「#政治部日本語大辞典」 ~政治報道を読み解くために~

※ 下記は、政治家が国会答弁や記者会見などで使う用語ではなく、報道各社の政治部による国会報道や政局報道、社説などで使われる特有の政治用語に注目したものです。
※ 事実を言葉で伝える記者の方々に、「野党は反発」のようなお決まりの表現を立ち止まって見直していただきたいとの意図を込めています。同時に、「野党は反発」といった表現から「野党は反対ばかり」と受け取ってしまう読者の側にも記事の受け取り方を振り返っていただきたいとの意図があります。
※ 記者の方々を委縮させたり、冷笑・嘲笑・罵倒したりすることが目的ではありません。このハッシュタグを用いる方々にはご留意ください。
※ 皆さんのツイートはこちらの判断で、ここに出典URLつきで収録させていただくことがありますが、ご提案いただいたものを必ず収録するわけではありませんので、その点、ご了承ください。
※ このサイトは、友弘克幸さん(@tytk_TOMOHIRO)が2021年1月22日に「時間ができたら、『政治部の使う日本語大辞典』とか作ってみたい。 『安全運転』 『反発』 ほか、いろいろありそう。」とツイートし(https://twitter.com/ktyk_TOMOHIRO/status/1352599258935959554)、それを見た上西が翌日1月23日にそのツイートに「#政治部日本語大辞典」とハッシュタグをつけ、同日にこのnoteのサイトを立ち上げ、その後、随時、上西が更新をおこなっているものです。
※ 「長期政権のおごり、議論は噛み合わなかった、野党は攻めきれなかった、かわした といったクリシェをマスコミが使い続ける限り状況は悪化するだけ(https://twitter.com/tcy79/status/1352796483767046144
※ 関連書籍として、上西充子『政治と報道 報道不信の根源』(扶桑社新書)が2021年2月28日に発売されます
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594087500

<目次>(五十音順:随時追加予定)(★印は、記載のあるもの)
(※2021年2月24日現在)

1. 【安全運転】(あんぜんうんてん) (★解説・用例)
2. 【受け皿】(うけざら)
3. 【受けとめ】(うけとめ)(★解説)
4. 【うらみ節】
5. 【エール】(★用例)
6. 【追い風】(おいかぜ)
7. 【応じない構え】(おうじないかまえ)
8. 【応じる】(おうじる)(★解説)
9. 【か】(★用例)
10. 【可能性】(かのうせい)(★用例)
11. 【かみ合わない】(かみあわない)(★解説・用例・言い換え・備考)
12. 【かみつく】
13. 【かわす】(★用例・言い換え)
14. 【簡潔答弁】(かんけつとうべん)(★解説・用例・言い換え)
15. 【聞く】(きく)
16. 【決め手を欠く】(きめてをかく)
17. 【疑問視する声】(ぎもんしするこえ)(★解説・用例)
18. 【逆風】(ぎゃくふう)
19. 【切り返す】(きりかえす)
20. 【苦言】(くげん)(★用例)
21. 【攻撃の手】(こうげきのて)
22. 【語気を強める】(ごきをつよめる)
23. 【釈明】(しゃくめい)(★解説)
24. 【謝罪】(しゃざい)(★解説)
25. 【集中砲火】(しゅうちゅうほうか)(★用例)
26. 【照準を合わせる】(しょうじゅんをあわせる)
27. 【攻めきれず】(せめきれず)
28. 【続投】(ぞくとう)
29. 【試される】(ためされる)(★解説・用例)
30. 【だらしない】
31. 【淡々と】(たんたんと)(★解説・用例)
32. 【長期政権のおごり】(ちょうきせいけんのおごり)
33. 【挑発】(ちょうはつ)(★用例)
34. 【丁寧な説明】(ていねいなせつめい) (★解説・用例・言い換え)
35. 【敵失】(てきしつ)
36. 【とも受けとれる】(★用例)
37. 【逃げ切り】(にげきり)
38. 【にじませる】
39. 【述べるにとどめる】(のべるにとどめる)
40. 【波紋】(はもん)
41. 【反発】(はんぱつ)(★解説・用例・言い換え・備考)
42. 【皮肉る】(ひにくる)(★解説)
43. 【批判が予想される】(ひはんがよそうされる)(★解説)
44. 【含みをもたせる】(ふくみをもたせる)
45. 【〇〇節】(ふし)(★解説・言い換え)
46. 【防御】(ぼうぎょ)
47. 【防護】(ぼうご)
48. 【防戦】(ぼうせん)
49. 【訪問】(ほうもん)(★解説)
50. 【矛先】(ほこさき)
51. 【本気度】(ほんきど)(★解説・用例)
52. 【幕引き】(★用例)
53. 【与野党の攻防】(よやとうのこうぼう)(★解説)
54. 【理解】(りかい)

