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SonicBoom Vol.12 AGIが変える小売り(コンビニ)

ざっくりまとめ
 
小売業はDX(デジタルトランスフォーメーション)が最も遅れている業種の一つです。スマホでのQR決済などのデジタル決済が進んだものの、基本的な小売のプロセスは50年間ほとんど変わっていません。商品棚に商品を並べ、顧客がレジで決済して持ち帰るという流れは今も続いています。
AGI(汎用人工知能)が小売り業界(主にコンビニ)をどのように変えるかを考察します。ぜひご一読ください。
 せひ、ご一読いただければと思います。


議題

0-LeapFrogイノベーションを考えたいのですが…。
1-小売り業の課題
2-AGIの引き起こすイノベーションの性質
3-AGIとコンビニを取り巻く状況
4-イノベーションを考えるヒント
5-イノベーションのアイデア例 その1(これまでの延長線的)
6-イノベーションのアイデア例 その2(Leapfrog的)

1-LeapFrogイノベーションを考えたいのですが…。


1-小売り業の課題

ここでは、小売業のもっとも身近で革新性に前向きだと思うコンビニエンスストアを取り上げて考えてみます。

コンビニの意義
日常生活の物資補給の場であり、何かしらの生活へのうるおい(アクセント?)を得られる場。

コンビニの課題
「商品が売れにくい」「消費者行動が変化」「人手不足」などの課題がありこれらの課題がAIによる地道に改善されている。

AI活用(大量販売・コスト削減)
5つの観点からAIにより改善され、効率の高い営業が進んでいる。

まとめ
業務効率化ツールとしてAIが活用され、成功していると思われる。
既存業務をAIに代替することで、品質向上・省力化が実現し、成果もあげている。

2-AGIの引き起こすイノベーションの性質

AIの活用でますます業務の効率化は進むでしょう。
しかし、AGI登場後のイノベーションは、非連続な破壊的なイノベーションになるかも知れません。

3-AGIとコンビニを取り巻く状況

AGI登場後のコンビニを取り巻く環境を考えることで、進化を予測するヒントにします。

消費者だけでなく、コンビニ店舗、本社、サプライヤーすべてがAGIを活用すると予想されます。

4-イノベーションを考えるヒント

考える上でヒントを得るために、論点を設定してみました。

■サプライチェーンからの1「小売り」「卸」「メーカー」のそれぞれが価値を最大化
小売り、卸、メーカーそれぞれにAGIがサポートしています。
AGIは自律的に自らの利益を最大化するように行動します。
AGIを同時に1か所に集めることで何かが生まれます。
●バリューチェーン・ポッド
店舗、本社、卸、メーカーの代表のAGIがデジタル上の会議室に常駐。
商品の販売についてリアルタイムに議論する。
例1  ダイナミック・プライス、セット購入のプロモーションなど
例2  欠品対応策など

■人は店に来るのか?
AGI時代にも「来る」と考えた場合に「来る」ための動機付けを考えましょう。きっと、商品を選びたい、何かないかなという期待感があるのでは。
それをAGIでかなえることができれば「来る」ことが肯定されます。
例えば、レジにおいて、あなただけのダイナミック・プライスで格安で提供とか、商品をピックアップした時に「あたり!!」とスマホのAGIが祝福するなどはいかがですか。

■商品開発はどうなるか?
メーカーから新商品の提案があった時、にその評価をどうすればいいでしょうか。
●コンビニAGIの行動
コンビニのAGIは、新商品をデジタルツインの店舗で販売します。
その販売データをもとに、店頭の売れ行きを予測し、棚どりを決定します。
●メーカーのAGIの行動
メーカーのAGIはデジタルツイン上で、商品開発やプロモーションのテストを行い、結果の良かった商品を新発売します。
コンビニ、メーカー両者のAGIが共同でデータを共有し、新商品の導入に結び付けます。
検証データを積み重ねて精度を高めるように努力します。
そのデータの積み重ねがコンビニ及びメーカーのノウハウとして残ります。

5-イノベーションのアイデア例 
 その1(これまでの延長線的)


6-イノベーションのアイデア例 
   その2(Leapfrog的)

7-まとめ

AGIの登場で、コンビニの店舗形態は大きく変わる可能性があります。
その方向性としては下記の2つが考えられる。
A 現在のAI活用の延長線上
 例) レジ無しAGI店舗
 効率化、合理化をすすめ無人化しながら利便性を高める。
 レジがなくなり、自動決済が進む。
B 破壊的なイノベーションにより新しい業態がうまれる。
 例) 店舗レスの本格進行
 
AGIの機能充実やデジタルツインの進化により、実物を体感する必要がな
 くなり、配送力が重要となる。


どちらに進んでいくかは現在のところ見通せないし、これ以外の方向性に進むかもしれません。
変化に対応していくには、AGIの登場を見据えて事業の変革をトライ&エラーし、知見を蓄え、将来像が見えてきたらいち早く対応することが重要だと思います。
 

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