「安心しちゃった」って最高の退職理由なんじゃないか

会社を辞めるというエンジニアAさんのお話を聞く機会があった。要約するとこんな内容。

会社の命運を左右する重要なプロダクトをずっと開発していた。やりがいと責務を持って6年間独りで守り続けてきた。最近、2名増員されチームになった。この2人がとにかく優秀で自分が居なくてもまわることに気づき「安心しちゃった」
会社には感謝しているしネガティブな要素はないけど安心しちゃったので次を考えることにした。

※ 本当は詳細を書きたいのですが本人の承諾を得ていないのでボカしています

この話を聞いたとき衝撃を受けた。鳥肌が立った。僕も同じような体験をしていた。僕も前職で6年間守り続けていたプロダクトがあった。まさしく属人化していて僕しか解らないことが多々あった。自分でサーバーを立て、そこにシステムを乗っける。通称土屋システムという名前まで付いていた。朝から晩まで誰から問い合わせが来るか分からないので張り付いていた。僕にしか判らない業務が多々あった。他部門とやり取りすることが多かったのでエンジニア力に加えて調整力も必要だった。緊張感とやりがいを持ち合わせた感情だった。
採用が進みチーム化されて2名増員された。この2名がとにかく優秀だった。
エンジニア力だけでなく調整力も十分持ち合わせていた。寝て起きたら彼らが問題を解決してくれた後だった。
肩の荷が降りた、ありがとう、不甲斐なさ、緊張の糸が切れた、生きがいではなくなった、僕にしかできないと思っていたのに、確かにやり切っていた、覚悟を持って臨んでいた。
複雑な感情を言語化できずにいたがやっとわかった。「安心しちゃった」。

まとめ

Aさんの話を聞いたとき彼がかっこよく見えた。とにかくかっこよかった。長い期間やりきったヒトにしか言えない「安心しちゃった」を聞いた。クレイジーでサムライだ(語彙力..)。僕もまたそんな感情になりたい。

ベンチャー企業はAさんのような半端ない覚悟を持った人たちが初期メンバーとして集まっている。少ない人数で回しているのだから属人化するのも当たり前。組織が成長したタイミングでその気持ちが変化しちゃうこともあるだろう。
(というかヒトのこといえないが)

でも増員して回りだした途端、初期メンバーが辞めちゃうのって企業としては大打撃なんだろうな。そうならない仕組みづくりを作った企業は強いだろうな。


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