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クッソ寒いポエム

多分、後ですぐ消します。


身内の死にポエミーなツイートをする奴に対して、
これまで俺はずっとクッソ寒いと思っていた。
お前のお気持ちなんて俺は求めてねえよって、
なんとなくそう思っていた。


高校の同級生が事故に遭って亡くなった。
届いた連絡には全然現実感がなかったくせに、
少しずつ更新されるネットニュースの詳細に、
俺はもう完全に心を持っていかれてしまった。

高校では退学寸前まで馬鹿なこと色々やって、
大学でもなんか色々無茶なことやって、
それでも生き続けてるそいつを俺は内心すげえと思ってた。あんま関わらないようにしてたけど。

ずっと危なっかしい奴だったから、
先週も高校の友達と集まった時に
「あいついつまで生きてるかな」とかみんな冗談混じりに話してたけど、
こんなあっさり逝っていかれるなんて。

なんか未だに信じられないというか、
事実を受け止められない自分がいる。
三途の川を前に引き返してほしかったけど、
それはもう物理的に許されなかったのかね。


今日も30℃近い夜だけど外に出て煙草を吸って歩く。
毎日持ち歩いてるけど吸うのなんて全然だよ。

明日は仮免学科試験があるし、落ちそうだし、
最近まともに眠れてなくて頭がズキズキ痛むけど、
でも心が落ち着かないんだからしょうがない。
言葉にならない思いと感情が頭にちらつく。


なんであいつは死ななきゃいけなかったのか、とか。
最初からそうなる運命だったのか、とか。
なら俺はなんで今生かされてんだ、とか。

あんま関わらないようにしてたけど。
卒業式に「一緒に写真とろう」って言ってくれたこと。
その写真は結局未だにもらってない。
お互いどんな顔してたんだろう。もらえばよかった。


結局1時間も歩いてしまった。
煙草を3本も吸ってしまった。
何よりこんなクッソ寒いポエムを思いついてしまった。

もうあいつは10代のままだけど、
俺はもう20代になってしまった。

クッソ寒いポエムをツイートする奴の気持ちも、
今なら少しわかる気がする。って
あいつのおかげで俺はまた少し大人になってしまった。


死んだら星になるってよくいうけど、
そんな感じで死んだ奴っていうのはまだ生きてる奴の人生における道標になると思う。

俺はあいつから何を学んだんだろう。

絶対に死亡事故なんて御免だし、
できれば一生無事故でいたい。
明日仮免学科試験通ったら嬉しい。

まだ頭は痛いけど、今日はまだ寝れんね。

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