***

1. 【安全運転】(あんぜんうんてん)

<用語解説>
総理大臣などの国会での演説や答弁を、自動車運転になぞらえて表現したもの。「安全」とは政権維持にマイナスとなる失言などが含まれていないことを意味しているに過ぎず、多くの場合、実際は官僚が用意した原稿を棒読みすることを好意的に表現するために用いられる。
https://twitter.com/ktyk_TOMOHIRO/status/1352752929988440064

<用例>
[菅首相、安全運転で代表質問乗り切る 野党は週明け予算委で攻勢](産経新聞、2021年1月22日)
「立憲民主党や共産党などの野党は菅義偉首相のこれまでの新型コロナウイルス対策や「政治とカネ」の問題を責め立てたが、首相は安全運転を徹底し、無難な答弁で乗り切った」
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210122/mca2101221820038-n1.htm

<言い換え候補>

2. 【受け皿】(うけざら)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

3. 【受けとめ】(うけとめ)

<用語解説>
会見やぶら下がり等で、記者が「○○について受け止めを」などという質問風忖度フレーズで用いることが多い。実際には質問でなく「好きなことをどうぞ自由気ままにお話しください」という意味でしかない。 そこで何を発言しても記者が更問いをすることはほぼ無い。
https://twitter.com/jibandouji/status/1353282727387090945

<用例>

<言い換え候補>
「何か一言」

4. 【うらみ節】

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

5. 【エール】(★用例)

<用語解説>

<用例>
[立民・長妻氏「菅総理、頑張ってください」 国会でエール] (産経新聞、2021年1月29日)
「新型コロナウイルス特措法などの改正案が審議入りした29日の衆院本会議で、立憲民主党の長妻昭元厚生労働相が「今、日本には総理大臣は菅義偉、一人しかいない。菅総理、しっかりしてください。そして頑張ってください」と首相にエールを送る場面があった。」
https://www.sankei.com/politics/news/210129/plt2101290017-n1.html

<言い換え候補>
「叱咤激励」

6. 【追い風】(おいかぜ)

<用語解説>

<用例>

7. 【応じない構え】(おうじないかまえ)

<用語解説>
対決姿勢を示す表現。国会の表舞台ではなく、理事会や国対での与野党話し合いの結果、交渉がまとまらない場合に用いられることが多い。

<用例>
[首相長男の接待、放送事業が話題か 総務省幹部に虚偽答弁の疑い](毎日新聞、2021年2月17日)
「野党は、政府・与党が音声データの事実関係を明らかにしない限り、18日以降の予算委員会開催に応じない構えだ。」
https://mainichi.jp/articles/20210217/k00/00m/010/257000c

<言い換え候補>

8. 【応じる】(おうじる)

<用語解説>
質問や追及に対して「~と応じた」などのように用いられる。基本的に「何らかの反応をした」以上の意味は持たず、実際に応答が成立していたか、返答や反論として適切なものであったかなどは考慮されない。
https://twitter.com/fanqishi/status/1353641189539364864

<用例>

<言い換え候補>

9. 【か】(★用例)

