君の妹になりたいの。

やっぱどう考えても、10歳前後年下の方と話が合うのは、おかしい。
違うの、こちらがちゃんと年長者として話が出来ているならいいの。
同じ目線で話が出来る自分が異常。
下手したら、わたしの方が年下みたいな時ある。
大人になれない。妖怪乙女ババア。
多分、わたしの精神年齢が実年齢よりマイナス10~15くらいなんだと思う。
幼女→少女→女→淑女を順当にいけてない。
ずっと少女で止まっているなって思う。
きっと幼女・少女のわたしが助かってなくて、まだ泣いているので。

芸能人の熱愛報道にカスほどの興味もありません。推しの熱愛報道が出たとて、「モテない男を応援しているつもりはないので……」とか思っちゃう。(それはそれとして危機管理は大事よ!)
でも、妹という存在は心底、羨ましい。
「年の離れたお兄ちゃん」という属性に信じられないほど弱いのです。
入り口が誰であろうが、最終的に行きつくのはお兄ちゃん属性の人。
SixTONESだったらジェシーさん。
垣間見えるお兄ちゃん感に、幼女のわたしがめろめろに。

大人に守られて来たから、今もこうして生きています。
決して、愛情をかけてもらえなかったなんて思っていません。
ただ、親の望むわたしでなければ「いい子」でなかったことがつらかっただけです。
だからなのか「優しいお兄ちゃん」がどうしても好き。
ジェシーさんって、わたしよりずっと体がおっきい。広い背中に甘えたいし、頼りたくなってしまうの。
幼女のわたしはお兄ちゃんに抱き着きたいし、守られてみたい。
少女のわたしは、お兄ちゃんが連れてくる彼女に難癖とかつけたい。絶対にわたしの方がお兄ちゃんのこと好きだし。
思春期だとしても全然抱き着きたいし、家を出てくお兄ちゃんにさみしくなったりしたい。強めのブラコンすぎて同級生にちょっとキモがられたいし……。
ええ、そんな兄妹はいません、全部妄想。
お兄ちゃんがいない者のお兄ちゃん幻想にすぎないのはわかってる。
そんな恋人みたいな距離感のきょうだいはほぼいません。
(でも、過去知り合いに、そんな距離感の美しい姉弟いたので全くいないとは言えない)
ただのキモいオタクのキモい虚妄なのは重々わかっています。

宮木あや子さんの短編「官能と少女」に「光あふれる」という話があります。
ネタバレになっちゃうのですが、芸能人を自分の夫、という設定で生きている女の子の話。もちろん、妄想。でも、そうしないと自分を保てなかった女の子のお話。
わたしはあんなに綺麗に妄想の繭の中で生きることは出来ないけど、それでも時々想像してみる。
もし、ジェシーさんのあの腕に、男女的な意味でなく、慈しみをこめて抱きしめられたら、と。
頑張ったねって、おっきくてあったかそうで柔らかそうな手で頭を撫でられたらって。
考えただけでぽろぽろ泣いちゃう夜もあります。
キショいでしょ?わたしも心っ底どうかしていると思う。
でも、あの腕の中で頑是ないこどもになって泣きたいの。
アイドルやってくれてありがとうございます。
そういう空想を抱かせてくれてありがとうございますって思う。
そういう赦しとか慈しみみたいな幻想を見せてくれるジェシーさんのこと、勝手に拠り所にして、ごめんなさいとも思う。
「おいで」とか「いい子」とか、死ぬほど弱いし、ジェシーさんみたいな人に言われたらほんとにその場で死んでもいい。
最高の冥途の土産です。
冥土の土産にしてはデカすぎるか……。
三途の川渡り切って、閻魔様に賄賂渡して、来世までお釣りくる。

たかだか1歳しか違わないのに、「お姉ちゃんなんだから」を強いられて、それでお姉ちゃんをやれるほど、できた子どもじゃありませんでした。
甘えと言われたら甘えです。もう、ほんと、仰る通り。
でも、1歳しか違わない妹なんて可愛くもなんともない。
わたし、早生まれだから周りの子と比べて出来ないことも多かった。
妹は、わたしを見ているから要領よかったし、器用だし、頭も良かった。
いいところは、全部、妹が持っていた。

