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フードコート

ショッピングモールにいた。

小さなフードコートにお菓子の自販機があったので一つ買うことにした。
ボックスが12個並んでおり、希望の番号ボタンを押してお金を入れるとボックスが開く仕組みだ。
チョコレートがコーティングされたクッキーを購入する。

想像していたよりも美味しいので、もう一つ買いたい。
ボックスを眺めていると、ひとつだけ空のボックスがあった。
どうやらロッカーとして使われているらしい。
開くと食べかけのクッキーが二三枚、ブラスチックのケースにはいていた。
一体いつから…?

視線を上にあげると、クッキーが入ったプラスチックケースがいくつか並んでいる。
「ご自由にお取りください」
フードコートに常温で蓋もなく置いてあるクッキーは食べてもいいものなのか?
なんだか不安になってきたので出よう。

すると、フードコートに仮装のパレードが入ってきた。
魔女やドラゴンの恰好をした少年少女たちや楽器を持った保護者が踊っている。
黒いワンピースの少女に目が留まる。金色の髪をツインテールにした美しい少女、彼女の母と私は仲が悪い。
そう思いだしたときに私は黒いマーメイドラインのドレスに変わっていた。
急いで自分の車に乗る。形状は覚えていないが白くて大きな車だ。
フォレスターを二倍にしたようなサイズ。

車に乗るとき、少女の母が私を追いかけてくるのが視界の端に入った。
真っ赤なドレスを着て、真っ赤な大きい車に乗り込んだ。
私がエンジンをかけて走り出そうとすると、彼女は車を私の車にぶつけてきた。

気が付くと私たちは、各々の車の上に立っており車をぶつけあいながら喧嘩をしていた。

たまに降りて冷蔵庫(道に置いてあるし冷えている)からコーヒーとお菓子を出して談笑する。
そしてまた車に立って追いかけっこをする。

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