詳細目次:上西充子『国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み』(集英社クリエイティブ、2020年2月)
はじめに
第1章 国会で起きていること
論点ずらしの「ご飯論法」/なぜ『今日の国会ダイジェスト』はないのか/「ご飯論法」答弁の実例/不誠実さの背後にあるもの/不都合な事実には向き合わない政府答弁/数の力に対抗するには/もどかしい思いから生まれた国会パブリックビューイング
第2章 活動の立ち上げと展開
国会の中と外をつなぐ/デモの場を借りて街頭上映とライブ解説を組み合わせる/届くためのスタイルの発展形/最初の取り組みは独自番組の制作/無告知無人上映の試み/活動の輪が広がっていく
第3章 映像がもたらしたもの
スクリーンをきっかけに立ち止まる/映像の切り出しかたで変わる印象/やりとりの細部に潜む大切なこと/言い淀みや言い直しから見えてくるもの/映像だからこそわかること/時間をかけて考える材料を提供する/編集しないで一次資料を提供/可視化することで明らかになること/受け取れるものの多様さと幅広さ/映像をもとに語り合う
第4章 進行中の国会審議を取りあげる
新しいテーマに対応する/専門知識を持つゲスト解説者の協力/緊急街頭上映という新たな試み/現在進行形の国会審議を上映するには
第5章 野党議員による質疑の役割
答弁を引き出すための質疑/国会における検証に耐えうるか/隠れた実態を明らかにする/答弁で取った言質を省令や指針に活かす/問題の全体像を描き出す/国会審議に消極的な政府与党
第6章 路上という公共の政治空間
道路使用許可は取らない/街頭上映に適した環境/上映を支えてくれる人たち/国会審議の解説が求められている
第7章 臨機応変な番外編
「知る権利」に関する抗議行動/「多様な働き方を選択できる社会」とは/香港の自由と民主主義を守る緊急行動/一周年記念交流会でノウハウを伝達
第8章 小さなメディアが開いた可能性
一年間の活動を振り返る/フリースタイルの表現活動/異なる専門スキルを持つ者が組むことで可能になること/見る人の視点に立つ/国会を少しだけ身近に/不断の努力と、後世への責任
あとがき
註
国会をみるための参考資料
国会パブリックビューイングの主な活動記録