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友人との14年ぶりの和解

 先日、私の仲人様が逝去されましたが、その仲人様の娘さんは私の友達です。友達の仲介で夫を紹介して頂き2001年に結婚しました。友達と夫は従兄弟同士になりますので私も友達とは親戚になりました。友達も今は群馬を離れていますが冠婚葬祭は必ずあえる事になります。
 友達とは高2からのご縁ですが、お互い結婚してからは距離の問題、親戚である事を理由とした関係性の近さなどを原因としていつのまにか疎遠な状態になっていました。大きな仲違いをしたわけではないのですが、親戚というのは自分達だけの気楽な関係性以外に様々な要因を元として、以前の様な楽しいだけのものとは違ったものになってしまっていました。 
 そんなわけで、やり取りもほぼなく、風の便りに元気にしている事を把握するのみとなってしまっていました。

 友達とのそんな関係性の変化に寂しさもありましたが、「またいつか、楽しく語らえる日が来るだろう‥」とそっとしておきました。noteにもその希望を書いたことがありましたがそれが奇跡的に現実となりました。

 その友達と、仲人様の通夜、葬式で会うことができました。亡くなって直ぐにご自宅に伺った時は友達は不在でしたが、お母様に友人宛の感謝の手紙を託すことができました。高校時代から大学時代に仲良くしてくれたこと、社会人になってからの夫の紹介などに対する感謝の気持ちを綴ったものです。
 取り急ぎ書いたので字も汚かったかもしれませんが、お父様が亡くなられたことでご両親と友達に対して深い感謝の念が湧いて来て、「今、この気持ちを伝えなければ」と思い、友達がそこにいるとしたらこんな事を伝えたいという、正直な気持ちを表してみました。
 別に仲直りできなくてもいいや、感謝の気持ちが伝わればそれで良い、読んでくれさえすればそれで良いと思い書きました。

 通夜会場で14年ぶり程で友達と再会することができましたが、手紙も読んでくれたようでした。友達は「君があんな手紙書くとはねー!」と、嬉しそうな笑みを浮かべていました。お互いのことを「君」と、呼び合うのも疎遠になる前と同じでした。以前感じたギクシャクとした感じはなくなり、昔のように冗談を交えながら話すことができました。
 お互い結婚して母親となり変わったところもあるのかも知れませんが、通じ合えるものが確かにある事にとても嬉しく思いました。友達も同じ気持ちだったのではないかと思います。
 改めて夫との縁を取り持ってくださった友達とそのご両親に深く感謝申し上げます。また、逝去された仲人様に哀悼の意を捧げます。

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