<用語解説>

<用例>
[「女性理事は会議に時間かかる」 森会長が蔑視発言か―東京五輪] (時事通信、2021年2月3日)
「東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は3日に東京都内で開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、スポーツ庁の主導により競技団体で女性理事の任用が進められていることに触れ、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。誰かが手を挙げるとみんな発言したがる」と話した。女性蔑視とも受け取れる発言で、今後議論を呼ぶ可能性がある。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020301264&g=spo

[森発言絡みか、「黙ってないで」 欧州の各国大使館、SNSへ投稿](2021年2月6 日 共同通信)
「「男女平等」や「黙っていないで」と呼び掛ける趣旨の投稿を、日本に駐在するヨーロッパ各国の大使館などが相次いでツイッターにしている。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言との関連には触れていないが、発言を受けた意見表明とみられる。」
https://this.kiji.is/730690465621229568?c=39546741839462401

<言い換え候補>

<備考>
「マスメディアには「か取り線香」が必要、などと頭によぎる」
https://twitter.com/hahaguma/status/1357121490550857733
「意識すると、たくさん蚊が飛んでるのが見えるようになる」
https://twitter.com/hyshknt/status/1358093413589995523
「取材してないの?なんで?」(上記の共同通信記事に対するコメント)
https://twitter.com/tcy79/status/1358054630471573506

10. 【可能性】(かのうせい)(★用例)

<用語解説>

<用例>
[「女性理事は会議に時間かかる」 森会長が蔑視発言か―東京五輪] (時事通信、2021年2月3日)
「東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は3日に東京都内で開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、スポーツ庁の主導により競技団体で女性理事の任用が進められていることに触れ、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。誰かが手を挙げるとみんな発言したがる」と話した。女性蔑視とも受け取れる発言で、今後議論を呼ぶ可能性がある。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020301264&g=spo

<言い換え候補>

11. 【かみ合わない】(かみあわない)(★用語解説・用例・言い換え・備考)

<用語解説>
〈噛み合わない〉とする議論の多くは①簡単な質問に「質問通告がない」と言って答えない。②「はい/いいえ」で済む質問に余分なことを長々と話し結局答えない。③具体的な答を要求しているのに一般論を述べる。④聞かれた内容とずれた原稿をひたすら読む。⑤指名した答弁者でなく別の人が答える等々。⑥として、委員長の在り方も思い浮かぶ。
https://twitter.com/jibandouji/status/1363978200758452224
https://twitter.com/jibandouji/status/1363981911400411139

<用例>
[菅vs菅 首相対決、議論かみ合わず 衆院予算委](毎日新聞、2021年2月22日)
「立憲民主党の菅直人元首相は22日の衆院予算委員会で質問に立ち、菅義偉首相と初めて論戦を交わした。菅氏は今月15日に質疑に臨んだ野田佳彦元首相(立憲)に続き、危機管理のあり方を首相にただしたが、議論はかみ合わなかった。」
https://mainichi.jp/articles/20210222/k00/00m/010/285000c

<言い換え候補>
質問通告がないなどと言い答えなかった/質問通告があったにも関わらず無かったなどととぼけた/質問と関係ないことを長々と述べた/具体的なことは全く答えなかった/官僚の書いた答弁書を繰返し読むだけだった/自分への質問なのに官僚に答えさせた
https://twitter.com/jibandouji/status/1364196002685546497

<備考>
質問する側と答える側がいて「かみ合わない」ってどういうこと?質問に答えてないというだけなのでは?なんで政府側の問題だの書かない?対等な立場ではなく質問する側と答える側がいるときに「かみ合わない」とはどういうことか教えてほしい。
https://twitter.com/tcy79/status/1363842208806428674

記者の多くはこうした答弁態度を〈健闘した/良い答弁だ〉と思っているのだろうか。 実際の質疑を見ているのだろうか。 〈かみ合わない〉などという言葉を(無自覚かもしれないが)結果的に選んで記事を書くことで、いったい何を伝えようとしているのだろう。どんな影響があるか、考えてみてほしい。
https://twitter.com/jibandouji/status/1364196003591589891


