バンジー!たぶん

飛び込んでよかったな
飛び込んでいったなってことがいくつもある

最近だと
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きっと大学生になってからの私は
この田舎のワンルームで暮らす私は
中学生、高校生のときの
なにかよくわからず物理的にも感覚的にも
走ってばかりいた私よりちょっと無気力で

どこにでもいっていいし
なんでもできるし
どこにでもいけるからこそたぶん
狭まった
たぶん

あーめんどくさいな
ってなるべく自分の生活に変化がないように
負荷がないように
そんなふうにたぶん生きていたような

でも煮え切らない、なにか自分の中で
ずっとぐつぐつしていたものの原因は
なんの代わり映えのない毎日だったことは
ずっと自分でもわかってたんだよな、な、

だから飛び込んでみようかなって思うものに
飛び込んで
めんどくさいことになるだろうなって思うものに
飛び込んでさ
そしたら
案外よかったりする

今は飛び込んでいったどれもが
よかったなって思っている

普通の人はここでいかないんだろうな
めんどくさいことになるんだろうな
なんで?って聞かれるんだろうなってものに
(実際なんで?ってすごく聞かれる)
飛び込んでいって自分になる

経験した自分がどんな気持ちになるかが
気になる

飛び込んでいった先にどんな人がいるのかも
多少気になる

飛び込んでいかなかったら見れなかったものとか
きけなかった音とか
会えなかった人とか
自分の視界に構成されることのなかったものたちが
かたどられていって自分の目の前にある

それが不思議でしかたないけど愛おしい

飛び込んでいって得た気持ちとか経験とかは
のちに
また新しいものに飛び込んでいくきっかけになる
どうしようか悩んだときに力になってくれる
たぶん、そっと背中を押してくれる

そうやって自分をつくってく

飛び込んでいったことのひとつの先に出逢えた
作家の先生が、その授業に飛び込んでった私に
「そうそう。飛び込んでいった方がいいよ」
といった。洞窟の中で。

その言葉もずっと持っている。
たぶんその言葉も私を

これからも飛び込んでく
自分の思いもよらないものに
思いがけないものに飛び込んでく

なんでと誰かにきかれたとき
ゆっくり話せるように

ヤなやつなんて知らないし
私には関係のないことだ

自分の直感で飛び込んで
大抵のことはどうにかなる
100点だって取れたし

何より
私がどこにいっても
私はついてくるんだし

そうやって生きていく


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