神経の圧迫では、電気(痛み)信号は発しない
私たちの体には、微弱な電流が流れています。
その流れは、脳から指令を各部位に伝えますが、逆に脳へ伝わる流れもあります。
私たちの感じている痛みも、その電気の流れを脳が受け取ったものになります。
これは、腰が痛いと感じていれば、腰からの電気信号が脳に向けて発信されたと言うことです。
では、その信号は何によって伝わるのでしょうか。
答えは神経です。
痛みの信号が発せられる背景
はいろいろあります。
①生理活性物質による刺激
(ブラジキニン、プロスタグランジン)
②温度による刺激
(熱傷、凍傷)
③物理的刺激
(打撲、捻挫)
④酸欠による刺激
(血流不足)
などなど様々な要因によって「痛み」と言う感覚を私たちは感じているわけです。
ところが、世間ではよく言われる「神経が圧迫されているから痛い」と言うものには、医学的な根拠がないのをご存知でしたか?
私たちが痛みを感じるには、脳が電気信号を受け取る必要があります。
しかし、神経と言うものは、圧迫を受けても電気信号を発しません。
つまり、電気信号を発しないわけですから痛みを感じることもないのです。
でも、実際は痛いじゃないかって思いますよね。
あれは神経の圧迫ではなく、別の機序によって痛みを感じているのです。
簡単に言いますと
【筋、筋膜が痛みを発している】
のです。
では、神経は圧迫を受けると何が起こるのでしょうか…
神経は短時間の圧迫でしたら、特に何かが起こるわけでは有りませんが
圧迫をし続けると神経の機能は麻痺を起こします。(知覚の消失、筋脱力、筋委縮等)しかし痛みではありません。
生理学的にも、痛みと麻痺は別物になります。
神経が圧迫されると痛いと言うのは、あくまでもイメージが先行した間違った認識なんです。
ところが、医療機関では以下のような説明をされることがあります。
「神経が圧迫されているから、痛いんですよ。」
あなたもいちどは、このような説明を受けたことがあるのではないでしょうか。
誰が想像できるでしょうか。
実は、これまで受けた説明が間違っているなんて…
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