今日も一日お疲れ様でした。夢幻太陽です。

今回は、室生犀星の『動物詩集』を“ぐっすり眠れますように”と願いを込めながら、優しく、ゆったりと、囁き声で読ませていただきました。

そして……

ほっぺにバイノーラルマイクを貼り付けて録音したら面白い音が録れるのではとバカなことを思いつき、人様には決して見せられない姿で読んでみましたが、僕の声はどんなふうに届いたでしょうか……。



＜目次と解説＞

「動物詩集」序文

序詩

春
(春の顔のうた)

虻のうた

蝶のうた

紋白蝶のうた

鶯のうた

蚊とんぼのうた

水鮎のうた

鳩のうた

うじのうた

雀のうた

蜂のうた

蛤のうた

浅蜊のうた

田螺のうた

鯛のうた


夏
(夏の顔のうた)

なめくじのうた

かぶとむしのうた

かたつむりのうた

かはほりのうた

蛇のうた

鰺のうた

まひまひのうた

馬のうた

みみづのうた

かにのうた

ほたるのうた

毛虫のうた

ぼうふらのうた
※ぼうふらといふ本字は孑孑とかくのです。

おけらのうた

ひめだかのうた

ばったのうた

みんみんのうた

いもむしのうた

ぶんぶんむしのうた
※やんちゃん(江戸語)

ひぐらしのうた

おにやんまのうた

玉虫のうた

金魚のうた

夏の雀のうた

蛙のうた

とんぼのうた


秋
(秋の顔のうた)

かまきりのうた

こほろぎのうた 一、

こほろぎのうた 二、
※この詩が書かれている見開き丸ごと読み忘れてしまっていました。申し訳ありません。

頬白と目白のうた

啄木鳥のうた

いなごのうた

灯とり虫のうた

つくしこひしのうた

松虫、鈴虫のうた

鵙のうた
※鵙といふ鳥は百舌とも書きます。

冬
(冬の顔のうた)

あひるのうた

はたはたのうた

熊のうた

からすのうた

みそさざいのうた
※三十才(みそさざい)ともかきます。

ふなのうた

うさぎのうた

冬の蠅のうた 一、

冬の蠅のうた 二、

鰈のうた

氷魚のうた
※鮎の稚魚

なまこのうた

犬のうた

猫のうた

べに鯛のうた(北海風俗)

雪降虫のうた

雪は生きもののうた

白熊のうた


※上記の通り、詩を一編丸ごと読み忘れたり、旧仮名遣いの読みに苦戦していたりと、お聴き苦しい点がありますこと、お詫びいたします。



Binaural recording
バイノーラル録音