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長い長い夢想
結構重めです。
苦手な方はご注意ください。
4月は長い長い夢想をしてた。
今も続いてる気がする。
はじまりは4/8。翌日から始まるサークル活動に強烈なプレッシャーをかんじてたんだと思う。別に何か問題が起きたわけではなかったけど。。何年かぶりにオーバードーズをしてしまった。
特に強い理由や原因なんてなかった。あったんだろうけど、それらが表層意識に現れることもなかった。ロケットマンを観ながら、寝ている彼女を横目に俺は「やらなきゃ」って気持ちが止まらなくなった。
やれるもんは全部やった。飲める分は全部飲んだ。吸えるもんは全部吸った。ベランダで多幸感につつまれながら、ガンガンに鳴り響くサイケデリック・ミュージックを頭のなかに流し込んだ。
気付いた頃には意識が朦朧としていて、筋肉に力が入らなくなって、夜中目覚めた彼女に運ばれた俺は床に伏して眠ってた。彼女絶対泣いてたと思う。
翌朝。強烈な不快感が全身をおそった。吐き気がすごくて、彼女に介抱されて、午前中はずっと吐いてたとおもう。多分小学生かそれ以前ぶり。身体の中にあるもん全部がすっからかんになった。
全身の細胞ひとつひとつが壊死していくような痛みもよく覚えている。癌で亡くなったじいちゃんは最期こんな気持ちだったんだろうと。
昼寝してる間だけは痛みを忘れられる唯一の時間だった。目が覚めたら最後、痛みと吐き気で二度寝するなんてできない。夕方、何とか身体を奮い立たせて、彼女に送ってもらってサークルに向かったけど、幹部のみんなに帰された。
まぁしょうがない。吐き気も止まらないし、脚に力が入らないからそもそも歩くことさえできない。責任感一つでそこまで来たけど、じゃあ初めからこんなことすんなよって話だよなー。。
帰り道。前に前にと進む車の景色だけでもかなりきつかった。街が、山が、空が、すごい形相でこっちに迫り込んでくる。スマホすら視神経への刺激が強烈すぎて何も見れなかった。何か少しだけ口にした気がするけど、この日はすぐに寝た。
4/10。結局また吐いた。ここでようやく吐き気が少し治った。
離脱症状がようやくやわらいだせいか、マザー2を見てたら悟りに近い気付きを得た。そして声を出してわんわん泣いた。多分全部で8時間くらい号泣してた。
初めてこころや身体の最小単位ひとつひとつを感じとれるようになった。そして俺はなんてばかなことをしたんだろうって、なんてひどいことをしたんだろうって、涙が止まらなかった。
俺が現実世界に感じていた苛立ち、違和感、そして罪悪感。それらはぜんぶこころの中に感じていたことだった。ぜんぶ俺が小さな俺自身にしていることだった。そして現実世界の人も物も誰も彼も、ぜんぶこころが作り出していたことに気付いた。みんなは俺のこころの妖精みたいな、本当にそんなかんじです。
インサイド・ヘッドは実在するよ。本当にあんな感じだった。弱い自分、泣きたい自分、怖がってる自分、逃げ出したい自分、気付いてほしい自分はたくさんいたのに、もう8年以上それらに蓋をしてた。無視し続けてた。
。。。
結局クソな体調は4/14まで治らず。そこまではとにかくSNSとスマホをデトックスして生活してました。文章にもならないようなあれこれを夢想しながら。
俺は布団に入ったまま。横になったまま。自分の今までのこと、これからのこと、バンドのこと、音楽家のこと、あの娘のこと、人生のこと、世界のこと。
あれは休息だったし、修行だったし、確かに旅だった。物理的には寝てただけだけど。
この頃から喉が切れたように痛みだして、4/15は初めて大学の保健室に行って仮眠した。諸々を話して、すごい心配された。すごい頑張ってるじゃんって褒め(?)られた。すごい応援された。
4/16はライブがあった。準備と運営にかなり疲れたけど、無事終わった。新入生が見学に大勢きた。でも俺はもう今までとは生き方を変えるんだ、一人一人を信じるんだ、一人一人から学ぶんだ、優しくするんだ (平和にするんだ) って決意して接した。
仲良くなれた子がたくさんいて、嬉しかった。
4/17。真夜中に地震があった。富山に帰省してた時含めて今年2度目だから流石に怖かった。慌てて彼女の家に移動してたら追突事故起こして原付の前輪部分がオシャカに。申し訳なさと手続きの煩雑さと要らぬ疲れに参ったけど、何事も経験。。若いうちに失敗は経験しておくべき。
