【全文無料特別号】むぎのマガジン vol. 96ー毎週とどくタロット鑑定解説マガジンー 「私にはどんなビジネスの適性がある？」

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、お仕事に関する相談です。

今回は、月に１度の全文無料特別号です。むぎのタロットのウェブマガジンは、週に１本、公開許諾をいただいているタロット占いの公開と解説を投稿させていただいています。
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解説動画

ご依頼内容

状況について

私に向いている、職業や仕事の内容について占って欲しいです。数年前に会社員を辞め、現在無職です。個人でできるビジネスをしようと思っているのですが、お客様に自分の何が価値提供になるのかわからず、困っています。自分の自然にできてしまっていることを仕事にしようと思って、友人や家族に私の癖や私が気付かずよくやってしまっている行動などをヒアリングしたのですが、どれも意識的にしていることが多く、それをやり続けなければならないのかと辟易してしまいました。自分が気づいていない、無意識の部分を知りたいと思い、占いをお願いした次第です。

鑑定を希望する項目

・私の特徴
・私がお客様に提供できる価値のヒント
・向いているビジネスの方向性（コーチング業、占い、物作りなど）

使った並べ方

3枚引き：フリースリーカード

3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。

鑑定者の回答

前文

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。お返事遅くなり申し訳ありません。
この度は公開鑑定にご応募いただきありがとうございました。ご自身でお仕事を始めるとなると、会社勤めをされる以上に自分の強みは何か、何をやればいいのか悩まれることもありますよね。
この鑑定が少しでもお力になれればと思います。

鑑定ご希望される項目としては
・私の特徴
・私がお客様に提供できる価値のヒント
・向いているビジネスの方向性（コーチング業、占い、物作りなど）
でしたが、ここでおっしゃっている「私の特徴」というのは「特徴であればなんでもいい」ということではなく、「ビジネスにつながるような強み」という意味なのかなと思っています。そしてそれは「お客様に提供できる価値のヒント」と切っても切り離せないのかなと思います。

また、私自身は、「意識的」にやっていることであれ、それが周囲から「特徴」として捉えられているのであれば（意識的でもできない人はたくさんいるはずなので）十分強みと捉えていいのかなと思います。
ですが、依頼内容拝見していると

・自分でも今現在強みだと自覚していないこと
・自分がほぼ無意識レベルで自然に行なっていること

で、「ビジネスに繋がる強み」となるような特徴を知りたい、ということなのかなと思います。

そこで、今回は
・自分が意識していない、自分のビジネスで活かせる強み（お客様に提供できる価値のヒントも含めて）
・起業されるとうまくいきそうなお仕事の業種や形態のヒント
の2点で鑑定させていただきます。よろしくお願いします。

鑑定項目その①　自分が意識していない、自分のビジネスで活かせる強み（お客様に提供できる価値のヒントも含めて）

ワンドのキング（逆）、ペンタクルのペイジ、ペンタクルの9の逆

いい意味で自分を出さずに興味があるものはなんでもやってみようと思えること。一つのことに集中し始めると、それに高い集中力を発揮することができること。カードを拝見する限りでは、これがあなたの強みであるようです。

ワンドのキングの逆は、あなたが自分の意見を押し付けるタイプではないことを示唆しています。「自分が正しい」と思っていることは絶対的な正義ではなく、相手には相手の価値観があり、それは自分の価値観同様尊いものだと本質的に理解されていることが強みであるようです。例えばそれは、相手を成功に導くコンサルタントやコーチングなどをされるときにはいい特徴になるのかなと思います。
また、ペンタクルの9の逆とペンタクルのペイジは、あなたが好奇心旺盛で、自分が今すでに好きなものだけでなく、興味を持ったものには素直に進んでいく柔軟さを持っていることと、興味を持ったものには非常に集中することができることを示しています。
通常は一つのことに集中する人は、他の情報を遮断してしまうことになりがちなのですが、あなたの場合は、一つのことにのめり込みながらも、新しいことを柔軟に受け入れていく好奇心への素直さがあるようです。これは、新しい価値を組み合わせて、サービスを提供していくときにはとても強みになるのかなと思います。

