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統率者:始祖ドラゴンの遊び方

こんにちは、ドラゴンフリークのさかもちと申します。

皆さんドラゴンは好きですよね。《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》に《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》など様々な有名ドラゴンがいますね。

男に生まれたならやはりドラゴンは使いたい。そんな純粋な願いをかなえてくれる素晴らしい統率者ドラゴンを紹介しましょう!

代表的5色ドラゴン

《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》

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2マナでデッキのどんなドラゴンにでもなれる豪快なカード。統率者戦でよく見かけます。

しかしその特性上、いわゆる「ガチ」に分類されがちでデッキの中身をドラゴンまみれで遊んだとしても、3対1になってもおかしくないパワーを誇ります。

生きる《納墓/Entomb》とはよく言いますが、実際はカードのコピーに代わるので他ジェネラルが行うことを容易く行えます。

例:《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》+《好奇心/Curiosity》

  《凶暴な熱口/Savage Ventmaw》+《追い討ち/Aggravated Assault》

などなど。5色のおかげで様々なコンボを取り入れれます。経験上、勝つ構築を目指したとき、デッキのドラゴンはどんどん減っていきました。

最終的な枚数は5~7枚程度だった覚えがあります。

僕の遊びたいスタンスとはかけ離れた構築を経験のため組みましたが、イマイチなじめないデッキとなり1週間ほどで崩してしまいました。

昔はデッキの中にモリモリドラゴン入れて遊んでいた僕ですが、ジェネラルの危険性を見られてしまい中々やりたいこと出来ない中、モチベも若干下がり気味のところ…素晴らしい1枚が誕生しました。

《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》

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統率者2017にて登場しました。末裔ではなく、元祖始祖ドラゴンです。

これはあくまで僕のイメージですが、統率者戦でデッキを構築する際、1枚(ジェネラル)を活躍させるための99枚デッキが主だと思っています。

しかし、《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》は1枚(ジェネラル)が99枚のデッキを活躍させるorサポートする構築を遊ぶことが可能と思っています。

「威光」の能力によりデッキに入っているドラゴンの唱えるコストが常に1マナ減る…

皆さん、ドラゴンが軽くなるってどれだけすごいかわかりますか!!

ドラゴンの基本カードデザインは5マナ~8マナぐらいが主で、4マナ圏はぶっ壊れ!!位の勢いで見てます。

例えば、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》

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5マナ5/4飛行、アンタップだと呪禁。かなり強い部類です。

しかし、《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》の「威光」の影響下だと…

4マナ5/4飛行、アンタップだと呪禁。

重い分強くデザインされたカードを常在型能力で軽くする…

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《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》は3マナになります。

《金属モックス/Chrome Mox》なんかを使えば、2ターン目にでも出せちゃいます。すごい。

また、《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》は9マナのカードのため、工夫しない限り唱えて戦うことはできません。

それでも、戦場にいれば攻撃したドラゴンの数だけカードを引き、手札からパーマネントカードを一枚踏み倒す豪快さ。

ロマンと実益を兼ねた素晴らしい1枚です。

構築に関して

「威光」をフル活用するのであれば、必然的にドラゴンは多めになります。

個人個人の構築もあるでしょうし、採用したいドラゴンも変わってくると思います。

WotCが最近出していたデッキパワーの指標があります。

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僕個人が目指すものとしては3-4、もしくは5-6を目指しています。

今回は5-6を目指して作りました。また、ドラゴンでやれることはドラゴンに頼るということで、デッキに入っているクリーチャーカードはドラゴンクリーチャーのみです。

統率者のセオリー通りになっていない物も多々あります。

今回のデッキは超巨大怪獣大決戦で遊びたい人向けなのでご理解をば。

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カード名を乗せるとクソ長いので割愛します。今回は写真から見てください。

それでも要望あればリスト書きます。

採用ドラゴンについて

基本的に場持ちがいいもの、攻撃してプレッシャーをかけれるもの、出て仕事をするものを優先しています。

今回の求めたのは肉弾戦。筋肉はすべてを解決します。かなり文章長いです。

《明けの星、陽星》《潮の星、京河》《夜の星、黒瘴》《降る星、流星》は死亡誘発で盤面、ライフに干渉するため採用。《昇る星、珠眼》も採用したかったですがお蔵入りでした…

