第七回大魔導杯決勝戦：ユンスハンvs.ひよどり

　　　　　　　　　　　
　第七回大魔導杯SEにはスタンダード3年間が凝縮されたかのように様々なアーキタイプが勝ち残り、第六回大魔導杯SEの半分を占めた青白コントロールが1名のみSE進出という結果となった。

　決勝を争うのはCCF常滑に引き続きアゾリウスメンターを操るユンスハンと環境最速展開ムーブのボロス召集を駆るFarseekの酔拳、ひよどり。

　第七代大魔導士をかけた闘いが始まった。

G１
　先行キープのユンスハンに対してひよどりはマリガン3回後手からのスタート。
　
　ひよどりは苦しいスタートだったが2ターン目に《魅力的な悪漢》をキャスト。それに対してユンスハンは《かき消し》で対応。
　
　3ターン目に《ひよっこ捜査員》を出すに留まるひよどりを尻目にユンスハンは《錠前破りのいたずら屋》の出来事で《傲慢なジン》を墓地に送りつつ《救いの手》を回収。続くターンに救いの手で《傲慢なジン》を戦場に戻しながら2マナを構える。

　

　《傲慢なジン》のパワーは墓地のスペルの数が打点に変わるクリーチャー。1マナのリアニメイトスペルを駆使しながら3ターン目に打消し呪文を構えながらフィニッシャーを用意できるアゾリウスメンターのベストムーブが披露されていた。
　

　ひよどりも《イモデーンの徴募兵》を絡めてクロックを刻むも、ユンスハンはさらなる救いの手で僧院の導師を戦場に戻し、パワーが10となった《傲慢なジン》でライフレースを引き離す。

　返しのターン、アップキープに《渦巻く霧の行進》で盤面からすべてをフェイズアウトさせられたひよどりは1ゲーム目の勝利をユンスハンに譲る結果となった。

ユンスハン1－0ひよどり

G2
　1ゲーム目をとられたひよどりの先行でゲームはスタートし、1ターン目から《内なる空の管理人》、続くターンにスペルをとがめる《スレイベンの守護者サリア》を展開した。

　

このまま流れをつかみたいひよどりは《イーオスの遍歴の騎士》を魂の洞窟を絡めつつ召集2でキャストするが、ユンスハンのハンドから《門衛のスラル》が飛び出し、《イーオスの遍歴の騎士》のETBを発動させなかった。

　しかし、ユンスハンは3枚目の土地が引けず、土地が2枚で止まってしまった。続くひよどりは2体目の《イーオスの遍歴の騎士》を出して盤面の圧を強めつつ苛烈な攻めを見せた。

　残りライフ的にもアクションを起こしたいユンスハンであったが、ライブラリートップは無情にも彼の味方をしなかった。ターン終了の宣言とともにひよどりの白の軍勢がユンスハンのライフを削り切ったのだった。

ユンスハン1－１ひよどり

G3
　お互いにワンマリガンで始まった最終戦。先に動いたひよどりが《ヴォルダーレンの美食家》、続くターンに《ひよっこ捜査員》、《上機嫌の解体》とキャスト。
　
　ボロス召集のベストムーブを仕掛けるが、ユンスハンは《魂の仕切り》で《上機嫌の解体》の対象を追放し、それを阻んだ。

　ユンスハンは返しのターンで《傲慢なジン》を戦場に送り込み、タフネス4がアグロの足を止めにかかる。
　
　3ターン目はひよどりも《スレイベンの守護者サリア》を着地させ、4ターン目に《内なる空の管理人》キャストに続けて《イーオスの遍歴の騎士》を召集でキャスト。
　
　しかし、またしてもユンスハンの手から飛び出した《門衛のスラル》が後続の補充を防ぎつつ、《錠前破りのいたずら屋》の出来事で《渦巻く霧の行進》を回収した。

　4ターン目にユンスハンは《僧院の導師》、《錠前破りのいたずら屋》本体をキャスト、生成されるモンクトークンで盤面を掌握しに行く。
　
　対するひよどりも《ヴォルダーレンの美食家》、2枚目の《イーオスの遍歴の騎士》を並べつつ１枚目の《イーオスの遍歴の騎士》でライフを削る。お互いの場にクリーチャーが多くなってきた。

　

迎えた6ターン目に2体の《イーオスの遍歴の騎士》で攻撃し、ユンスハンのライフを残り6点とした。
　
　さらに、召集で3枚目の《イーオスの遍歴の騎士》を叩きつけた。ETBは発動しないもののひよどりの盤面の圧はかなりのものだ。

　ユンスハンも《錠前破りのいたずら屋》の出来事で《考慮》を回収しつつトークンを生成。続くターンは《考慮》から《手練》と立て続けにキャストしつつモンクトークンが生成し、飛行クロックでひよどりのライフを残り10にした。
　
　ひよどりの7ターン目、このまま飛行クロックに殴り切られることを考えるとここで勝負を決めるしかない。
　
　ここでひよどりはフルパンを仕掛けた。相手のハンドには渦巻く霧の行進が見えていたが行くしかない。

　
　ユンスハンは《渦巻く霧の行進》をx＝２でキャストし、《イーオスの遍歴の騎士》を2体フェイズアウト。果敢によって2/2になったモンクトークンでひよどりのアタッカーたちを丁寧にブロックした。

　コンバットを終えると、戦場にはユンスハンのコントロールするクリーチャーを残すのみとなっていた。
返しのターン、ユンスハンはひよどりの残りライフを削りきった。

ユンスハン２－１ひよどり
勝者：ユンスハン

ライター:ほーるき
　ここまで読んでいただきありがとうございました！
拙い文章ですが、これを読んで大魔導杯への興味を持っていただけたら幸いです！