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ガラス窓から見えるガラス屋 しなやかで曇りガラスのような人 五歳から高校までがガラス張り お探しのガラスの靴がセール中 隣の席の防弾ガラス まつりぺきん 川柳 現代川柳
日が出てからが Now Loading 息を吐き首を洗って待つ景色 コンパスが組み上がるのを独り待つ 待つうちが花と微笑むクリニック 来るかどうかも含めあなたと まつりぺきん 川柳 現代川柳
月と薔薇にも鼻血一滴 備蓄用レトルト式の目鼻立ち 鼻白髪ばかりを集め羽にする 深遠な思索のような鼻うがい 豚鼻ですら思い出として まつりぺきん 川柳 現代川柳
ローンを組んで晴耕雨読 晴れ姿（入荷次第の希少部位） 窃盗の現場は今日も日本晴れ 晴れ晴れと追及される会議室 新聞部だし晴れ女だし まつりぺきん 川柳 現代川柳
真ん中すらも開けず臨終 リーチからビンゴまでには咲くでしょう 夕暮れの渚で独りするビンゴ 招集をビンゴゲームで決める国 図星すぎても涼しい顔で まつりぺきん 川柳 現代川柳
炭水化物風の化け物 朝うどん昼そば定食夜茶漬け ポケットに炭水化物詰め込んで カロリーを燃やし紫煙を燻らせる 笑う瞳に糖質カット まつりぺきん 川柳 現代川柳
マイム・マイムのマイムと出会う 会うという約束を売る乾物屋 防弾のガラスの靴に会いたくて クリックに立ち会う人が消えてゆく 会わないうちに蒸発しても まつりぺきん 川柳 現代川柳
調理費全て電気スタンド セルフ式スタンドのあるヒラメ筋 憲法がスタンドアロンだった頃 北国のメインスタンド産の蟹 おはようというスタンドプレー まつりぺきん 川柳 現代川柳
うろうろでなく徘徊でなく 散歩にはショートケーキとノコギリを 目を閉じて霞が関を散歩する てかてかの（散歩がてらに）墓を買う ちょっと散歩を言い訳にして まつりぺきん 川柳 現代川柳
猿の惑星だった惑星 泣き顔がルナ１号のような人 本命や対抗よりも惑星を サコッシュで小惑星を持ち歩く 惑星みたいふたり最近 まつりぺきん 川柳 現代川柳
口出しするな芽キャベツなのに 語り合うロールキャベツに夜が来る キャベツ畑人形すら禁固刑 春キャベツだけで会議を乗り切って 千切りキャベツ上手くなくても まつりぺきん 川柳 現代川柳
母体内から失礼します 何卒と聞かれる朝日または海 失礼を承知で風を感じます 滅びゆく子供たちから叱られる 失礼だねと目には企み まつりぺきん 川柳 現代川柳
最強装備スタッフロール スタッフに混ぜるタイプの五目飯 ことごとく終始スタッフなのでしょう 県内に最初に出来たスタッフ屋 横にいるだけスタッフ募集 まつりぺきん 川柳 現代川柳
温い３号神戸線式 還暦に方程式のさつま揚げ 叫ぶのは株式市場だけなんて 春の風芋づる式に出る殺意 卒業式の夜に見たきり まつりぺきん 川柳 現代川柳