12. 【かみつく】
<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

13. 【かわす】

<用語解説>

<用例>
[野党時代の追及「記憶にない」 菅首相](時事通信、2021年1月26日)
「首相は「十数年前のことだから、今、即座にそうしたことを思い浮かべることはできない」とかわした。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012600705&g=pol

[民主党に「自浄能力ない」攻めた菅氏、いま「記憶ない」](朝日新聞、2021年1月28日)
「自民党内で相次ぐ「政治とカネ」の疑惑をめぐり、菅義偉首相は26、27日の衆参予算委員会で、自らが野党時代に当時の民主党政権を攻め立てたやりとりを持ち出され、追及を受けた。首相が「記憶にありません」とかわした11年前の「論戦」とは――。」
https://digital.asahi.com/articles/ASP1W76MSP1WUTFK00Y.html

<言い換え候補>
「逃げた」「受けとめなかった」「言及を避けた」

14. 【聞く】

<用語解説>

<用例>
(〇〇総理に聞く、〇〇大臣に聞く)

<言い換え候補>

15. 【簡潔答弁】(★解説・用例・言い換え)

<用語解説>
中身を伴わない短い答弁について、あえて内容の評価を抜いて表現したもの。2021年通常国会では、与野党の代表質問に対する菅義偉首相の答弁が短すぎたことから、1月21日の参院議院運営委員会理事会で問題となった。
https://twitter.com/mu0283/status/1353272506900115457

(参考)「改善みられない」 首相の「短い」答弁に野党批判続く:朝日新聞、2021年1月22日
https://www.asahi.com/articles/ASP1Q71P2P1QUTFK023.html

<用例>
[菅首相、簡潔答弁に徹す 代表質問、「後手」批判には反論―25日から予算委](時事通信、2021年1月24日)
「衆参両院で行われた各党代表質問は3日間の日程を22日に終えた。菅義偉首相は新型コロナウイルス対策などで簡潔答弁に徹した」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012300383&g=pol

<言い換え候補>
「手抜き答弁」「したふり答弁」「不十分答弁」 「粗悪答弁」 「白旗答弁」 「もう無理答弁」 「ソレ目次読ンデルンデスカ答弁」
https://twitter.com/buu34/status/1353203163679973377
「お決まり答弁」

16. 【決め手を欠く】(きめてをかく)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

17. 【疑問視する声】(ぎもんしするこえ)

<用語解説>
他者の意見を紹介する形で直接批判を避ける。“専門家から” “市民から”に続く場合が多い。
https://twitter.com/onsencopocopo/status/1353695824807555073

<用例>
[効果疑問視するメンバーも「1カ月の根拠不十分」](時事通信、2021年1月8日)
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けた1都3県への緊急事態宣言。発令を了承した政府の諮問委員会に出席した専門家からは「1カ月の根拠は不十分」と効果を疑問視する声も上がった。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021010701196&g=soc

<言い換え候補>


18. 【逆風】(ぎゃくふう)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

19. 【切り返す】(きりかえす)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

20. 【苦言】(くげん)

<用語解説>

<用例>
[(時時刻刻)コロナ禍、政治不信増幅 総務省幹部に接待、首相長男も同席 衆院予算委](朝日新聞、2021年2月5日)
「そのなかで首相が色をなして反論したのは、自らの「身内」に関わる新たな問題だった。「本人や家族などの名誉やプライバシーにも関わることだ」。野党議員の質問に、そんな苦言も呈した。」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14789374.html

<言い換え候補>

21. 【攻撃の手】(こうげきのて)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

22. 【語気を強める】(ごきをつよめる)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

23. 【釈明】(しゃくめい)

<用語解説>
本来は、詳しく説明して(釈) 事実を明らかにすることを言うが、単なる言い訳や軽い詫びにも使用が多発。それで解決したように誤解させる語。
https://twitter.com/megu166/status/1354587803519127556

<用例>
「慎重にするべきだったと釈明した」(★要・出典)

<言い換え候補>

24. 【謝罪】(しゃざい)

