2022年に急成長するアプリ10選
この記事は、2022年5月11日にMediumで投稿されたLeon Zucchiniの記事を引用しています(原文のURLはこちら)。
2022年に最も急成長するアプリ
いまや多くのアプリで溢れており、アプリを選別するのが難しくなっています。
このような中、Oktaの「Business at Work」という最近出た報告書がこの問題を一掃しました。14000人の顧客から得たデータをもとに、世界で最も急成長しているアプリ10個を選定しました。
当ブログの常連読者であれば、Notionやmonday.comのようなアプリをご存じでしょう。しかし、それ以外のアプリは専門家以外の方にはあまりなじみがないかもしれません。そのため、この記事では急成長している10個のアプリを紹介します。
Notion
Notionは根強い人気のあるアプリで、これまでにも何度か取り上げてきましたが、この記事でも紹介します。
Notionは、多様なチーム間で効率的な連携を可能にするサイロバスターのようなアプリです。Notionでは、ドキュメント、ダッシュボード、ウェブサイトなどをドラッグ&ドロップで誰でも簡単に作成できます。Notionでは、ToDoリストと社内ナレッジが共存しているため、チームは貴重な情報を常に把握できます。
また、クリエイターがコミュニティ内で作成されたテンプレート、リソース、インテグレーションなどの膨大なコレクションを作成します。そして、Notionのユーザーはそのクリエイターが創り出したエコシステムの恩恵を受けることができます。
Notionでは、ホームスペース、開発ロードマップ、ドキュメントライブラリ、3Dウィキスペース、ミーティングリソース、メモ、オンデマンドのウェブサイト公開など、あらゆるものを共同かつ一元的にデザインすることが可能です。
TripActions
TripActionsは、出張、コーポレートカード、経費管理を見直すためのアプリです。以前、このアプリの技術は大規模な多国籍企業でしか利用できなかったのですが、現在では中小企業にも提供しています。
TripActionsでは、管理、コーポレートカード、出張予約、報告義務のある経費を管理できます。このアプリは、予約や現地の旅行代理店の大規模な在庫を活用し、いくつかの「AI」機能を謳っています。
TripActionを利用すれば、出張、コーポレートカード、経費報告がすべて1つのソリューションに折り込まれ、出張者、管理者、上層部が出張の計画や承認を迅速に行い、ダッシュボードやコンプライアンスルールで出張経費を管理することが容易になります。
経費報告書の記入に何時間も費やしてきた立場からすると、これはとても素晴らしいことです。
Postman
開発者でない人は、Postmanを聞いたことがないかもしれません。開発者であれば、Postmanが本当に役立つことをご存知でしょう。
開発者は頻繁にAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)とやり取りをしています。APIとは、開発者がコードを介してプログラムとやりとりする方法であり、例えばデータを取得したり書き込んだりすることができます。
APIが不透明であったり、文書化が不十分であったり、(それが常に当たり前の状態だと、)APIは難解なものになりかねません。Postmanはこういう問題の解決に取り組んでいます。Postmanは、APIを構築して利用するAPIプラットフォームを提供します。開発者はAPIの巨大なネットワークにアクセスし、彼らが構築したものを世界中の開発者と共有できます。
Postmanのプラットフォームには、設計、サンドボックステスト、ドキュメント作成、モックビルドから、完成してきちんとテストされたAPIの本格的な共有まで、APIのライフサイクル全体のための完璧なツールボックスがあります。
また、Postmanでは、開発者がAPIライブラリと関連するメタデータを作成・共有し、ビジネスのあらゆる場面で公開できます。さらに、これらのライブラリは、検索、通知、セキュリティ警告、報告などの機能をしっかり強化できます。
Figma
近年、ソフトウェアユーザーはアプリの見た目や操作性に対してますます高い基準を持つようになっています。その結果、成功している企業は「デザイン・ファースト」方式を採用するようになってきています。
そこで登場したのがFigmaです。Figma は、コラボレーションのために構築されたオンラインファーストのデザインソリューションです。Figmaを使用すると、チームの全員がデザイン工程に参加しながら、アイデアをすばやくデザインに落とし込み、プロトタイプを作成できます。
Figmaは、ウェブベースのベクターグラフィックエディターとプロトタイピングツールを提供し、誰でもシンプルで効果的なツールを利用してデザインを作成できます。また、自宅でもオフィスでも、常に同期して作業できるライブコラボレーションを可能にします。
つまり、Figmaは、デザイン工程のすべての関係者をつなぎ、より良い製品を作り、より早く提供できるようにしてくれます。
Miro
分散型チームは、急速に主流となりつつあります。こういうチームは国境に左右されない作業には最適ですが、創造的なホワイトボードセッションが機能しにくい場合があります。しかし、Miroがあればその心配はなくなります。
Miroは、フル機能のホワイトボードとマインドマップツールを持っています。そのため、どこでも誰とでも共有でき、リアルタイムでコラボレーションを行うことができます。使用したことがある人なら、そのきびきびしたインターフェイスがいかに印象的であるかわかるでしょう。また、MiroはSlackのIDで簡単にログインでき、数百種類のテンプレートが用意されています。
