めたような形と見受けられるので、それが何よりです。

さて、そうなってくるといよいよ今のアイドル界にあいみゅう以外の目当てがなくなってきた(いよいよ他にはユナチャンくらいしかいないか?)ので、総体的に考えても自分のオタクキャリアももうそろそろおしまいが見えてきたかな、というのが鮮明になってきました。なんだかんだここ10年でろこどる〜伊藤美来さん〜のんのん〜あいみゅうと一連の流れが続いてきましたが、後に続くものが現状見えてこないので。
アニメも見なくなってきたし、声優界ものんのんを見届けられればそれで未練なくなりそうだし、アイドルの方もあいみゅう以外ほとんど興味ないし。
そんなときにはレイソルがもうちょっと成績面とやってるサッカーの将来性とでシャキッとしてくれればいいんですが、現体制でなかなか望むべくもなく。
目下、あいみゅうが来年Zepp Shinjukuに立つ、それをちゃんと実りある形で迎えなければならないというのがこの先一年の至上命題になってくるかなというところですかね。
マジでこれまでの延長線上では半分埋まるかどうかって感じだし、その現状期待値の倍を叩き出さなければならない、そのためにどうするかっていうのはちゃんとあいみゅうに関わるみんなで考えていかなきゃいけないし、考えるだけじゃなくそこに実際の行動も伴ってやっていかなきゃいけないことだと思っているので、今後はそこに粉骨砕身していく一年になるのではないかなというのが現状の見通しです。とはいえ暗中模索ですよこれは。

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