No.1野郎

高校生の頃からすごく憧れている先輩。最大限の敬意を込めて裏では「No.1野郎」と呼んでいる。今日は仕事終わりにその先輩から電話がかかってきた。馬鹿くそに気分が沈んでいる自分を気遣っての連絡だった。自分が死んだらどうだの考えていたが、その先輩と話して一気に救われた気がする。

その先輩の中で、仲良くしている後輩がパッと思いつくので自分くらいしかいないらしい。暇なときなんかに電話かけれる後輩が自分くらい。本当に嬉しかった。自分が死ねばその先輩には多少なりとも影響が与えられるのだ。それならば死ねない。憧れの先輩にマイナスな影響は与えられない。生きる。生きて先輩とくだらない話で笑いたい。

自分以外の何かから影響を受けやすい自分が、こうなりたいと思った先輩。人気者で、面白くて優しい人間。いつか絶対飯奢ってもらうんだ。