虚しくなった夕方

空の色は橙色から暗い青へと変わっていく。鎮痛剤をODしたから明日辺り胃が痛いだろう。今日も生きる意味と死ぬ意味を考えていた。
そんなのなんの意味もないのに。昼間に飲んだコーラを軽く戻しそうになって気合で止めた。17時くらいに早めの夕飯にした。食べたのは唐揚げ弁当だ。いまどき500円未満なのがありがたかった。味も良かった。時間帯的には死にたくなっている頃なのだが今日はそういうわけでもなく欠伸をした。だからといって勿論生きる希望が湧いてきたとかでもないし久しぶりに普通だったんだなと自覚して少し嬉しくなった。とりあえずは生きる目標のようなものがない。外に缶コーヒーを買いに行くとやたらに寒かったので家に戻り暖房を入れた。……生きるってなんなんだろうね?一生どころか死んでも分かりそうにない。けど本当はそんなことはどうだっていいんだ。昼過ぎまで寝ていたのだけど昔好きだった女の子がタクシーの中でレイプされてて僕の足は動かないように固定されてて目覚めると同時に発狂しそうだった。ひねくれ者の僕はそのまま服薬をして体温を測り水を飲んだ。夢は夢なんだよ夢は夢なんだよ夢は夢なんだよ夢は夢なんだよ夢は夢なんだよどうってことないさ。そんなことを考えていたのを思い出したからか余計憂鬱になってしまった。虚しくなった夕方はこうして夜へと向かっていく。馬鹿馬鹿しいので僕は明日も生きる意味と死ぬ意味を考えるだろう。こんなのは現実逃避だ。わかっているさ。でもどうしようもないんだ。白髪白肌痩せギス薄いムダ毛の老人に説教されたら殴り倒してしまうかもしれない。要するに、ファックな気分だってことさ。



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