4/18、4/19。バンドのTシャツを作った。デザインは高校時代からの親友にお願いした。仲良くなった5年前なんて、ここまでの縁になるとは思ってもみなかった。持つべきは縁だなとつくづく感じる。
4/20。毎週土曜日はバンドのみんなで集まる日。バンドのアイコンがついに完成した。ボーカルと曲を書いた。めちゃくちゃ良いメロディで正直かなり驚いた。これは売れる。
4/21。大好きなPeople In The Boxのライブを。ポストロック / アートロックのバンドだったから期待はしてたけど、相当出音が良くてビビった。かなり参考になった。でもライブ後半はお腹が痛かったことしか印象にない笑 身体に気遣う食生活を心掛けるようになった。どこでもないところといきているでかなり感動した。
4/24。ベースとして参加した曲がサブスクに配信された。すごく嬉しかったし誇らしかった。バイト先の生徒みんなに自慢したかったけどそこはちょっと我慢した。曲作りも再開。缶バッジも作って発注した。彼女が手をやけどして夜中まで看病してた。
4/26。親友と次なるライブ会場候補へと視察。和菓子屋、古着屋、ラーメン屋、喫茶店、また古着屋、友達の家、そして喫茶店へと、17時間かけて転々とした。俺ら遊びすぎだし話しすぎ!かけがえのない友達だし、かけがえのない時間を過ごさせてもらってるな、感謝だなっていつも思う。
4/27。発注してたTシャツが届いて大はしゃぎ。ボーカルがそれ着てサークルの新歓中にぶっつけで俺らバンドの宣伝ライブを披露。おかげでチケット5枚は売れた。そのあとまた親友と6〜7時間話した。ありがたい。
4/28。彼女とデート。なんでこんな素敵な笑顔を見せてくれるんだろうっていつも思う。ほんと優しいし。いつも笑ってくれるし。くさいけどほんと天使みたいな存在。
そのあとは親友のバンドのレコーディングに同伴して撮影したりした。かなり勉強になった。エンジニアさんにバンドの宣伝もできた。かなり疲れたけどかなりいい日になった。
4/29。ボーカルとペットショップとホームセンターに。グッズの値段設定とか色々決めた。
4/30。Tシャツの写真撮影。めちゃくちゃ画になった。写真見返す度にこれは売れる成功するって確信できる。
夜中、ドラマーとデヴィッド・ボウイを聴いた。オールディーズの名曲を色々教えてもらった。かっこよかった。
5/1。行きつけのカフェにチラシを置いてもらった。何年も前から繋がってる古着屋さんにもチラシを置いてもらった。コラボ企画も通りそう。グッズの販売もしてもらえそう。缶バッジが届いた。かなり反応がいい!県内イチの?美術館にもチラシを置いてもらえることになった。
5/2。曲作りを再開。かなりいい曲になりそう。俺もボーカルもかなり気に入ってる。
…
忙しなく過ぎる日々です。特に下旬のイベントの多さには自分でもかなりビビるけど (毎日2〜3個の予定が詰まってる) 、そうだったからこそ得たものも遥かに多いです。
逆に、上旬。失ったものも遥かに多いけど、この経験を絶対無駄にしたくないなと思う。俺はもっと自分にやさしくする。それが世界へのやさしさの第一歩だと今は確信してる。
最近は少しずつパワーも戻ってきて、バンドの作曲とアレンジをまたやりはじめた。そうできることが何よりも嬉しい。
まだバンド活動だって、始まってすらない。ライブもしてないし、オリジナルだって1曲も完成できてない。録音もしてない。まだまだやることだらけ。
でも、逆に言うとね、生き続けるただそれだけで訪れるイベントとかたのしみだってこの人生には無数にある。
もしもあの日俺が死んでたら、俺は自分のベースをSpotifyで聴けなかっただろうし、ライブにも行けなかっただろうし、新入生との出会いもなかっただろうし、自分たちのグッズを手にすることもなかっただろうし、俺たちの名曲を聴くこともなかっただろうし、彼女の笑顔をもう一度見ることすらできなかっただろうし、何よりこれから控えてるデビューライブにすら出演できなかっただろう。
彼女はそんな神経症的で生真面目すぎる俺もまた尊重してくれるけど、どうだろう。いつまでも迷惑かけちゃいられない。
明日も1限だけど、もう2時半だし、身体の様子をみて休めるなら休もう。
できれば、自分にも世界にもやさしいまんま、俺は夢をこの手でつかみとりたいんだ。
人生はつづく
というかは俺が俺自身でつづける
これから先のたのしみが潰えないように
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