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特に《明けの星、陽星》は展開中のプレイヤーの動きを止めたり、ボードゲームっぽく他プレイヤーへの交渉材料に使うこともできます。

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一人がやばいから《明けの星、陽星》を破壊させ、盤面に干渉。《潮の星、京河》《降る星、流星》も同様です。特に京河は相手のジェネラルを奪うことができるので、《家路/Homeward Path》が無ければそのまま奪ってやりましょう。

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《降る星、流星》に関しては飛行以外のクリーチャーにダメージを与えるので採用してるクリーチャーと相性がいいです。

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上記神河ドラゴンズ死亡誘発は《よりよい品物》で生贄にしてドローと墓地肥やしにしてもいいですし、《ドラゴンの大母》から生成される1/1飛行貪食2持ちのドラゴントークンの餌にしてもGood。

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小粒のドラゴントークンも使い方を与えると盤面を崩壊するカードに代わります。

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《ヴァルカスの災い魔》や《龍の大嵐》など、ドラゴンが戦場に出ることで誘発するカードと非常に相性がいいです。

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《ヴァルカスの災い魔》は戦場に出た時に誘発し、そのドラゴンからの発生源として自身のコントロールしてるドラゴンの総数分ダメージを与えます。《龍の大嵐》も同じです。

なので《龍王シルムガル》から発生源ダメージは接死になるのでどんなクリーチャーでも破壊できます(破壊不能は無理)。

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今回採用していませんが、《ニコル・ボーラス》からのプレイヤーへのダメージを与えれば、一人の手札を全てハンデスすることも可能です。

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《ドラゴンの大母》で攻撃・戦場に出た時誘発と相性がいいのは運命再編のドラゴンも同様です。

小粒でも並んで攻撃できれば《嵐の憤怒、コラガン》によるパワー+修正。

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《永遠のドロモカ》の鼓舞2で中堅サイズ。

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《漂う死、シルムガル》で防御プレイヤーのクリーチャー盤面崩壊。

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例を1/1のドラゴントークンで示していますが、基本的に5/5サイズ以上のクリーチャーが大量に並ぶのでプレッシャーとしては十分かと。

《始祖ドラゴン》は自体も横並びして攻撃すると大量のドローができるため、攻撃誘発との相性は言わずもがな。

統率者のドロー能力と相性がいいため、《パルン、ニヴ=ミゼット》と《火想者ニヴ=ミゼット》も採用しています。一部コンボや卓がぐだった時の勝ち手段としても使えます。詳細は後程…

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《玉座の災い魔》の能力も、自分でライフを調整しながら攻撃すれば《始祖ドラゴン》の能力や、運命再編ドラゴンの能力も再び使用可能です。

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PWに攻撃しても追加の攻撃フェイズに入れないので要注意です!

ここから紹介するドラゴンは特に必須といっても過言じゃありません。

《ドラゴンの女王、ラスリス》はトークン以外のドラゴンが出ると5/5飛行ドラゴントークンを生成します。

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《ヴァルカスの災い魔》や《龍の大嵐》との相性も抜群。

《ウトヴァラのヘルカイト》は《ドラゴンの女王、ラスリス》と似ていますが、殴ったドラゴンの数だけ6/6飛行ドラゴントークンを生成します。

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これに関してはトークンであっても問題ないのでラスリスで増えたトークンを利用し、6/6をさらに展開していくことが可能です。

速攻を持たせるために《龍王コラガン》や《龍の大嵐》も使いやすく、展開に支配力を持たせます。

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統率者使い方災い魔

同じように《ジャンドの暴君、カーサス》もいますが、《ファイレクシアの変形者》などでコピーされ、自身のクリーチャーを丸ごとパクられたらゲームになりません。

危険性のほうが高いため、今回は不採用としました。

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なのでカーサスを使ってくるプレイヤーは最初に倒しましょう。