これにより、ビジョンを中心にチームをまとめ、ワークフローの優先順位付けを合理化し、どこからでもソリューションを提供できます。
Curiosity
仕事の生産性を上げるアプリに興味がある方は、Curiosityをチェックしてみてはいかがでしょうか。
Curiosityは、すべてのファイルやアプリを一箇所で検索できる生産性向上アプリです。そのため、時間を節約し、より多くの作業を成し遂げることができます。
Curiosityは、ローカルフォルダやGoogle DriveやSlackなどのクラウドアプリなど、皆さんがすでに使っているツールに接続します。ショートカットを駆使したコマンドバーですばやくアクセスしたり、ファイルブラウザで高度なフィルタを使ってより詳細な検索をすることができます。
他の検索アプリとは異なり、Curiosityはコンピュータにデータを安全に保管し、クラウドに送信することはありません。
Curiosityは、WindowsとMacで無料で利用できます。また、Curiosity Proの2週間無料トライアルを入手できます(ソース数は無制限で、ファイルの内容を検索できます)。
https://curiosity.ai/downloadでCuriosityをダウンロードして、生産性を向上させてみましょう。
Keeper
Keeperは、ITとデータセキュリティに焦点を当てたアプリです。その中核には、ログイン名、パスワード、および財務データを安全に保存できるパスワード管理ツールがあります。また、パスワードジェネレーターとMFA、デバイス間の同期も含まれています。
しかし、Keeperは単なるパスワード管理ツールではありません。同アプリは、ゲートウェイ、ランサムウェア保護、ダークウェブスキャンなど、企業向けのさまざまなセキュリティ製品とサービスを提供しています。
企業が国家や非国家組織から常にサイバーセキュリティの脅威にさらされている時代なため、Keeperは明らかに大きな緊急性のあるニーズに応えているのです。
Airtable
Airtableもおそらく皆さんも見かけたことがあるでしょう。
Airtableは、ウェブフロントエンドを持つデータベースのようなものです。私のような旧来からの会社員にとっては、このアプリはフレキシブルな接続とインターフェースを持つMSエクセルのウェブ版のように感じられます。
Airtableを使うと、情報を取り込んだり、データに関連性を持たせたり、情報を様々な角度から見ることができます。それによって、これまで見えなかった関連性やリソースを発見し、活用することができるのです。
また、Airtableでは情報を表示し、ユーザーが事前に定義された操作を行えるようなインターフェイスを設計できます。
さらに、通知の発信、冗長性の排除、ツールの組み合わせ、コードの実行など、自動化の設計と実装を行うことができます。そのため、Airtableはとても人気があります。
Fivetran
Fivetranをご存知でしょうか。ご存知でない方が多いと思いますが、超高速で成長しているアプリです。
Fivetranは、組織がデータパイプラインを簡単に構築できるようにします。大規模な組織にとって、これは大きな問題です。
データを抽出するために、Fivetranは完全に管理されて十分に文書化された豊富なコネクターを使用して、データリソースへの安全な接続を提供します。また、データパイプラインとワークフローをエンドツーエンドで管理するためのツールも提供しています。
毎月1000テラバイト以上の同期を行い、200人以上のフルタイムのデータエンジニアを擁するFivetranは、今まさに成長しつつあるアプリです。
monday.com
monday.comは、プロジェクト管理およびタスク調整のためのオンラインツールです。
monday.comの特徴は、構造と視覚化の面で多くの自由度を提供する点です。クリエイティブやデザインチーム、ソフトウェア開発、マーケティング、プロジェクト管理、営業、CRMなど、さまざまなタイプのチームの活動やプロジェクトを簡単に管理できます。
monday.comは組織の目標を中心に、チーム、リソース、プロセス、ツールをつなぐフレキシブルで強力な方法を提供します。このアプリは「仕事のOS」と呼ばれています。
Gong
Gongというアプリはおそらく聞いたことがないかもしれません。これは、組織に収益予測と内訳といった「収益情報」を生成するプラットフォームを提供します。
Gongは、顧客が収益に関する質問に答えるのを可能にします。例えば、「最も成約しやすい案件はどれでしょうか」、「優秀な人材はどのような点で優秀なのでしょうか」、「どのキャンペーンが最も高いROIを出しましたか」などの質問に答えられるようにしてくれます。
以前は、多くのスタッフと予算を持つ大規模な組織だけがこのような質問に回答できました。しかし、Gongは同じような洞察をより低コストで小規模な組織にも提供することを目指しています。
まとめ
OKTAの報告書で、2022年に最も急成長するアプリを簡単に紹介しました。非常に有名なアプリもあれば、あまり目立たないアプリもあるのが面白いです。それでも、明らかに成功しているのは間違いありません。
方法論の詳細やその他多くの興味深い考察については、こちらのOKTA報告書全文をご覧ください。
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※この文章は下記からの引用です。
Ten fastest-growing apps in 2022 (including some you don’t know)
Leon Zucchini (Medium)
https://bit.ly/3aF8vyz
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