わたしの中の、小さいわたしをずっと救えない。
金銭的に叶えられることは、大人になったわたしが叶えてあげられるけど、ほんとに欲しいものはもう手に入らないの。
よく頑張ったねって褒めてくれるおとなの手。
お姉ちゃんでもつらいよねって背中をさすってくれる手。
甘えたい時に甘えさせてくれる胸が、腕が、わたしにはたぶん、充分には与えられなかった。
そのまま、ただの、こどもっぽいおばさんになっちゃった。
世間的にはそういう手を、与える側のはずの年齢です。
はぁ、もう死のう。
……いや!?生きよう!?
見たい映画とか、全然色々あるし!!!!
ハァ危ないまた死ぬところでした。

自分のことかわいそうって思ったって仕方がないけど、限界ある。
誰もほんとのわたしを可愛がってくれなかったから、わたしが、自分で自分に「よしよし」ってするしかない。

実際の彼がどんなお兄ちゃんだとか、アイドルのお兄ちゃんを持つ妹さんがほんとのところどう思っているとかそんな現実的なことはどうでもよくって、そういう都合の良い夢を、時々見たいだけ。
歳が離れているから、ちょっと親代わりみたいなところのあるお兄ちゃんに、おまえは可愛いねって可愛がられたかった。
彼女なんて別れたら終わりだけど、妹は、ずっと妹だから。

ジェシーさんが、ほくとちゃんを優しくぎゅっと抱きしめるハグポイント!見るのが大好きです。
あんなに大事そうに、愛しそうにぎゅぅってしてもらえる存在って、いいなって思う。
あんな風に甘えて許される存在になりたかった。
妹じゃないなら猫とかでもいい。犬でもいい。
そういう存在になりたかった人生でした。
あーあ。

無害

追記(2024/07/25)
こちらの記事の「芸能人の熱愛報道にカスほどの興味もありません。推しの熱愛報道が出たとて、」の箇所が、昨日の熱愛報道にショックを受けたことにより、嘘になってしまったことをお詫び申し上げます。
ショックを受けたのなら、それはたぶん興味を持っていたということですよね。自戒……。
同僚に「別にリアコじゃないけど、」と前置きして話を聞いてもらったところ「それはリアコでは!?」と言われましたが、ほんとに恋の感情だったのでしょうか…?
恋がしっくりこなくって、昨夜は考えながら眠りにつきました。
で、やっぱり恋なんて大それたものではなくって、畏敬とか尊敬とか畏怖にちかく、この記事に則って言えば、「大好きなお兄ちゃんが結婚して出てった気持ち」とかに近いのかもしれない。
自分の近くにいると思っていた精神的な支え、この人がいてくれたら大丈夫と思えるような安心感……そういったものが急にいなくなってしまった心もとなさ。広大な場所で迷子になってしまったような寄る辺なさ。
それはそれでまた異常の自覚はありますが……。
恋よりもっと幼い、さみしいという感情が、わたしからジェシーさんへの全ての気持ちの根源にある気がします。
この人なら大丈夫、と安心できる大人に思いっきり甘えてみたかった部分が、そうさせるのでしょう。
ジェシーさん、全然歳下ですけれど、内面的にはわたしよりもずっとおとなですから。
わたしは本当に、内面が幼いので……。
置いてかないで、まだここにいてよ、という気持ち。
「少女のわたしは、お兄ちゃんが連れてくる彼女に難癖とかつけたい。絶対にわたしの方がお兄ちゃんのこと好きだし。」
仮に万が一わたしが妹だとて、本当に今回お兄ちゃんが連れてきた彼女にもなにひとつ文句のつけようがなくって普通に拗ね泣きしそう。
テレビで「同棲状態」とまで報道されて、人のプライベートほっときなよ!という気持ちと、ほんとにほんとなんだってダメージが……あって……。
身勝手ですみません。
全然年相応じゃなくてすみません……お恥ずかしい限りです。
うう、でも40まではどれだけ生き恥を晒そうとも生きるって決めているから、よかったらお付き合いくださいね。
いつか……来世になるかもしれないけど、わたしのこの幼い淋しさごと掬い上げてくれる存在に出会えたらいいな。

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無害
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