<用語解説>
【○○大臣、□□について謝罪】 政治家が「誤解を与えた〈なら〉謝罪し〈たい〉」と自身の問題発言を曖昧にしようとする際、これを報じる記事の見出しとして多く用いられる誤った表現。謝罪を装った言葉を〈謝罪〉としてしまうところに報道の追及姿勢の甘さが露呈している。
https://twitter.com/jibandouji/status/1352907693309251584

<用例>

<言い換え候補>

25. 【集中砲火】(しゅうちゅうほうか)

<用語解説>

<用例>
[「行政、ゆがめられた」立民 菅首相に集中砲火 狂う早期決着](産経新聞、2021年2月22日)
「放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉(すが・よしひで)首相の長男による接待問題は幹部4人に加え、別の9人も同様の接待を受けていたことが判明した。22日の衆院予算委員会の集中審議では、立憲民主党が首相に「行政がゆがめられたのではないか」と集中砲火を浴びせた。」
https://www.sankei.com/politics/news/210222/plt2102220027-n1.html

<言い換え候補>

26. 【照準を合わせる】(しょうじゅんをあわせる)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

27. 【攻めきれず】(せめきれず)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

28. 【続投】(ぞくとう)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

29. 【試される】(ためされる)

<用語解説>
「期待される」よりは懐疑的。できるかどうか怪しい、心配だという場合。しかし主体的な判断はぼかす。
https://twitter.com/onsencopocopo/status/1353695824807555073

<用例>
[ワクチン担当「抜てき」河野氏、滑り出し前途多難…試される調整力](読売新聞、2021年1月24日)
「新型コロナウイルスのワクチン接種担当に抜てきされた河野行政・規制改革相が正念場を迎えている。ワクチンの早期普及という困難な事業の成功に向けて精力的に動いているが、情報発信の迷走が露呈するなど、前途多難な滑り出しとなった。次期首相候補としての手腕が試されることになる。」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210124-OYT1T50076/

<言い換え候補>


30. 【だらしない】

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

31. 【淡々と】(たんたんと)

<用語解説>
「冷静に」と混同されるが「訴えに耳を貸さず」と同義。
https://twitter.com/megu166/status/1354319091637448704
<筋道立てて説明できない〉とは書けない記者の苦肉の策。
https://twitter.com/jibandouji/status/1354605324444033029

<用例>
[首相、挑発乗らず 衆院予算委 野党追及に答弁淡々と](日本経済新聞、2021年1月27日)「衆院予算委員会は26日、菅義偉首相と全閣僚が出席する2020年度第3次補正予算案を巡る基本的質疑と締めくくり質疑を終えた。首相は25日から2日間の計13時間の審議で野党の挑発に乗らず、慎重な答弁に終始した。新型コロナウイルス対策や「政治とカネ」の問題を巡る追及にも淡々と語った。」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68544490W1A120C2PP8000

<言い換え候補>

32. 【長期政権のおごり】(ちょうきせいけんのおごり)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>


33. 【挑発】(ちょうはつ)

<用語解説>

<用例>
[首相、挑発乗らず 衆院予算委 野党追及に答弁淡々と](日本経済新聞、2021年1月27日)「衆院予算委員会は26日、菅義偉首相と全閣僚が出席する2020年度第3次補正予算案を巡る基本的質疑と締めくくり質疑を終えた。首相は25日から2日間の計13時間の審議で野党の挑発に乗らず、慎重な答弁に終始した。新型コロナウイルス対策や「政治とカネ」の問題を巡る追及にも淡々と語った。」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68544490W1A120C2PP8000

<言い換え候補>

34. 【丁寧な説明】(ていねいなせつめい)

<用語解説>
政府与党側が追及を受けている問題につき適切に説明していない場合などに「-を求めたい」と用いられる。しかし相手側は「引き続き丁寧な説明に努めたい」として、あらかじめ慎重に用意した同じ説明を繰り返すことが多いため、判別が困難となっている。
https://twitter.com/mu0283/status/1353179849775452160

