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人は誰かを応援したいんだ

スポーツの秋。

地元のマラソン大会があるとのことで、応援に出かけてみた。

家から20分くらいの所がコースになっているので、歩いて行ってみる。

そこはスタートから7〜8キロくらいの地点。
普段走っている人であれば、身体が温まってエンジンかかり出したあたり。
逆に普段走ってない人にすれば、きつくて仕方なくて歩き始めるあたり。

スタートから20分くらい過ぎてから先頭ランナーが走り過ぎてった。流石に速い。

そのあとランナー集団が続く。

沿道で応援バルーンを叩きながら声をかける。

「ガンバレー!」
「頑張ってー!」
「ファイト!」

ふと、気付くと沿道の人たちがランナーに向けて手を上げている。
その手に向かってランナー達がハイタッチを交わしていく。

あ、それ、いいな。

と思ってランナーに向けて手を上げてみる。

バシッ!

力強くハイタッチが交わされる。

「頑張れ!!」

声援を送る。

「ありがとうございます!」

返ってくる感謝の声。


なんだこれ?気持ちいい!

それから次々にハイタッチを交わしていく。

汗でビショビショになった手。

力任せに叩いて来る手。

申し訳なさそうにそっと触れて来る手。

指先だけのタッチ。

複数の人の手を撫でるようなタッチ。

いろんなタイプのハイタッチがあったけど、
どの手も一様にあたたかかった。

「ガンバレー!」
「頑張って!」
「ファイト!」

声を掛けながらハイタッチしていくうちに

なんだか涙が出てきた。

うれし涙だ。

こちらが応援しているはずなのに、

その言葉がそのまま自分に返ってきてるような、そんな感じがして。

応援されている感じになって。

しばらく忘れていた「人と人とのふれあい」が生身の肌で感じられた。

応援してる一人一人から元気をもらった。

朗らかで爽やかなハイタッチは、日頃弱っていた自分の心をほんの少し晴れやかにしてくれた。

ああ、人を応援することは自分の心を満たしてくれるんだなぁ。としみじみと思った。

僕がハイタッチしたランナーさん
少しでもパワーになってくれたなら嬉しいな。

秋晴れの空。





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