シアトルマリナーズ、2024年前半を振り返ろう
どーもこんにちはMTMです。
普段noteでは海外野球の情報について発信していますが、先日とあるFFの方から「MTMさんって虚カスと海外野球の印象しかなさすぎてマリナーズファンって事忘れる」と言われてしまいました。
俺一応マリナーズファンだぞ😡
というわけで今回はマリナーズの前半戦についてのnoteを書こうかな〜と思います。(MLBも"海外"野球だしね)
※成績は7月31日時点のものです
オフの動き
2023年、アストロズ&レンジャースとの死闘の末あとわずか1勝の差で2年連続のプレーオフ進出を逃したマリナーズ。
勝率.540を目指したいGMは「三振を減らす」という目標を掲げお得意のトレードや補強を実行。
主に獲得した選手としてはJorge Polanco, Mitch Garver, Mitch Haniger, Lyne Stanek, Luis Urias, Gregory Santos(なお怪我)などなど…。
(ガーバー来た時はマジで超興奮してた)
一方補強を進める中で2023年春先無双→以後怪我や不調が重なり、フロントとの関係性も微妙だった終身名誉プロスペクト蹴るニック(Jarred Kelenic)を放出。ぶっちゃけこれに関してはサラリーダンプとしては(ギリ)納得できるんですよね、かつて球団を代表するスター選手になると思っていた選手の放出は悲しい、という個人の感情を別としてはですけど。
これはまだいい、問題はコレ↓
ハアアアアアアアアアクソがクソがクソがクソが
これに関してはまだ許してないです。
22,23年のマリナーズの正三塁手として2年間でfWAR7.3,rWAR6.2の活躍をし、チーム内でも精神的支柱的な役割を果たしてくれたGenoことEugenio Suarez。それを守備固めの捕手&マイナーの中継ぎ投手と交換する圧倒的慈善事業トレード。
実際スアレスはマリナーズの三振を多く増やした存在でもあるし、ペイロールに余裕を持たせたい(くそが)球団の意向もあるのでしょうが、にしてもこの対価で出すのかと当時は酷く絶望したものです。
僕個人の評価としては、Dipotoらしい積極的なトレードによる補強やGarverの獲得、前年度から不安視されていたオフェンス面での弱点をしっかりと補おうとする姿勢はGood。でもやっぱりあの慈善事業トレードだけは許せない。
45点です。
惑星最高の先発陣、もう何処にも行くな
シーズン開幕後、昨年の地区優勝チーム・ヒューストンアストロズが奇跡の逆噴射。我らがマリナーズは6/19日に最大10ゲームの差をつけア・リーグ西地区の首位と好成績を残しました。
その大躍進の裏には言わずもがなですが強力な投手陣達の働きが。
シアトルマリナーズのチーム防御率は3.45。これはMLBのチーム成績第一位で、WHIP,被打率も同様に一位(1.08 .220)。被安打&被本塁打数もリーグ最小の成績で、チーム先発総合のfWARは6.2(リーグ3位)。ズバリマリナーズの投手陣はリーグ最高のレベルにあると言えるでしょう。
特に素晴らしいのが先発陣。
Logan Gilbertは直球の投球割合を昨年の41.9%から31.6%にまで減らし、代わりにカットボールやカーブボールを使用。変化球の精度を上げ空振りが更に取れるようになり、今季はERA3.11 141.2IP 136K 26BB whip0.90の圧倒的成績で自身初のオールスターに選出。
George Kirbyも持ち前の剛球&制球は今年も健在。奪三振能力も向上しBB%2.7,K/BB 9.21はもはや凄いを通り越してキモいとしか言いようのないレベルに。
Luis Castilloは22年や23年の活躍からすれば若干不甲斐ないものの、それでもERA3.43&QS率63.6は上々の成績。
2年目となるBryce Millerは新球:スプリットの習得により、昨年対左打者被OPS.916→今季.681と大幅改善。
Bryan Wooは怪我さえなければまさにエース級の活躍。Emerson Hancockは春先のWoo不在時期の穴埋め要因としては十分すぎる活躍をしてくれたな〜という印象です。
7月31日時点でマリナーズは109試合を消費し、内先発投手がQSした回数は66(MLB1位)。
まさに惑星最高の先発投手陣。
みんな大好き❤😘2億点です。
若干焦げ臭いぞ?ブルペン陣
素晴らしい先発を揃えているマリナーズ。しかしプルペンの方はというと、MLB全体で見れば上位ではあるものの、若干の不安を抱くような成績。
それでもなんとか体制を整えられているのは他でもなくマリナーズの守護神:Andrés Muñozのお陰。
100mphを越える豪速球と縦に大きく落ちるスライダーのコンビネーションで打者を寄せ付けず。
今季は43試合 防御率1.25 51奪三振 WHIP0.95とまさにチームの絶対的守護神。
一方でムニョス以外の中継ぎに関して言うと、頼り無いというのが正直な感想。
Saucedoに関しては良くやっている方ではあるのですが、それ以外のThorntonやVoth、Stanekあたりがリードしている場面で出てくると、結構な確率で失点するのを今期何度見たか。
先発が6,7回を投げる→中継ぎが8回荒れる→Munozが出てきて9回まで抑える…というほぼMunoz頼みの状態に。
7月に帰ってきて以来状態の良いColin Sniderや怪我から復帰したGregory Santos、TORから獲得したYimi Garcia等で後半戦はなんとか今の状態から脱却したい所。
地獄
質問きてた!