ここ数年、特に政権与党議員らの発言「丁寧な説明をしたい/~をしている」は同内容の繰り返しであったり、何ら説明が為されないことさえあり、報道では特に注意が必要である。 早期に、政治の世界での〈丁寧〉及び〈説明〉という言葉の意味の回復が望まれる。
https://twitter.com/jibandouji/status/1353541917720551426

<用例>
[社説:菅首相の施政方針演説 不安に全く応えていない](毎日新聞、2021年1月19日)
「首相に求められていたのは、感染収束に向けて明確な目標を示すことであり、いつにも増して丁寧な説明をすることだったはずだ。/にもかかわらず演説は既定方針をなぞるばかりで、国民の不安や不信に応えるものではなかった」
https://mainichi.jp/articles/20210119/ddm/005/070/070000c

<言い換え候補>
「明確な説明」「説明責任を果たすべきだ」「逃げずに野党の問いに答えよ」

35. 【敵失】(てきしつ)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

36. 【とも受けとれる】

<用語解説>

<用例>
[森会長「不適切」署名広がる 発言に批判やまず](時事通信、2021年2月6日)
「東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視とも受け取れる発言をめぐり、処遇の検討を求めるオンライン署名が始まり、6日午前0時半までに9万3000筆以上を集めた」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020501241&g=soc

<言い換え候補>

37. 【逃げ切り】(にげきり)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

38. 【にじませる】

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

39. 【述べるにとどめる】(のべるにとどめる)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

40. 【波紋】(はもん)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>


41. 【反発】(はんぱつ)

<用語解説>
(受けた言葉・行動に対して)受け入れず、反抗すること。「野党は反発」の形で多用されるが、内閣や与党(議員)の方針や言動について野党議員が違法性や問題点を指摘した場合のほか、別の案を示して方針転換を求めた場合も単に「反発」とのみ表現されることがあるため、注意が必要である。
https://twitter.com/ktyk_TOMOHIRO/status/1352599258935959554

比較して権力が大きい方に対する小さい方のなんらかの行動を伴った反対。もしくは先行行動があり、それに対する反対。そして、反論より反発の方が、反対度が高いイメージ。
https://twitter.com/itami_k/status/1360530277706047493

<用例>
[強気、棒読み、読み間違い…首相答弁に野党反発 予算委論戦に与党から不安の声](毎日新聞、2020年1月22日)
「菅義偉首相の施政方針演説などに対する各党代表質問が22日、3日間の日程を終えた。野党は、新型コロナウイルスの感染拡大を招いたとして「後手」「人災」と政府対応を批判したが、首相は「指摘は当たらない」などと真っ向から否定し、強気な答弁が目立った。一方で、短く淡泊な答弁も多く、野党は反発を強めた。」
https://mainichi.jp/articles/20210122/k00/00m/010/332000c

[[社説]あまりにお粗末な森五輪会長の女性発言](日本経済新聞、2021年2月4日)
「今回の発言には、ネットなどですぐに強い反発が上がった」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0456F0U1A200C2000000

[社説:森会長の女性蔑視発言 五輪責任者として失格だ](毎日新聞、2021年2月5日)
「開催可否を巡り森氏は別の会合で「コロナがどうであろうと必ずやり抜く」と述べ、批判を浴びた。国民の不安への配慮を欠いたためだ。反発した人気タレントが聖火リレーの走者を辞退した。」
https://mainichi.jp/articles/20210205/ddm/005/070/110000c

[局長答弁「不誠実」野党反発、退席 委員長は時計止めず](朝日新聞、2021年2月8日)
「8日午後の衆院予算委員会は、菅義偉首相の長男ら衛星放送関連会社側と総務省幹部の会食問題をめぐり、質問していた立憲民主党の議員らが反発し、第一委員室から退席した。(中略)論戦では秋本芳徳・情報流通行政局長が、会食について同省から聴取を受けた回数などについて、「調査中」を理由に答えなかった。答弁を求める野党の理事らが委員長席に詰め寄り、「時計を止めて」と求めたが、金田勝年委員長(自民)は応じなかった。
 衆院予算委を退席した同委野党理事の辻元清美氏(立憲)は記者団に、「総務省の不誠実な対応」と「金田勝年委員長の運営」に抗議し、退席したと説明した。」
https://digital.asahi.com/articles/ASP2856Z1P28UTFK015.html

