ぶつかりにいく

明日東京に行く
就職活動で

私にとっての東京は、2年前から脅威だった

あのパイプ椅子にすわったとき
一挙一動気にして 口角をあげて
あれからいつ思い返しても
あの光景を気持ち悪く感じてしまう

そんな波にもまれた東京だった
帰ってきて、気づいたら中身が削られてて
結果がかえってきたときに
蒸し暑い部屋で
ただひたすら仰向けになって
みつめてた薄暗い天井をいまでも覚えている
お風呂に入って泣きながらシャワーにあたり続けていたことも覚えている
数日後父に連れて行ってもらった見晴らしのいい山のカフェも
広いなにもない公園も
覚えている

その後の私の日々も覚えている
ひとりで映画を観に行って
おわったあとに入ったカフェで
やたらとペンが進んだことも覚えている
そのときにカフェの外で
マンホールを磨いていたおじさんに話しかけたくなったことも覚えている

人は落ち込んでも沈み込んでも
また夢をみてしまうことや
立ち上がってしまうことを
わかっている

2年後のいま、また東京に呼ばれ行く
奥底の気持ちを取り出していいのならば
怖くて怖くてたまらない

次こそは立ち上がりかたがわからないかもしれない
それでも

だけど2年まえよりも
正直な私をもっているといえるとおもう

自分が大切にしたいこと
向き合いたいものにぶつかりにいく

だいじょうぶ
だいじょうぶだよ!

好きなもの抱えて、いけるとおもうよ
だいじょうぶ!
だいじょうぶ!

ぶつけて帰っておいで!
だいじょうぶ!
今の私なら!

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