書くことを、かなり迷った育児についてのこと
第二子出産は胎盤早期剥離を原因として出血多量、輸血などもあり大変だったと振り返ることのある出来事です。
子宮全摘も考慮に入れた経過観察をしていたただ来ましたが、幸運な事にそれをせずに回復する事ができました。重度の貧血は起きましたが予定通りの日数で退院することができました。
退院後は3週間ほど実家でお世話になりました。二人目なので、第一子の時より早めにアパートに戻ってきたのですが今思えば無理をしていたと思います。それは自分が医療職だからというプライドがかなりあったことも関係します。
イライラして辛いのに無理をしてアパートに帰り、日中は2歳児と乳児で引きこもる様にくらしていました。夫も仕事が忙しく夜勤などもありあまり頼らない様に自分で処理しようと頑張りすぎたかもしれません。産後の貧血はとくに精神面に影響すると言われ、自分もいつもイライラしながら育児をしていた様に思います。
自分では子供に怒りたくないのですが、気がつけば当時2歳の長男に当たり散らし、怒鳴ってしまうことも多々ありました。そんな中、ある事件が起きました。
おそらくアパートの住人の方に通報され児相に突然家庭訪問をされたのです。
医療職の私はそれはひどいショックを受けましたが、もっと辛い思いをしていたのは2歳の長男の方でした。本当に長男に対してすまなかったと心底反省し、どうしたらこの精神状態を改善していけるか考えてみました。
4時間ほど泣きながら考え込み、夫に起きた事を電話で報告しました。夫もショックを受けた様子が伝わってきましたが、暫く黙って聞いてくれていました。
そこから私も無理をせず夫に頼ったり実家の親に話を聞いてもらうなどできる様になりました。開業している先輩助産師に相談したところ、やはり出血多量後は精神的に余計に大変なのだと教えてもらいました。
通報は自分にとってはとても恥ずかしいこととしてショックも受けましたが、何より頑張りすぎることで起きる子供への影響が最も問題だと気づきました。通報して下さったアパートの住人の方には感謝したいと思います。
それからは人に頼む事を少しずつできる様になったと思います。支えてくれた夫、夫の両親、実家にはとても感謝しています。
一方そんなこともあったため、医療従事者として復職する事にすっかり自信をなくしてしまったのです。こんな自分が人様に育児など保健指導について何が語れるのだと、その資格がないと自暴自棄になってしまったことも復職が遅くなった一因です。
子供にとっても精神的に落ち着ける一戸建てアパートへ移るなどしたり、周りの人に頼ったり話を聞いてもらうなどする中で少しずつ家の中にも穏やかな空気ができる様になってきましたが、この頃夫は中国へ駐在する事が決まり、私と子供は日本に残りましたので、アパートで3人の生活を2年近く送りました。海外で一人頑張ってくれた夫にも本当にありがとうと言いたいです。
子供の幸せの為には母親がいつも穏やかでいる事がとても大切だと思います。
頑張らなければいけない場面ももちろんありますが、周りの人に助けてと言うことも同じくらい、いやそれ以上に大切なことだと、過去を振り返り思いました。
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