「描き分けメモ絵」ばっかり集めた薄くない薄い本ほしいです。

絵が描けるやつが1番強ぇSNSコロシアムことTwitterで、「描き分けメモ絵」を見るのがとても好きです。
SixTONESさんのファンアートでこれを見るのがTwitter回遊の楽しみ。
いずれ古今東西の描き分け絵を集めて1冊の本にしてほしいです。

描き分けシリーズの何が好きかと言いますと、もちろん「みんな絵がうまい…ありがたい……圧倒的感謝」の気持ちが1番ですが、そのうえで、各人の色々な気を付けポイント、こだわりポイントの解説を味わうのが、楽しい。
なにより、同じ人物を描いているのに、描く人によってまるで違うことが最大の面白ポイントかもしれません。
まるで違うのにそれぞれなんだかちゃんとご本人に見えるのですよ。
すごくないですか。

まず、どこで「これは〇〇だ」と差別化しているのかの描き手による違いがあります。
写実的な人は言わずもがな、実際のご本人の特徴をとらえてらっしゃいますし、二次元寄りの絵柄の方は瞳の色をメンバーカラーにする方、髪の毛のハイライトをメンバーカラーにする方、本人たちの実際のお顔立ちよりも「キャラ」や「雰囲気」を反映させる方など様々な方法が見られて「なるほどな~」と思わされます。
ちなみに、髙地優吾さんをデフォルメした場合、大体どなたが描いても似た様子になる現象がおもしろ可愛い。
三角つりまゆ、目は瞳を描かずに垂れさせてまつげをいっぱい描く、ひよこみたいなお口に前歯をのぞかせる。
おおかた、コレで描かれがちです。
人によっては、ほっぺにねこちゃんのひげのように2本線をぴっぴって引く方も。
かわいいわね。ぱやぱやのこねこちゃんみたいだわね。

それから作風などの関係もありますが、対象を可愛いと思っている人、かっこいいと思っている人、面白いと思っている人、エロいと思っている人では、同じ人物を描いているのに違うんですよ。
描いている人の目に対象人物がどう映っているのか追体験させていただいているみたい。
SixTONESくんたちで言うと、松村北斗さんがわかりやすい気がします。
彼をセクシーだと思って描いている人の「松村北斗」は生花のような色っぽさがありますし、彼を可愛いと思っている人が描くときゅるきゅるあざとかわゆいです。かっこいいと思っている人が描けばクールでシャープな印象に。
ちなみに、彼を面白いと思って描いている方の「松村北斗」は目が死にがち。真っ黒がちです。そしてなにもしていなくてもどことなく笑いの雰囲気を纏っている……(個人の意見)

ここで好きな絵描きさんを何人か挙げたいのですが、それはさすがにご迷惑がかかりそうなので……。

描き分け絵を楽しみつつ、人って同じものを見ていても、同じには見えていないし、見たいように見るのだなあ……としみじみ思うのです。
芸能人に限ったことでなく、わたしから見たわたしと、あなたから見たわたしが同じであるとも限らないし、あなたの見ているあなた自身とわたしが見ているあなたも違うかもしれない。
わたしが鏡に映して見たわたし自身が、他者から見たわたしとイコールであるとは言い切れず、この世って確かなものって何もない……などと、広大な場所に突然ひとりで放られたような心許ない気持ちに。
自分の姿を客観的に第三者の視点で見ることは叶わないから、わたしは本当にわたしが鏡で見たままの顔貌をしているのか、いまだにちょっと不安です。

結局……。
人って孤独なんだな……というところに着地してしまいました。
n回目の気付きですけれど、毎回新鮮な気持ちで孤独を再確認しております。
おかしいな。
楽しく、絵描きさんの描き分け絵だいすき!みたいな話をしていたはずなのにな……?

孤独感と不安に苛まれ始めてしまったので、この記事を万が一にも見てしまった絵描きさんの中で、まだSixTONES描き分けメモ絵をお描きになってらっしゃらない方は、是非にも描いていただきたい。
で、Twitterに放流してくださったら、いずれわたしの目にも留まると思いますので、そうしたらわたしはまた指圧で画面にヒビ入るくらいのデカい感謝の気持ちで
「いいね!!!!!!!!!!!!」
って押しますので、どうぞよろしくお願いいたします。


無害

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