見出し画像

番外編私の人生に光をくれた人たち ⒈

なお、本人には私目線のエピソード掲載許可取り済みです

"はじめまして🍵/くん"

前回の続きです
入学式の前に入場するのに2人1組になって待機していました
そこには陽気な音楽家のおじさん先生"一応担任w"
(今にも踊り出しそうで、オペラでも歌うのかなって正直思ったのも生命に思い出せるw)
そして、私の右側に寂しそうに
タブレットを小脇に抱えた🍵くんがいた……

私と同じように不安と期待でいっぱいだったんだろうと勝手に感じていた。
うちの学校は、学年別とかではなく、中学校1年生から3年生までが
混ざっていて、学力別でクラスが分かれてた
私のクラスは、全員で、5人の生徒さんがいて同じクラス同じ学年 は🍵くんと私だけだった
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*

何とか喋りかけてみたけど、体でリアクションが来るだけだった
何かの事情があるんだろうから、もしかしたら仲良くなったら話してくれるかなぁくらいな気持ちで、過ごしていて
ある日の休み時間に彼の方から机を指でトントンって叩かれた

ん~?と尋ねると、彼はiPadの読み上げ機能で私に何か言葉を打ち込んでくれていた
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
"俺ねるちゃんと同じ種類のハンデなんだけど、俺は足とか手とかじゃなくて言語のほうにハンディキャップが出ちゃったみたいで俺が喋るとみんな聞き返すからもう一回復唱するの辛いし、申し訳ないから慣れるまでiPad使うね"って言われて

本当は言いにくくて辛いことかもしれないのに
出会ってたった2週間しか経ってない同級生に勇気出して言ってくれたんだなぁと思ってありがとうという気持ちになった
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
そこからまた月日が経ち、同年。9月ぐらいだったと思う。彼がiPadを使わずに喋りかけてくれる日があった
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
私の個人的な感想だけど、彼が心配してるほど聞き取りにくくないし、どこを心配してたんだろうってぐらいの感じだった
(まあ、本人にしかわからない葛藤があったんだと思うけど…)
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
あとで聞いた話だけど、彼が出会った中で自分の気持ちを言葉を聞き返さず 一発で理解してくれたのは私しかいないらしいw
私が聞き返さずに理解ができる人だとわかってから、
彼は楽しそうに、私に自分なりの言葉で自分なりの紡ぎ方で好きなこと、アニメのこと、辛かった話
何から何まで隠すことなくお話ししてくれるようになった時は涙が出るほど嬉しかったのは今でも鮮明に覚えてる*⑅ ︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
私が高校で辛い、甘い経験するのは、また後の話だけど、間違いなく私の中で、彼はただの友達じゃなくて、友達であり、家族であり、時に恋人みたいで、1番の理解者で1番の連れですw
*⑅︎୨୧┈︎┈︎┈︎┈︎୨୧⑅︎*
彼に出会うまでは、ただの部品の外れた人間で、私なんか人助けなんかできなくて、むしろ人に助けてもらわなきゃまともに生きることすらできないなんて思いながら生きてきたけど、
私でも人の役に立てたってことが実感できた一つの出来事だったから、とても嬉しかった
私の真っ暗、性格から救ってくれた紛れもなく恩人の1人です
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
多分彼は忘れてるだろうけど、あの時あのタイミングで出会えてこうして縁が切れずに10年仲良くできてるってことほんとに奇跡だと思う
なかなか本人には恥ずかしくて思ってることの全部は言えないけど、ここに残しておくw
出会ってくれてありがとう
これからもよろしくね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?