優秀な投手陣を抱えているのになぜマリナーズは勝率5割近辺を彷徨っているのでしょうか^ ^?
A.打線がクソ
はい、もうマジで点が取れない。オフに三振を減らすと意気込んでいたDipoto。しかし三振の数は減るどころか昨年より増加(クソが)し、オールスターブレイク前にはチームの累計三振数が1000を超える前人未到の偉業(?)を成し遂げました。
オフに獲得した補強組のPolanco,Garverの不調があまりにも痛すぎる。前者は元々上昇傾向にあったK%が更に上昇し打率が2割を切る事態、後者も元々三振の多いタイプではありましたが、BABIP.220と運に見放されここまでOPSは.632。DHを中心に出場する選手としてはあまりにも寂しすぎる数字に…。
既存組ではJ.P.Crawford(ドライブラインのすがた)は再三の怪我もありwrc+が134→89に低迷。チームの中心選手であるJulio Rodriguezは打球が上がらず引っ張れず…。毎年夏場に調子を上げる選手ですがあそこまで長打が出ないと厳しい。
そしてオフにJ.P.と共にドライブラインで成績向上を目指したTy France。6月の怪我以降更に状態が悪くなり、最終的にDFAされCINに移籍。
21,22年の活躍を見ていただけに、まさかこんな別れになってしまうとは…ありがとう🇫🇷😭
ここまでマリナーズの三振数1111はMLBトップ。時たま出るホームランや高い得点圏打率によって最低限度の得点は出来ているものの、PO進出には打力の更なる向上が必須。
元WSHのトッププロスペクトVictor Roblesの予想外の活躍、TDLで獲得したRandy ArozarenaやJustin Turnerがどれだけ機能してくれるのか。そして最近復調の兆しを見せているPolancoやJulioは本物なのか…とにかく誰でもいいから打ってくれ
個人的に印象に残ってる試合
第3位 4/30 vsATL 2x-1 かち
先発Millerが強力アトランタ打線に対し7回1失点の超好投。しかしながら相手先発のMax Friedを攻略することが出来ず、8回まで僅か安打2本無得点と抑え込まれます。今日も貧打で負けてしまうのか…と迎えた9回裏、先頭のPolancoがレフト前に運び出塁すると続くGarverがレフトへサヨナラ2ランホームラン。
当時絶不調だった2人が活躍する思い出深い試合です。
第2位 5/21 vsNYY 5-6 かち
ヤンキースの先発はWBC2017MVPのStroman。当然こんな投手をマリナーズが打てるわけもなく、8回途中1失点に抑えられます。そして9回にマウンドに上がるのは当時防御率0.00のClay Holmes。普通に考えればこのまま抑えられて試合終了と行く所、この日のマリナーズは違いました。1死1,2塁からのRaleyのボテボテ内野安打、Hanigerのタイムリー、Canzoneの犠牲フライなどで同点に追いつくと、続くTy Franceがライトへタイムリーを放ち遂に勝ち越しに成功。
最後はMuñozがキッチリ締めてゲームセット。ヤンキースファンの心をズタズタに引き裂いた素晴らしい勝利でした。
第1位 6/8 vsKC 10x-9 まけ
またお前か
もうヤダこの球場
呪いの地、カウフマン。今年も発動し最大8点差で勝利を確信してからのサヨナラ負け。
忘れられるわけないだろ
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