ナイルなトトメスかんそう(がんもどきと総集編)

第33話「イブンバツータな総集編」

夏休みの勉強をしている少女隊に、ピラミッドに封印したナイルの悪魔の鳴き声を聞かせる…という形の総集編。これまでの戦いがダイジェストで流れる。まるで鈴虫みたいな扱いのナイルの悪魔たちが哀れ…。
勉強が一息つくと、マナミたちはサナエとトトメスが同時に出てこないことなどから、サナエがトトメスではないか?と疑い始める。困ったトトメスは、偶然部屋に入り込んだナイルの悪魔を自分の姿に変身させ、自分と戦わせることで疑いを晴らすことに成功する。めでたしめでたし。

トトメスのベールをはがすために一斉に襲いかかる少女隊、疑いが晴れたら「用は済んだ」とばかりに自分が変身させたナイルの悪魔をさっさと封印にかかるトトメス。この番組の登場人物にはためらいってものがないのか。

何気に総集編なのに新しい悪魔を封印してるのはクウガと一緒か。エンディングは総集編部分で出てこなかったナイルの悪魔が出てくる特別版。

第34話「ワルサの誓い」

ワルサはナイルの悪魔労働組合の団結を深めようと、いろいろな親睦の集いを計画するが、全く支持を得られず物を投げられるばかり。元ナイルの悪魔幼稚園の先生がやっている屋台で管をまく。先生はワルサがいじめていた幼馴染のナイルの悪魔の話をする。「なぜワルサくんは私をいじめるの?」「あなたの事が好きだからよ」

マナミはクラス委員に任命され朝から張り切るが、放課後には落ち込んでいた。「態度が生意気だ」と男子からいじめを受けたのだ。屋台で管を巻くマナミ。小学生なのにおでん屋台…居合わせたワルサはマナミに、彼らが君をいじめるのは君のことが好きだからと話す。

ワルサと離れたマナミを男子たちが見つけて追いかけ回す。それを助けるためにワルサはマナミに宿り、男子たちを叩きのめす。駆けつけたトトメスによりワルサはマナミから追い出され、封印されようとする…が、幼稚園の先生が身代わりになり封印される。ワルサはトトメスを必ず倒すと誓い退却する…

マナミが目覚めるとそれを目にした男子たちも逃げ出す。
「私の事、嫌いになっちゃったのね…」ションボリと帰っていくマナミ。

この回すごく良かったです。全てが間違っている、けど物事は進んでいく。ワルサが過去にいじめてたのは好きだったから、それは本当だとしても、それは個人的な体験であり、労働組合やマナミの事例には当てはまらない。最後にイジメが止むのは暴力によるものであり、好きだったのが嫌いになった訳ではない。この、論理が間違ってるのに決着はつくっていうのが好きですね。

いい回だった。では、また来週…

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