見出し画像

ノートPCにコンパクトな外付けGPUを付けたいから調べてみたら、メルカリで買うのが良さそうって話

【ご注意下さい】この記事を書いてから半導体不足がますます深刻になり、メルカリでも品不足で高額になっています(2022年2月時点)

Oculus Quest2を体験したのは7日前のことだった。

もともとノートPC用で機械学習する用にGigabyte aorus gaming box GTX1070という、外付けGPUを買っていた。これがあるおかげでノートPCでもハイエンドなPCゲームが動かせる。なお、機械学習に使ったことは一度もない。

Oculusも例外ではない。もともとPCのゲームをするのはOculus Riftというモデルがあったけど、USB3のケーブルで繋げばOculus QuestでもPC向けのハイエンドVRゲームが楽しめる。

1週間前は外付けGPUのおかげでGoogle Earth VRでゴジラになった気分で東京の街を移動したり、Rezという音×シューティングゲームで、平面のディスプレイで遊ぶのとは全く違う、すごい体験ができた。

こんなに素晴らしい体験ができるのに、普通のノートPCではVRゲームを動かせるほどのパワーがない。わざわざゲーミングノートを買うのも躊躇われるかもしれない。だからこその外付けGPUなのだけれど、Amazonで見てもケースだけで3,4万円するし、大きくて持ち運びもできそうにない。誰かのところに遊びに持っていくようなものではないので、この体験をシェアしたくてもできないのだ。ちなみに僕が買ったやつはコンパクトで性能もそこそこ良く、いい品なのに2017年発売ですでに販売終了しており、Amazonでは20万円を超える値段が付いている。

とにかく高いので安く外付けGPUを使える方法を調べて、みんなに体験してもらいたいと思っていろいろ調べてみた。

前提として、ノートPCと外付けGPUはthunderbolt3のケーブルで接続することを想定している。PCI Expressカードがあればもっと安上がりになるけど、最近のノートPCには付いていないと思う。

まずはthunderbolt3で外付けGPUとつなぐ機器。

eGPU Adapter PCI-e x16 to TB3 Extension Cable (25cm,R43SG-TB3)

Amazonで売っている。写真の青いところにthunderbolt3 をつなげて使う。

Aliexpressだともっと安いので、海外サイトに抵抗なければこちらをお勧めする。

上のリンクより安い出品者もあるが、写真が多くてわかりやすいページを載せている。thunderbolt3 のケーブルが同梱されてない場合は別途買わないといけない。注意点としては、この製品の上限の32Gbpsの速度を出すためにはthunderbolt3 のアクティブケーブル(パッシブケーブルではない)が必要になる点。ケーブル自体は40Gbps出るのだけれど、この製品がPCI Express 4個分の32Gbpsまでしか出せないようだ。

thunderbolt3 アクティブケーブル1m

https://www.amazon.co.jp/dp/B08DHVHJ1F/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_c_f33RFb4E0CD32

あとはグラフィックボードと電源を選ぶ。注意が必要なのは、Oculus QuestでPCのゲームを遊ぶためのOculus Linkを使うためには、それなりの性能のグラフィックボードが必要ということ。詳しくは公式サイトを見よう。

各グラフィックボードの性能は、このサイトに詳しく載っている。消費電力や値段も載っていて本当に素晴らしいサイトです。作成者の方ありがとうございます。

グラフィックボードを選ぶときの注意点は、メーカーと消費電力、そしてサイズ。

まずはメーカー。メーカーはNVIDIAとAMDの2つがある。Macを使っている人はNVIDIA製のものはサポートされていないのでAMD製のものを買うことになる。なお、先日発表されたM1チップ搭載の新型MacはRadeonも使えないので、外付けGPUは諦めてください。Windowsはどちらでも可。

次は消費電力。消費電力が大きいほど高出力な電源が必要になる。高出力の電源は高いので、グラフィックボードの消費電力をまかなえる電源を選びましょう。ちなみに僕の外付けGPUに搭載のNVIDIA GTX 1070は150Wで、Oculus Quest2に画質優先で繋いで、外部ディスプレイにも同時出力すると、Google Earth VRでは少し処理落ちしてました。

次はサイズ。コンパクトなのが欲しいのですが、高性能になると発熱制御のために大きいファンが2つ3つ並ぶものも多いです。フルサイズ、ハーフサイズ、ロープロファイル(LP)の順に小さくなるようです。ロープロファイルはスリムPCに使われるもので、あまり性能は高くなく、Oculus対応のものはありませんでした。なので、ハーフサイズを探しましょう。詳しいことは下記サイトを見てみてください。https://note.cman.jp/monitor/board_select/

とにかく安く作りたいなら、Macでも使える、一番安いRadeon RX570が良さそうです。

Windowsで機械学習にも使いたい人はNVIDIAのGTX 1650 super (superのついていないただの1650はOculus link非対応なので間違わないように!)

https://www.amazon.co.jp/dp/B081Q738XW/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_c_v94RFbAQ1XZZK?_encoding=UTF8&psc=1

そして電源。電源は、グラフィックボードの消費電力の1.5倍くらいあれば良いようです。電源の最大電力値はずっと使うと発熱して最大値まで出せないとかなんとか。普通のPCの電源は、グラフィックボード以外に色んなものを動かすので500Wなどの出力がありますが、今回はグラフィックボードだけなので、グラフィックボードの消費電力×1.5くらいあれば十分だと思います。RX570は150W、GTX 1650 superは100Wなので、せいぜい225Wあれば良さそうですね。

注意が必要な点は、グラフィックボードに電源を供給するケーブルの種類と、12Vでの電流値です。

ケーブルはPCIe用のケーブルで、12Vの6ピンで75W、8ピン(6+2ピンもあり)で150Wを供給できるようになっています。電源によってはこのPCIe用のケーブルが付いていないものも稀にありました。

12Vの電流の話は、例えば電源の総出力が300Wあっても、+5V 15Aや、+3.3V 10Aなど、+12V以外にも電力供給があるのですが、グラフィックボード用は+12V×アンペア数しか電力が供給されません。300Wの電源を買っても+12Vの出力が10Aなら120Wまでしか対応できないということです。

詳しくはこちら。

さて、電源ですが、海外ではDellの220Wの電源が自作外付けGPU(eGPU:externalGPU)界隈で人気のようです。

日本ではレアなようですね。https://www.amazon.co.jp/dp/B005WTLNFK/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_c_Mo5RFbDWYA577

電源は、確実に使える、こちらをお勧めします。しかし重くてでかいです。

ここまでの値段は、3.6万円、GTXなら4万円。

それに対して、メルカリでGigabyte Aorus gaming boxを見ると、安いときは4.6万円くらい。しかもUSB出力も出来る。Aorusからthunderbolt3 で電源供給もできる。グラフィックボードの性能も高い。コンパクトだし、箱に収まってるので持ち運びも簡単。

ということですので、よくわからない部品を買い集めて外付けGPUを作るより、Aorus gaming boxを中古で買う方がお勧めです、という話でした。

『Gigabyte Aorus Gaming Box GTX1070 外付けGPU (¥42,000)』 フリマアプリ「メルカリ」で販売中♪ https://item.mercari.com/jp/m73663899074

どうしても自作したい人は、youtubeでeGPU DIYなど検索するといい動画が出てきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?