ドラゴンは基本的にパワーが非常に高く、クリーチャーとの戦闘ではほぼ負けません。そんな中でも火力に特化されており、最近収録された超かっこいいドラゴンがこいつ。

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《峰の恐怖》はドラゴン限定の能力でないものの、相性は抜群。《ドラゴンの女王、ラスリス》、《ウトヴァラのヘルカイト》だけでなく、《帰ってきた刃の翼》で墓地からリアニメイトするとダメージが連打されます。

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《収穫するものテネブ》で能力を使い、破壊されていったラスリスやヴァルカスを蘇生してもOK。

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次元の混乱のドラゴンは《夢見るものインテット》などを筆頭に優秀なものがいますが、今回はテネブのみにしました。殴るだけで誘発ならまだしも、ダメージを与えマナも払う必要から非常に重たいためです。テネブもいつリストラされることやら…

《始祖ドラゴンの末裔》は採用必須で、戦場に出てしまえば非常に強力なのは変わりありません。

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《龍王オジュタイ》に変身し、除去から身を守りつつカードを探したり…

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《龍王ドロモカ》に変身して、ほかのプレイヤーに呪文を介入させず、コンボなどで勝利を目指すことも可能です。

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《災火のドラゴン》にダメージ計算前に変身し、焼け野原にし…

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《荒廃のドラゴン、スキジリクス》に変身し、パワー修正と並んでいる《世界を溶かすもの、アタルカ》で二段攻撃で毒殺…

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基本的な使い方は《始祖ドラゴンの末裔》デッキと変わりません。適材適所でフォームチェンジし戦う。かっけぇカードです。

《龍王アタルカ》はPWにもダメージを飛ばすことと、7マナ8/8というサイズが魅力です。以降の能力で実質6マナ8/8飛行トランプル5点ばら撒き。これって壊れてる。

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《鋼のヘルカイト》は無色ゆえに色に縛られることなく置物を破壊できます。《収穫するものテネブ》同様、ダメージ与えてマナがかかりますが0マナ払えば相手の《金属モックス》や《オパールのモックス》といったカードを破壊できます。

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《永遠のドラゴン》は平地サイクリング能力で土地サーチが可能です。基本地形の平地である必要はないので《神無き祭殿》などの白がらみのショックランドをサーチできるので手札に必要な色をサーチ可能です。

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《マルフェゴール》は手札を全て消費するものの、各対戦相手の盤面を崩壊させます。ドラゴンらしい豪快さ、大きな代償を払うことで得られる益を良しとする悪魔らしさが光る一枚です。

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《ドラゴン・エンジン、レイモス》は《始祖ドラゴン》や他のドラゴンを唱えるために必要なカードです。威光により1マナ減り、5マナの色の制約を受けない強力な1枚です。このカード自体のヘイトは高く、ほぼ生き残ることができないものの、生存すればゲームを有利に進めれます。

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《破滅の龍、ニコル・ボーラス》は出ただけで一応の仕事を終えますが、裏側に変身すればドローやリアニメイト、ダメージも自由です。

経験上変身するよりも、サイズをデカくして殴るプランのほうが強くも感じました。

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以上が採用しているドラゴンの理由となります。さんざん御託を並べましたが、皆さんは好きなドラゴンを入れてください。

パーティーゲームですし、好きなものを使わなければ楽しくありません。なのであくまで今回のは「あー、この人はこんなドラゴン好きなんだなー」程度で十分です!

クリーチャー以外の使い方(勝ち方)

一応指標として5-6あたりだと思っていますので、卓の雰囲気に合わせながらデカブツをたくさん出していければOKです。

守るカードよりも攻めるカードのほうが多いので、7-8以上の卓に混ざってしまうと何もできないまま終わってしまう可能性は無きにしも非ずです。

そんな中でも自分との戦い方を模索していきましょう!