ひょっとしたら今回ご提案させていただいた強みも「それは自分は意識的にやっていることで、苦痛を感じていることだ」とがっかりされるかもしれません。ですが、宮崎駿でさえ、「絵を描くのがめんどくさい」と感じることが多々あるように、人から見たら素晴らしい才能であるものであっても、本人とっては「こんなの誰でもできるはずだし、自分は一生懸命やってるからただできてるだけ」だと自覚することもあるのかなと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

鑑定項目その②　起業されるとうまくいきそうなお仕事の業種や形態のヒント

カップのキング、ペンタクルの10、皇帝（逆）

形のあるものを作るよりも、コーチングやカウンセリングなどの形のないものの取り扱い。企業向け(BtoB)の内容よりも、個人や家族の問題に関することを取り扱うものであること。そして自分自身が何かをゴリゴリに提案するより、相手に寄り添って問題を解決していくものであること。この3点がポイントとなりそうです。
カップのキングは取り扱うものは、具体的なものよりも情報や、人と人をつなぐ仕事、カウンセリングなどに適性があることを示唆しています。上げていただいたものの中ではコーチングや占いの方がモノづくりより該当するのかなと思います。
また、ペンタクルの10は取り扱うものはビジネスに関するものや企業向けのものではなく、家族に関する問題に関わるもののほうがいいことを示唆しています。
さらに皇帝の逆位置はあなたが誰かに何かを一方的に教えるようなイメージではなく、相手の問題に寄り添ってそれを一緒に解決していくようなものがいいのかなと思います。
一つ前の内容と一緒に考えてみると例えば以下のようなビジネスが提案できるのかなと思います。

・家族や人間関係で悩む人に対して、コーチングやコンサルタントを行うお仕事
・家族や人間関係、今後の人生に悩む人に対して占いでお悩みを解決するお仕事

上記はあくまでいただいていた情報からの一例ですが、自分が何か絶対的な正義を提案するものではなく、相手の叶えたいことに寄り添って、相手の力を引き出していくようなお仕事にご縁があるのかなと思います。

ここまで占っておいてなんですが、あくまでこれは占いの結果ですので、ご自身がお心を動かされるようなものに出逢われた場合はそちらを優先するのがいいのかなと思います。
この度はご依頼ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
お仕事での成功、そして幸せな人生こころよりお祈りしています。
ご依頼ありがとうございました。

今回の鑑定のポイント

問題の切り分け・情報の整理

今回はお仕事に関するお悩みです。今回のご依頼主さまは「自分がいまだに気がついておらず、なおかつ、自分が無理なく発揮しているビジネスでの強み」を知りたいとお考えになっています。

このご依頼でポイントとなってくるのは、ご依頼主さまが最終的な目的ではなく、実は「手段」で悩んでいること。そして、ご依頼主さまの想定だけが成功の手段ではないことを想定しておくことなのかなと思います。

ご依頼主さまの根底には
・自分には、いまだ自分が気がついない、自分が自然にふるまうことによって発揮される特性があり、それを活かすことが個人のビジネスの成功につながる

という発想があるようです。
ひょっとしたらこれは、個人での起業をすすめるなんらかのコンサルタントや書籍から得た情報かもしれません。

私自身も、自分が好きだったタロットを副業としてやらせていただいており、「自分の好きなもの」「自分の持っている特性」が、収入につながることは十分あると思います。

ただ、「それだけ」が成功の道でもないではないかとおもいます。

とても難しいのが、ご依頼主さまにとって
・自分が自然にできることを発揮すること
と
・無理のない方法で収入を得ていくこと
のどちらが目的で、どちらが手段なのかが線引きしにくいところです。

