『検察官法改正案ツイッターデモ』の問題点
外が暑くなってきて、夏が来たような感じがするね。5月っぽくないかも。
この暑さで、昨今ネット上で盛り上がった反対運動を思い出したよ。
最近、『検察官法改正案』という法律が話題になってて、ツイッターでもそれに関連する抗議活動が行われてたので、今回はそれについて記述。
この法律は、『2022年度から国家公務員(府省庁の職員や裁判所の職員など)の定年を段階的に延長する』法案。定年を65歳まで上げて、内閣の許可が下りれば68歳まで働けるというわけ。
えすむげ自身、このニュースに関して特に関心を持っておらず(「コロナ騒ぎに比べりゃ大したことない」と考えてた)、今回の法案を知ったときも「ふーん」って感じだった。
東京高検の黒川検事長が問題になったようだけど、定年延長なんて民間企業でも行ってるところもあるし。特に気にしてなかったね。だいたい68歳でおしまいじゃん。
で、10日の母の日になってツイッター上に『#検察官法改正案に抗議します』というハッシュタグが100万件もあった。中には芸能人も含まれてたみたいだ。
反対の意思表明をすることは、憲法21条で保障されてるので問題なし。反対なら反対で、秘密保護法や安保法案、共謀罪みたいに自分の意見を示すことが大切。何も言わなきゃ、権力に従順とみなされる。
でも、反対表明のやり方に問題があった。
抗議の声を上げてるユーザーは簡単に『#検察官法改正案に抗議します』というハッシュタグをつけられるので、それに乗じたショッカー戦闘員がスパムアカウント(ひらがな1文字だけを入力してハッシュタグをつける)を大量生産するという手法で、300万件のツイートをした。
これって隣の国のF5アタックに似てるね。
当然、ツイッター社(オーマジオウ&ディケイドコンプリートフォーム)の怒りにふれ、数十万単位でツイートが削除。これって安倍首相と山中教授のニコニコ生放送も同じだった(言論統制ではなく、ニコ動の規約に違反してたため)。
あのさあ、抗議活動は別に構わないけど、それ以前に規約を守った使い方をしてほしい。
『自分の思想や主張を通すため、これまでの法律や規約など無視する!』という考えは、イス○ム国やオ○ム真理教と同じ。
合法的にメッセージを発信しない限り、支持は集まらないよ。
ツイッターデモが収まって、とあるフリーランスのジャーナリストが「『500万人』もデモに参加したことを知った永田町界隈が、『ツイッター社に圧力をかけてでも止めさせろ!』と伝えた」、という趣旨の記事を掲載した。
……コロナ騒ぎがなくとも、デモに500万人も集まらないでしょw ギネス記録じゃんw
ツイートの数を『1件1人』と数え『500万人』と言ってるなんて、秘密保護法や安保法案、共謀罪より全然多いw
ツイッターは複数アカウント作れるし、botも動かせるから、実際は1000~5000人ぐらいでしょ。
このご時世に外に出て、500万人もデモしたら極端に感染拡大するのは、アウストラロピテクスでもわかるw
仮に500万人が集まった時に、ソーシャルディスタンスを守って2m間隔で人を置いた場合、必要になる列数は縦2500列・横2000列で、面積は20km2。千代田区が埋まってしまうw
もっと密集すれば面積はおさまるだろうけど、完全に『3密』だね。これを「500万人も集まった」と言うなんて、まさに滑稽の極み。
大量にクラスターを作ってるね。
でも、この動きには評価点もある。
それは、インターネット・SNS上の言葉でも政府に直接メッセージを伝えることができる事ね。
その件に関しては、言論の自由がある国でなせること。中国や北朝鮮だったら封殺されるからね。
あとは問題点しかない。規約を無視した使い方はいただけないよ。
というわけで、今回はツイッターデモに関する私見を述べたよ。
インターネットでの運動は新たな民主主義として認められつつあるけど、使い方次第では独裁者と同類になってしまう。
複数アカウントで細工するよりも、ネットで署名活動をしたほうが伝わりやすいと思いつつ、この記事を締めます。それでは。
5月17日追記:
先述の記事はここから見られるけど、この記事、しょっぱなから重大なミスを犯してるね。
まず三権分立を理解してない。司法は裁判所、立法は国会、行政は省庁などだよ。
検察は司法ではなく『行政』なんですが。Wikipediaにすら書いてますよ。
事実確認せずに記事を書くなんて、どうかしてるね。
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