<言い換え候補>
「批判」「抗議」「反論」「反対」「抵抗」「要求」「怒りの声」

[「私の音声」だが会話は「記憶ない」 接待の総務省幹部](朝日新聞、2021年2月18日)
「立憲民主、共産、国民民主の野党3党は「組織的隠蔽(いんぺい)」とみて、与党側に新年度予算案の審議に応じられないと抗議」
https://digital.asahi.com/articles/ASP2L44FLP2LUTFK001.html?iref=comtop_7_01

[「#わきまえない女」がTwitterトレンド1位に 森喜朗会長の女性蔑視発言に抗議の声が続々](東京新聞、2021年2月4日)
「「#わきまえない女ですが何か?」「私は絶対に黙りません」「この社会を男だけでつくってきたとでも?」-。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)の3日の女性蔑視発言に対し、会員制交流サイト(SNS)では4日、怒りや抗議の声が相次いだ。」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/84053

<備考:首相については「反発」を使っていない例>
[首相「少々失礼じゃないでしょうか」 蓮舫氏「言葉が伝わらない」批判に気色ばむ](毎日新聞、2021年1月27日)
「蓮舫氏は「そんな答弁だから、(国民に首相の)言葉が伝わらない」と迫ると、「少々失礼じゃないでしょうか」と色をなして反論」
https://mainichi.jp/articles/20210127/k00/00m/010/230000c

[蓮舫氏の自覚追及に「失礼だ」 菅首相が色をなして反論](東京新聞(共同通信配信記事)、2021年1月28日)
「菅義偉首相が27日の参院予算委員会で「失礼じゃないでしょうか」と色をなして反論する場面があった。立憲民主党の蓮舫代表代行が新型コロナウイルス感染対策に関し「国民に危機感が伝わらない。首相としての自覚や責任感を言葉で伝えようとする思いはあるか」とただしたのに対し、全力で取り組んできたと訴えた。」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/82510

[(時時刻刻)コロナ禍、政治不信増幅 総務省幹部に接待、首相長男も同席 衆院予算委](朝日新聞、2021年2月5日)
「そのなかで首相が色をなして反論したのは、自らの「身内」に関わる新たな問題だった。「本人や家族などの名誉やプライバシーにも関わることだ」。野党議員の質問に、そんな苦言も呈した。」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14789374.html

[菅首相、立民議員の脱炭素化批判に色なして反論 旧民主党政権念頭に](産経新聞、2021年2月17日)
「菅義偉(すが・よしひで)首相が16日の衆院予算委員会の集中審議で、看板政策に掲げる2050年までの脱炭素化社会の実現について立憲民主党議員から「あまりにも遅い。周回遅れ」などと批判され、声を荒らげて反論する場面があった。(中略)
これに対し、首相は旧民主党政権などを念頭に、「全く進んでなかったじゃないですか。進んでいなかったことをやろうとしているんですから、それはぜひ協力してください」と色をなして反論した。」
https://www.sankei.com/politics/news/210217/plt2102170018-n1.html

[菅首相、緊急事態「しっかり対応」 公邸未入居、批判に反論](時事通信、2021年2月15日)
「菅義偉首相は15日の衆院予算委員会で、首相官邸に隣接する首相公邸に入居していないことを問題視され、「緊急事態に対応する体制は常日頃からしっかり取っている」と反論した。立憲民主党の野田佳彦元首相への答弁。」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021500487&g=pol

42. 【皮肉る】(ひにくる)(★解説)

<用語解説>
立場が違う時と発言内容が異なる時に、それを指摘する文脈で使われることが多いが、「嫌味」に近いニュアンスを読者に与えるおそれも含む語。
https://twitter.com/megu166/status/1354579930726584321
<用例>
(「野党時代と違うじゃないかと皮肉った」★要・出典)

<言い換え候補>

43. 【批判が予想される】(ひはんがよそうされる)

