そもそも世の中は理不尽で不平等である‼️
パリオリンピックの競技の判定に一喜一憂している人たちを見て思いました。
人に期待をすることは違う、と
そもそも世の中は理不尽で不平等である
文学専攻の著名な大学教授に取材をしているときでした。
次々に質問を繰り出していた私に対して、彼が突然こう聞いてきたのです。
「上阪さん、ドストエフスキーを読まなければならない理由を知っていますか」
私がキョトンとしていると、彼は訥々(とつとつ)と語り始めました。
「ドストエフスキーの小説には、人間というもののすべてが詰まっているんですよ。
特に、人間が生きる世界が、いかに理不尽で、無慈悲で、不平等で、不合理で、残酷なものであるかが語られている。
それを理解して生きるのと、まったく理解しないで生きるのとでは、人生は大きく変わっていくんです」
たとえば、何か苦しいことがあったとき、人は思ってしがちです。
「どうして自分だけ、こんな目に遭わなければいけないのか。こんな努力をしているのに、どうして結果が出ないのか・・・・・・」
しかし、もし 「そもそも人生は不公平で不平等で極めて厳しいもので、ラクな道など、もともとない、ありえない」 と認識していたとしたら、どうでしょうか。
取材した多くの方に感じたことがありました。
みなさん大変な努力や苦労をしている。
だからこそ、大きな成功を手にしているわけですが、本人たちはそれを大した努力や苦労と思っていないのです。
思えば私自身20代の頃は、何かに期待し、幸運を待ち望み、努力が結果につながらないことに怒り、自分を責め続けていました。
ひどい20代でした。
ところが、苦しさは当たり前なのだ、と思えるようになった30代から、人生は一変しました。
その最大の要因は、生きる前提が変わったことだと私は思っています。
生きていくのは、そもそも大変、ラクをして生きられるなんてありえない、努力が必ずしも報われるとは限らない・・・・・。
そう思うようになれば、そのつもりで行動するようになる。
自分に納得できるようになる。
認識が言動を変え、結果をも大きく変えるのです。
世の中に期待しない。
その覚悟だけでも、人生は変わります。
━ 人生や世の中に、過度に期待していませんか?
「成功者3000人の言葉」 上阪 徹 飛鳥新社
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