介護の生産性向上とは?

タイトルの通り、『1:3配置であった介護の現場を生産性の向上から1:4への基準見直しを検討する。』という内容の記事を見て介護施設のお手伝いをさせて頂いてる身として思うことを書いてみました。

内容に関してはかなりきつめのことを書くことになるかと思うので、炎上も覚悟でこの文章を書かせていただいております。

今回も乱文乱筆の長文となるかと思いますがご覧ください。

1.政府の検討する規制緩和とは

さて、今回ですが2021年12月20日の夜、このような記事が目に留まりました。

『1人で4人介護可能に 政府、生産性向上へ規制緩和検討』

この記事を見てすぐに思ったことは、
『介護の現場の生産性向上とは?』
『現場への負担をただただ増やすだけでは?』
『ただでさえ少なく貴重な介護職員をさらに潰すような真似をするのか?』

ということです。

私は介護福祉士ではなくただのイチ事務員ではありますが、慢性的に人手不足である現場を見ており、介護分野に求められるものは生産性ではなく、『ケアが必要なor求めている施設入所者、サービス利用者への人権・尊厳を守ること』であると私的な意見を持っております。

現在、ケアが必要な利用者に対し、人手不足があり、現場が苦労している。
確かにこのような状況を見れば政策として様々な検討するのはあるかと思っていました。
ですが今回の記事を見ると今まで『介護1名に対し利用者は3名まで』であるという基準を『介護1名に対し利用者は4名まで』という法改正の検討を行っているこれはいったい何を言っているのか。となりました。

2.介護の生産性とは?

さて、今回の検討内容で上げられた問題の言葉である『介護の生産性の向上』。

見れる範囲で記事を見る限り、
『介護の生産性』 = 『一人で何人の利用者を見ることができるのか』
とくみ取ることができるのは私だけなのでしょうか?

内容の延長線上では『IT機器を使用した見守りを行えばよいのではないのか』という記載。これは確かに今後を考えると必要なことではありますが、なぜ現場職員が利用者を見る数を増やすことにつながるのか?というのが一番の謎でもあります。
実際のところ配置が変わるだけでも、転倒・転落・誤嚥・異食のリスクも高まり、長時間労働・ワンオペ夜勤などといった働き方で犠牲になる介護職員が増えるだけではないのでしょうか?

実際のところ生産性という言葉を使えない、使いにくいというものが医療・介護の現場なのではないのでしょうか?

3.終わりに

色々と書き綴り、私も期間が空いたため、何を書くかわからなくなっていたりしていましたが、締めに入りたいと思います。

現状の日本の介護は海外の介護職員数と比べ極端に少ない人数という結果も出ていたかと思います。そのような状態で配置人員の緩和をするのではなく、少しでも介護に目を向ける対策・介護の人員を増やす方策の方が今後求められることではないのでしょうか?
求められる業種・職種だからこそ今後の対策を考え、『自分が介護が必要になった場合、生産性を重視したケアを受けたいのか』『流れ作業のようにケアを受ける施設に入所したいのか』ということを考えてこの内容について再度検討を進めて頂きたいと思います。

さて、稚拙乱文ではありましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします

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