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高速（でまた勘違いした）道路 あたかもとあからさまにのジャンクション 午後８時我田引水バラエティ 無だけが走る高速道路 消化器に動植物のハイウェイ メーデーメーデー就業の高速道路 真夜中のサービスエリア光る湯気 煎餅布団のインターチェンジ まつりぺきん 川柳 現代川柳
出生の時からずっと砂時計 マジョリティずっと噛んではいるものの あんちくしょう浮かんで消える砂曜日 ロト６で建てるタワマン 二千億番のサンドペーパーで あとあしで淫らにかける化粧砂 紐づける砂の器と誕生日 演出として神の土砂降り まつりぺきん 川柳 現代川柳
引き出しの鍵を隠したドアの鍵 それでは頭の中を見てみましょう 入ったら底が抜けても行く未来 凶器と化すの地面が揺れて 先生のおしりの引き手ひいてみて 違うんよ だから話がしたいんよ 便箋と痛み仕舞った奥の奥 引き出しのない君の思い出 まつりぺきん 川柳 現代川柳
今日もまた咎めと夜が降ってくる 吸うために咲いたヒマワリ不眠症 暴君も貧しい画家もみんな ＃寝ろ 居眠りしてる生後２ヶ月 権力を帯磁したくて北枕 トラ柄の夢に浸ったレムだっちゃ 受容する世界に次の覚醒を 昼寝の顔が光って見えて まつりぺきん 川柳 現代川柳
霜降りの甘いブランドタオルです リサイクルショップに売ったバスタオル 停戦のマフラータオル回しても 指のリングに白いタオルを このタオルハンカチくらいの距離感で せんとうに昭和の叩く濡れタオル タオル地の父の背中に負ぶさって 赤い涙は全部吸いたい まつりぺきん 川柳 現代川柳
天ぷらに祖母を動かすジュール熱 終わるけどちょっぴり熱があるんです 桜舞い胸のあたりが溶融し エントロピーも課税対象 カプセルに太陽６個分の熱 午前２時まだエンジンは温かい 朝焼けに体温計で出来たビル 敷きっぱなしの熱帯雨林 まつりぺきん 川柳 現代川柳
麦踏みに向いた真っ赤なハイヒール シロクマが直に麦茶を一気飲み 沢山がライ麦畑 崖の下 小麦色から採れたばかりの 最近は麦も食えないそうですよ ふまれてもまっすぐのびる麦になる 晩春のあとに麦秋 東京に チュッチュッチュッチュいずれそのうち まつりぺきん 川柳 現代川柳
姉さんの切った指から葉緑素 葉脈の先から弾の出る銃で もち米と落ち葉集めて作る月 娑婆だ葉茶葉だ夜も眠れず 尊厳の最後の砦だった葉が 寝転んでワイドショー死はそこにある 白い影祈る最後の一葉に 葉笛を鳴らす唇の艶 まつりぺきん 川柳 現代川柳
レース越し浮かんだ影にまた明日 縦割りの職場の冷気逃さない めくってもめくっても青い部屋 帰省先でのカーテンコール 午前２時シャワーカーテンうがい薬 アコーディオンカーテン締めな 鉄のやつ 春の風いくら押しても淡い笑み ゴーヤの具合見てるだけです まつりぺきん 川柳 現代川柳
裏側を舐める姿と臨調と 口上は消印がやらねば誰がやる 間違いに悶え震える蒐集家 年賀ハガキが切手シートに 言うなればSSRキラ切手 ピンセットまるで犯罪消すように 無線から届いた音は切手のキ 貼っても足りず届かぬ痛み まつりぺきん 川柳 現代川柳
籠がない採った蝶々は水筒に 第３試合も麦茶を凍らせて 蛇口から産まれた命持ち歩く 中身は一味唐辛子 水筒が展示されてた資料館 ジュースとか酒とかチーズフォンデュとか 真空の壁と潰れたハムサンド テラス席なら冬の山頂 まつりぺきん 川柳 現代川柳
お湯入れて待てど暮せす戻らない 鶏ガラと魚介ベースで育つ麦 雷文の器に入れた謝罪文 敵か味方かカレーの笑い 石化した仏の食べたちぢれ麺 パイロットの塩が入っているのかな コシだとか背脂だとか具だとか 豚骨醤油風味の吐息 まつりぺきん 川柳 現代川柳
オケ伴のカスタネットは総入れ歯 あとがきで目隠しをして歯を見せて 21世紀でもなお噛み合わず 濡れずに歩くそんな歯痒さ 落としたの金や銀とかではなくて 白い白芸能人の命より メルカリに歯型の付いた食パンを 別に八重歯も嫌いじゃないよ まつりぺきん 川柳 現代川柳
うつしよで先に泣いてもいいですか この葉っぱ連邦準備銀行へ 撤去したハバナおやつに入ります 麻酔の効いた株主総会 生まれくるお子様たちの赤神輿 絶対に押してはならぬなりませぬ 血税で博打のための支度金 降りてくる彼 下駄箱の陰 まつりぺきん 川柳 現代川柳