もしも、「自分が自然にできることを発揮していくこと」が目的なのであれば、「自分が自然にできることを発揮して満足のいく収入を得る」こと以外はすべて失敗になってしまいます。

しかい、「無理のない方法で収入を得ていくこと」が目的で、そのために「自分が自然にできることを発揮していくこと」を手段として考えておられるのであれば、「まずは無理のない方法で収入を得ていき、そこからだんだんと自分の持ったスキルを仕事に生かしていく」といった方略もひらけていきます。

また、このご依頼主様はすでに、色々な人にご自身の強みについて質問されており、その答えに不満を持たれています。
そのことから、「これがあなたの強みですよ」とご提示させていただいても、ご依頼主様にとって「意図的にやっており、自然な行動ではない」ものを提案してしまうと、不満が大きくなるだけなのかなと思います。

そこで今回は、「自然であることが必ずしも強みとして重要とはいえない」ことを前置きさせていただいた上で、ご依頼主様の強みと、その強みが活かせるお仕事について鑑定させていただきました。

ご依頼主様の要望にそのまま応えることが、ご依頼主様の問題解決に必ずしもつながるものではないと私は考えています。そのため、ご依頼主様からいただいた内容をじっくり拝見させていただき、ご依頼主様の目的を達成できるようなことを提案することが鑑定者の大切な仕事なのかなと思っています。

出てきたカードについて

今回、「自分が意識していない、自分のビジネスで活かせる強み（お客様に提供できる価値のヒントも含めて）」というお題で、「ワンドのキング（逆）」「ペンタクルの9（逆）」という2枚の逆位置のカードが出てきました。

オンラインサロンでも、「逆位置が出てくると読みにくい」「逆位置がアドバイスとして出てきたときはどう読んでいいかわからない」という回答をよくいただきます。

確かに、逆位置は解説を読んでもあまりポジティブな意味がでてこず、強みやアドバイスとしてどう読んでいいのか迷ってしまうのかもしれません。また、「逆位置がたくさんでたら読まない」みたいなスタンスの方もいるようです。

私自身は、「逆位置もあまり気にしないでカードの意味を捉えることに集中する」「質問の答えとしてカードを読む」という2点だけ考えればそれでいいのかなと思います。

ですので、ここでもシンプルに「ワンドのキング（逆）」「ペンタクルの9（逆）」が「仕事上の強み」として出てくるのはどういうことか、と読めばそれでいいのかなとおもにます。

逆位置は悪い意味や、逆の意味になるのではなく、正位置で出てきたキーワードが過剰や不足にはたらいている、と考えるのがわかりやすいのではないかと思います。

そのため、
・仕事の強み　としてのワンドのキングの逆位置は、「こだわりがなく、取り組んでいたことをどんどん切り替えていくことができる」と解釈することができ、ペンタクルの９の逆も「一つのことに集中せずに、さまざまなことに好奇心をもつ」と解釈できるのかなと思います。

逆位置が出ようと、望まないカードが出ようと、それに一喜一憂せずに、「質問の答えがこのカードってどういうことだろう？」とフラットに考えれば必ず答えは出てくると思います。

何より、鑑定者自身が過剰にカードに怯えてしまって、「こんなこと伝えられない」「目の前の人が不幸になってしまう」と意識してしまうことそのものが、ご依頼主様にとっての呪いになってしまうのではないでしょうか？

「どんなカードがでてきても、必ず読めるし、全てのカードは単なる質問の答え」と思うことで怖がらずにカードが読めるのではないかなと思います。

各カードの意味

鑑定で使った各カードの詳細な意味は以下のリンクからご参照ください

むぎのタロット講座 ータロットができるようになる、ちいさなネズミのおはなしー | むぎのタロット

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次回の配信について

次回は2023年10月14日（土）配信予定です。恋愛に関する鑑定の解説の予定です！また次回皆様にお会いできることを楽しみにしています！