<用語解説>
本来は、記事で直截に批判したいものの、 睨まれたくないため書けない状況を、 遠回しに述べたもの
https://twitter.com/buu34/status/1353361495485149187

<用例>

<言い換え候補>

44. 【含みをもたせる】(ふくみをもたせる)

<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

45. 【〇〇節】(ふし)

<用語解説>
失言した議員が大きな態度で開き直るようす、発言
https://twitter.com/DH8IyEIBwMFTMvW/status/1353605837650976768

「〇〇」は発言者の人名などの固有名詞。差別・偏見・誹謗中傷など本来決して看過してはならない表現を、単に歯切れのよい言葉であるかのように取り扱い、その発言が持つ本質的な問題点に踏み込むことを避ける際に用いられる。
https://twitter.com/fanqishi/status/1353641182513926144

<用例>

<言い換え候補>

46. 【防御】(ぼうぎょ)


<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

47. 【防護】(ぼうご)


<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

48. 【防戦】(ぼうせん)


<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

49. 【訪問】(ほうもん)

<用語解説>
緊急事態宣言中など不要不急の外出を控えることが望まれる時期にも関わらず、それを人々に求めている側の者が銀座や高級クラブなど通常不要不急とは思えない場所に行くこと。目的は不明であるが陳情を受けていたなどと釈明されることがある。最近の事例で、〈訪問〉の目的として売り上げに貢献したかったなどをあげる例が加えられた。
https://twitter.com/jibandouji/status/1361969928274800640

<用例>
[【独自】高級クラブ訪問で自民議員が離党意向](テレ東NEWS、2021年2月17日)
「緊急事態宣言中に高級クラブを訪問したことが判明した自民党の白須賀貴樹議員が、17日、離党する意向を固めたことがテレビ東京の取材で分かりました。 (中略)自民党では、松本純前国対委員長代理ら3人の議員が緊急事態宣言中に銀座のクラブを訪問していたことなどの責任を取り、すでに離党しています。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ce78a68c65aa7037f288d12338af542f9ee2b0

<言い換え候補>

50. 【矛先】(ほこさき)


<用語解説>

<用例>

<言い換え候補>

51. 【本気度】(ほんきど)

<用語解説>
真剣さが感じられない場合、批判的に使う。
https://twitter.com/onsencopocopo/status/1353695824807555073

<用例>
[菅首相の思い・本気度 今ひとつ伝わらない施政方針 従来発言繰り返し](毎日新聞、2021年1月18日)
「菅義偉首相は18日の施政方針演説で、国民の「安心」と「希望」をキーワードに掲げ、安心と希望に満ちた社会の実現を訴えた。だが、約1万1000字にわたる演説の大半は、既に取り組んでいる政策や従来の発言の繰り返しで、首相の思いや本気度は今ひとつ伝わってこなかった。」
https://mainichi.jp/articles/20210118/k00/00m/010/109000c

<言い換え候補>

52. 【幕引き】(★用例)

<用語解説>

<用例>
[深夜の銀座クラブ訪問 党役職辞任で幕引き図る 自公両党] (毎日新聞、2021年1月29日)
「緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブを訪問した自民党の松本純国対委員長代理と公明党の遠山清彦幹事長代理は29日、それぞれ党役職を辞任した。国民に夜間の外出自粛を求める中での行動は世論の批判にさらされたが、辞任で幕引きを図りたい考えだ。」
https://mainichi.jp/articles/20210129/k00/00m/010/396000c

<言い換え候補>

53. 【与野党の攻防】(よやとうのこうぼう)

<用語解説>
与党と野党の国会などでの議論について、対戦ゲームでもしているかのように報じる言葉の一つ。ゲーム的な観点での「攻防」という外形のみを表す言葉であり、その議論の中身の妥当性、違法性、公正性などは無視される。
https://twitter.com/fanqishi/status/1353641175870107649

<用例>

<言い換え候補>

54. 【理解】(りかい)

<用語解説>

<用例>
(国民の理解が進んでいない)

<言い換え候補>