月を待つ街の葵

主にchirin *さんの聴き手に向けて。
初めまして、ボカデュオで曲を作りましたmtrikaです。

chirin *さんの帯びるイメージを書き出してみる。
向日葵、夏帽、夏風のような爽やかさ、晴れ、何よりも「夏」そのもの。
ボカデュオの企画が決まったとき、これらを逆説的に表現しようと思った。

全員の頭文字を取ったチーム名「月を待つ街」に「向日葵」の字面をひっくり返して掛けて、月を待つ街の葵。chirin *さんが陽に向かう葵なら、曲は月を待つ葵。
何も忘れた気で夏帽をかぶって（尾崎放哉）
そこから、何も忘れて夏風が吹いて。
雨の表現、梅雨明けを描いたら夏は素通り、月を待つ。

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透明と無は違っている。透明は微妙な力の均衡のうえに揺れている。
chirin *さんが歌うだけで自ずと付加されるイメージを真っ向から相殺してみたい。
無になるのとは違う、透明を描きたい。
そう思って作った曲です。

mtrika