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trueNASとXS35GS V3

久しぶりの投稿です

久しぶりの投稿ですが、レトロPCの投稿です。
私の愛機であるShuttle社のファンレススリムPC、XS35GS V3を久しぶりに
擦りたいと思います。

本題の前にIntel ATOMを語らせてください

Intel Atomシリーズが生まれた頃

時は16bit系のwindowsが排除された2008年頃、PCはまだまだ電気食いが当たり前、「PCが動いている=ファンがうるさい」ような時代でした。
そんな中、Intelから省電力を売りにしたCPUであるAtomシリーズが発表されました。
長所短所を混ぜると、低価格・低性能・省電力となり、色々な理由で色々な方面で売れ、PC業界の裾野を広げたイメージがあります。

<補足>
2021年にAlder LakeシリーズでAtomの血を引くEコアが組み込まれたりしましたが、今となってはRyzen派なので興味がありませんw

低価格・低性能

このAtomシリーズは低価格・低性能に尽きます。
他にも発熱が少ないこと(部品点数が少なく、高信頼性)から、ファンレス仕様で24時間稼働の産業用機械の端末や、単に安いPCとしても売られました。
昔のPCはOS側で可変クロックなんて無かったので、冷却ファンの目詰まりだけで容易にフリーズしてましたからねw

省電力

Atomは初めての省電力をウリにしたモデルでもありました。
それにより、今までパワーやコスパを求めるばかりだった自作PC界にAtomが新たなジャンルとして省電力を生み出しました。
省電力=低発熱→ファンレス化=低騒音の流れがあり、常用機はもちろんですが、録画サーバーや簡易サーバーを自作できるようになり、私を含めてソッチの筋の愛好家が爆誕した時代でした。

Atom搭載PCで競い合った数社

Atomを使用した企業や製品を語りながら、私の愛機であるXS35に寄って行きます。

Intel

Atom系CPUが開発される度、最初はIntelからオフィシャルのマザーボードが発売されました。
、、、と言いながら、Intelはマザーボードメーカーとしては面倒見が良くないのでバグもチラホラあったり、放熱への配慮が中途半端だったりと「売れるけど愛されない」感じでした。
もしかしたらECSに作らせてOEM販売?してたかもしれませんが、初値が高く値下げも早い感じでしたねw

ASUS

マザーボードのトップメーカーASUSがAtom搭載のPCを大量生産しました。
Atomと表立って売りませんでしたが、小型ノートPCのEeeNOTEやラップトップのEeePCと言えば一時は家電量販店で一時期だけ激安PCとして売られまくったのでご存じの方もいるでしょう。
また、Atom搭載マザーボードもチョイチョイ出していました。

ECS

Atom搭載のマザーボードはIntelとECSが有名でした。
ECSのほうがBIOSアップデートなどの面倒見が良いので、サーバー用途、産業用PC(主に機器への組み込み用)、省電力や静音マニアがバンバン買いました。
自作PC界ではTVチューナボードPT2と組み合わせて録画サーバーも流行しました。

PCメーカーの企業向け部門

また、SUNやDELL、HP(旧コンパック)などの企業向けサーバーも作るPCメーカーがファイルサーバーやThin client用途でPCを作っていました。
表舞台には出ませんが、お役所や大学などの入力端末(Thin client)用途ではAtom系の最終型Zシリーズのモデルまで売られ続け、なかなかの愛されっぷりでした。

愛すべきShuttle

そして、台湾のPCメーカーShuttleがベアボーンキット(メモリとHDDは自分で選んで買うスタイル)として数機種を発売、その中に私の愛するShuttleの長寿モデルXS35が発売されました。
その後のshuttleは一般向けは減らして、組み込み系などで省電力系やファンレス系を売っています。
しかーし、HPで見る最新のラインナップと過去の製品紹介のページは魅力的で、、、たまに見直したりします。
(shuttleさん、見られてますよw)

御長寿!名機XS35シリーズ

ShuttleのベアボーンキットXS35シリーズは外装を変えずにバージョンを5回上げつつ、派生形も生みながら2010年から2017年まで売られていました。
ファンレスで薄型、野蛮な冷却フィンむき出しタイプと違うオシャレな冷却機構が後継機を作らせなかった秘訣ですね!

これだ!
  • CPUのパワーアップでXS35→V2→V3→V4→V5まで進化
    →最終モデルV5はN3050まで進化!

  • グラフィックボード内蔵のXS35GS(GT)シリーズも有り
    →グラフィックボード追加モデル、当時のロマン仕様です!
    (GTがnvidiaのIONモデル、GSがRADEONモデル)

  • RS-232Cポート追加のXS36シリーズ
    →シリアルポートは産業用PCの命です!

  • DVDドライブ搭載のXS35Lシリーズ
    →DVDドライブを後付けが面倒な人にオススメ!

  • 専用ドライブ追加オプションPHD2-Uもあり
    →DVDドライブベイに2個目の2.5インチハードディスク追加可能!

私の愛機はXS35GS V3です。
CPUはATOM D2700、RadeonHD7410Mのモデルです。
当時のウリは「Atomなのに動画がカク付かない」だったかな?
そんな奴ですがまだまだ現役です。

その命尽きるまで働いてもらおうかw

XS35は現役のWindows10はギリギリ動きますが使い物なりません。
ふと、ファイルサーバー系OSを調べたらtrueNASが良いとの事。
入れてみたら良好だったので、その命が尽きるまで2tbのファイルサーバーとして命尽きるまで働いてもらおうと決めました!
CPUに冷却ファンがなく、電源もACアダプタ仕様のXS35は半導体の真の故障まで動きます、、
いや、動かされているのか、、、

XS35ファンの方、コメントお待ちしてますww

追伸:CMOSの電池が尽きたのですが、AMAZONで売られてるケーブル・コネクタ付きの黄色いやつで刺さりました。
あと10数年は消耗品の交換不要だw

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