1.《ドリーム・ホール》《よりよい品物》

《ドリーム・ホール》は全てのプレイヤーに利益をもたらす可能性があるので、使いどころは気を付けてください。

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《龍王ドロモカ》がいれば介入されず、《よりよい品物》でほぼデッキを全て引ききることも可能です。

最後は大量のドラゴンを《生ける屍》や《総帥の召集》で全てリアニメイトし、《ヴァルカスの災い魔》《龍の大嵐》《峰の恐怖》によるバーンダメージで勝利を目指せます。

また、《パルン、ニヴ=ミゼット》と《火想者ニヴ=ミゼット》がいる状態で《よりよい品物》で大量ドローのバーンもあります。

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プレゼンテーション1

2.《ドラゴンの女王、ラスリス》《謎めいた門》

《ドラゴンの女王、ラスリス》とトークンをタップしながらドラゴンを大量展開していきます。手札に限りがあるので、上記にあった《よりよい品物》を混ぜながら展開していくとほぼ止まりません。

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《騙し討ち》のようにマナを使わず展開できるのが《謎めいた門》の魅力です。《峰の恐怖》や《ヴァルカスの災い魔》や《龍の大嵐》を織り交ぜるのは基本戦術ですね。

統率者使い方

3.大量展開から《狂乱のサルカン》

《セルヴァラの暴走》や《同族の召喚》なども含め、大型ドラゴンを複数体並ばせるカードを優先して入れています。

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墓地から展開できる《生ける屍》や《総帥の召集》。収斂で《死せる生》を唱えれる《白日の下に》。もちろん収斂5で《生ける屍》や《総帥の召集》も唱えれます。

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最後のフィニッシュは《狂乱のサルカン》の奥義でドラゴンからの滅びのバーストストリームで勝ちです!

4.置物による圧力

抑止力として挙げられる《三なる宝球》や《リスティックの研究》で展開やコンボを抑制するものがありますが、残念ながらこのデッキではそういう類いのものは入っていません。

必要なのは圧倒的自分が並べたいと思うドラゴンのみ。

《隠れ潜む捕食者》をエンチャントし、デッキから出てくるかもしれないドラゴンにドキドキさせるのもボードゲームっぽくて楽しい1枚です。

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《太陽鳥の祈祷》や《大渦のきずな》も同様で、何かデカブツを唱えるだけでボーナスが付くカードです。

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《騙し討ち》も効果的で神河ドラゴンズを発射するだけでも十分に活躍する1枚です。

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《中心部の防衛》を置けば相手は展開を躊躇します。普段は2枚で即死させるカードを持ってこられると錯覚しがちですが、このデッキでは出てきても即死はしません。盤面が滅茶苦茶になるだけです。

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《焦熱の解放》を唱えるのは《ドラゴン・エンジン、レイモス》で大量にマナを出すくらいですが、《始祖ドラゴン》が攻撃するとパーマネントカードを出せるので、ぽろっと《焦熱の解放》が出てくると30点の統率者ダメージや、15~24点のダメージが容易くなります。

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最後に

今回は圧倒的ドラゴンのリソースを割いたせいで本来入れなきゃいけないアーティファクトなどが少なくなっています。印鑑など含め、もう少しマナ埋めるものがあると重たいドラゴンも展開しやすいかなと。

土地に関してはショックランドなどでも十分遊べます。デュアルランドもあればもちろんいいですが、その分をドラゴンのFoilなどお気に入りのものを集めるのに使ってください。

このデッキ案はあくまで「使いたいカードを活躍させる」をコンセプトにして組んでいます。僕にとって使いたいカードとはドラゴンなので、それで遊べてる時点で100点満点のハッピーです。

こちらのミスで《神聖なる泉》が載っていませんが、普段は使っています。すいません。

他の構築で参考になる龍語りの春兎さんのブログにもレシピが載っているのでそちらも参考にしてみてください。

僕の構築と違う部分も多々あり、見るだけでも楽しいです!

長々となりましたが、これを機会に《始祖ドラゴン》ユーザーが増えたら僕はうれしいです。

ではまた気が向いた時に!あばよ!

*追記*

書き忘れていたことがあったので書いておきます。

勝ち方に関して数個上げましたが、必ずしも使う必要はありません。

必要なのはその卓の雰囲気と合わせることです。

初心者の方と遊んでドリホ品物ぶちかましても楽しくないでしょう。

手加減をしろというわけではないです。

どちらかというと、「かっけえじゃん!」「俺も組みたいな」「おすすめのドラゴン教えて!」のようなファンを獲得するような、ある種のエンタメを目指してもらえたら嬉しいです。

ぶっちゃけ勝ちたいだけを選ぶなら《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》をお勧めします!

じゃ!あばよ!

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