応援屋はじめました

舞台と映画で同時に展開されているA.B.C-Zの『オレたち応援屋!!』。
どちらも鑑賞済みになったので感想を書きたい。

舞台版は映画の前日譚。
物語の拠点は喫茶エール、すでに応援屋は結成済みで何故それぞれが応援屋を始めたのか理由が劇中で明らかになる。

舞台版で応援するのは、
①客足が減ったとある商店街の活気づけ
②喫茶店常連客の刑事が追っている未解決事件の真相を暴く

商店街の活気づけを依頼するのが舞台版ヒロイン。
天然小悪魔に振り回されっぱなしの応援屋の面々。。
寛人はどうして応援屋を?と聞かれて
応援に魅力を感じたエピソードを話したのに途中から聞いてもらえてなかったり、
壮吉はそもそも話を聞いてもらえなかったり、
和磨はあんなに燃え上がったのに……

役柄は当て書きだそうで、それぞれ本人のキャラクターに沿った役を演じていた。

剣持は現代っ子っぽいちょっとクールな男の子。
一見冷めてるようだけど誰かのために行動することを厭わない素直なイイ子。

寛人は物腰穏やかで、自然とみんなをまとめている役どころ。
好青年とはまさに彼のための言葉であると強く感じざるを得ない。

勇はちょっとやんちゃな賑やかしポジション。
ささいなネタを常に織り混ぜては寛人に突っ込まれてて、とても楽しそう。

和磨はパソコンを使いこなす、応援屋の頭脳。
他のみんながちょっと緩い分、きちんとするべきところはしっかりと押さえてくれる頼れるお兄さん。

壮吉は割りと物語のキーパーソンだったりするのだが、
演者の都合上散々な目に遭いがちで、
それでも元気いっぱいな壮吉は立派なムードメーカー。

代理オーナーはあからさまに剣持贔屓で、2人のシーンでは末っ子の天然甘えん坊ぶりが炸裂。可愛い。

舞台版では勇が謎の関西弁を話す理由も明らかに…!
お察しの通り、深い理由ではもちろんなく。

物語は明るくハートウォームな内容。
見ず知らずの誰かをまっすぐに応援するという、いざ実行するにはなかなか難しいことをごく自然にやってのける心根が優しい青年たちの物語。
便利屋と揶揄されても「全力で応援するというキモチはぶれない」だなんて、とてもステキだと思った。

オープニングテーマから最後のショータイムまで、ノンストップの2時間。
西寺郷太さん書き下ろしのテーマソング「チカラノアリカ」も是非音源化してほしい一曲。
個人的にはサビでふみとつが追っかけパートを歌う歌割りが良かった。

キャラ設定が演者自身に近いので、"いつもの5人"を観ているような微笑ましい賑やかさだったし、根底にあるお互いへの信頼感が自然と伝わってくる良いチームだと改めて実感。

無事千秋楽も終え、集客数を絞ったなかで3回観に行けたのは幸運だと思う。
「チカラノアリカ」の華やかさ、「頑張れ、友よ!」のキラキラ感は、やっぱり生は良いなあと思わせてくれた。
ステージ上の彼らは、雑誌やテレビで見るよりも何倍も何倍も生き生きと輝いていて、何度観ても多幸感でいっぱいにさせてくれた。

円盤化、するといいな!

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