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ROG Ally (下位モデル)を買いました

生成AI関係の話ではないです、はい。

上位モデルについては発売が早かったこともあってか、ベンチマークとか結構出ているのですが、下位モデルについては情報が少ないため参考までに記事書いてみます


上位モデルとの違いは?

CPUだけが違うようです。
ざっくり上位モデル(Ryzen Z1 Extream)が Ryzen7相当、
下位モデル(Ryzen Z1)が Ryzen5 相当と見て良いかと思います。

電力プランは?

上位モデルと同じく、 10W・15W・25W の切り替えが可能なようです。

主にCPUまわりの電力ターゲットを設定しているようで、10W設定時は 12Wくらいと若干オーバーすることがあります

Cinebench R23 で計測してみると
10W: マルチ 5600、シングル 1200 程度
15W: マルチ 8000、シングル 1600 程度
25W: マルチ 9300、シングル 1600 程度
という感じのスコアになりました。

下位モデルはマルチコアのスコアは伸びませんが、シングルは最近の世代だなぁという感じの値です

ゲーム起動時もそうですが、15W がバランス良い感じかなぁと思います

OS重くない?

若干省電力よりのセッティングになっているだけで、最近の世代の U 系統ですので、Windows使っているぶんにはごくごく快適です。

で、ゲームは?

GPUコアは上位モデルが12CU、下位モデルが 4CU とかなり違うため、正直3D系は壊滅的だろうと予想していたんですよね。
AMDの発表でも 上位モデルと 1.4倍~2倍程度 FPS が違うとありますし。
で、実際動かしてみると

「え……なんで動くの?」

という感じでして、iGPUだから性能低いと一概に言えなくなってきたのかもしれません。

2Dゲーム全般

まあ、動いて当然なのですが、快適に動作しました

モンスターハンター ライズ

Worldより軽量なので、そこそこ動くかなぁと思ってましたが、
15W 1920x1080 グラフィック中で 60fps出ました。

設定変えながら里をうろついてみましたが
10W 1920x1080 グラフィック高 : 15 fps程度
15W 1920x1080 グラフィック高 : 30 fps程度
10W 1920x1080 グラフィック中 : 30 fps程度
15W 1920x1080 グラフィック中 : 60 fps程度
という感じでした

30fpsでも良いなら、10Wでも普通に遊べそうですね

Skyrim

自分はSkyrimおじさんなので、ダメ元で動かしてみます。
過去使っていたGPUとの比較もできますしね。

ええと、素の(mod入れていない)Skyrim AE なんですが、
なんというかちょっとフレームレート低めではあるのですが、動きました。

10W 1920x1080 グラフィック高 : 20 fps
15W 1920x1080 グラフィック高 : 35 fps
10W 1600x900 グラフィック中 : 25 fps
15W 1600x900 グラフィック中 : 40fps

ちょっと理解が追いついていないのですが、FHD 30fpsは確保できます。
上位モデルならひょっとしたら60fps狙えるのかもしれません。

GPUに比べてCPUはパワーありますので、グラフィック系以外のmodは
fpsへの影響は少ないようです。
ENBとかまで適用するのはさすがに厳しいですが、思った以上に動きます。

そもそも、SkyrimSE (64bit化したバージョン) が出たとき、GTX 970 では 60fps確保が難しいとかで GTX1080に乗り換えた記憶があるのですが、そう考えるとわりと近い領域まで迫っているんじゃないかなぁとかそんな感じです。

結論: 最近のGPUは凄い

ROG Ally発売時に、(上位モデルの)GPU性能は GTX1650程度?とかの結果だったので、50番台か……とかそんな感想だったんですが、よく考えたら GTX1000以後は性能の伸びが結構とんでもないんですよね。

14世代からはIntelもかなりのiGPU載せてくるという噂ですし、GTX1070程度の性能は iGPUでも出せる時代になってきたのかもしれません。

まあ、AI学習とかにはまだまだ足りないかなぁという感じですが。

余談: iGPUとdGPUの併用

この構成ができる環境が多くないので、実際に活用されるかとかは別なんですが、Stable diffusionは CLIP, UNet, VAE とネットワークが独立している
(かつ、ネットワーク間はデータ量が小さい)ので、例えば VAE を iGPU または CPU側の AI推論用アクセラレータに任せるなどでスループットを上げられるかもしれません。
(レイテンシは悪くなりそうですけど)

特に動画出力については、dGPUでVAE Decode前の latent まで生成して、
CPU側でVAE+動画エンコードを実施するとかは価値があるかもしれません。
幸い CPU側にも動画エンコードのアクセラレータ載ってますし

CLIPもCPU側で分担できたらトレーニングもいけそうな感じしているのですが、残念ながら CLIPが結構大きくてですね……iGPU/AIアクセラレータには荷が重そうです






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