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オタクのEDHデッキ紹介《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》

こんばんは。
前回の《機械の母、エリシュ・ノーン》に続きまして今回もプレイヤーズコンベンション幕張で使用した《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の紹介記事を書いていこうと思います。

まず初めに、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の能力から説明していきます。

《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》

6マナ6/6なのにトランプルと速攻を持ち、さらにメリット能力が2つもついているというバケモノ法務官です。
上の能力はあなたがパーマネントやプレイヤーの上にカウンターを1個以上置くなら、代わりにその数の2倍の個数のカウンターを置く、という物になります。

簡単に言えばヴォリンクレックスの上に+1/+1カウンターを1個置こうとした場合倍の2個乗る形となり、一度に4個乗せるのであれば倍の8個を乗せる能力となります。
また、この能力はクリーチャーにのみ適応される物ではなくプレインズウォーカーにも適応される為、戦場に出てくるPWは忠誠度カウンターが倍乗った状態で戦場に出る事になります。
これにより場に出たターンに即奥義(大マイナス)を起動する事が可能な為、とても強力な能力となります。

続いて下の能力は対戦相手がプレイヤーやパーマネントの上にカウンターを置く場合、代わりにその半分(切り捨て)の個数のカウンターを置く、の能力となります。

例えば対戦相手が自分にクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せようとしているのであれば切り捨てで+1/+1カウンターは0個になりますし、
対戦相手の場に出てくるPWの忠誠度は初期値の半分で戦場に出る事になります。

自軍はとてつもなく大きく成長!対戦相手には妨害!
そして自分自身は6/6速攻!というとても良いスタッツのクリーチャーとなっております。

さて、統率者の能力を説明した所で次に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》と相性の良いカードの紹介をしていこうと思います。

①《活力を穢すもの/Defiler of Vigor》

最近のスタンダードのカードですが、一応能力を説明しておきます。
コチラのカードは自分が緑のパーマネント呪文を唱える際、緑①マナ分だkを2点のライフを支払う事で肩代わり出来るという物になります。
要は緑①マナだけをΦマナに出来るという事ですね。
(但し緑シンボルを好きなだけではなく1つの呪文に対して緑1マナ分までとなりますのでお気を付け下さい)
そして自分が緑のパーマネント呪文を唱える度に自身を含む自分のクリーチャー全員に+1/+1カウンターを1個置く、という能力になります。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が場にいれば緑のパーマネントを唱える度に自分全員に+1/+1カウンターを2個置ける為、爆発的に火力を伸ばす事が出来るので絶対に入れたい1枚となります。

②《活力/Vigor》

こちらのクリーチャーは《活力》以外のクリーチャーが何らかのダメージを与えられる代わりにそれを軽減し、その数に等しい+1/+1カウンターを置く、という物になります。
つまり自分の3/3のクリーチャーと相手の3/3のクリーチャーが戦闘を行った場合、自分のクリーチャーに与えられる3点は軽減され+1/+1カウンター3個を置く、に置換される形となります。
また、こちらはダメージを「軽減」する形になる為、対戦相手の接死によるダメージもゼロにする事が可能です。
そして戦闘ダメージだけとは書かれていない為、《破滅の刻》や《神々の憤怒》、《冒涜の行動》等の全体火力呪文等も軽減してそのダメージ分の+1/+1カウンターを置く事が可能です。
(※当たり前ですが《活力》自身にはこの能力は適応されないのでご注意下さい)
尚、《活力》はいずれかの領域から墓地に置かれる場合、ライブラリーに加えてシャッフルされる為、追放除去以外では基本的に死ぬ事はほぼありません。絶対に入れた方が良い1枚と言えるでしょう。

③《ビビアン・リード/Vivien Reid》

次は即奥義してめちゃくちゃ強いPWをご紹介します。
こちらのM19ビビアンの-8能力は「自分のクリーチャーは全て+2/+2の修正を受け、警戒&トランプル&破壊不能を得る」を持つ紋章を場に出します。
つまり、このビビアンが-8さえしてしまえばもう自分のクリーチャーは《告別》等の除去以外では除去できず警戒とトランプルで殴る事が可能となる訳です。
恐らくこのデッキのPWの奥義中で一番強いと思います。

④《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》

お次は皆さん大好き灯争大戦から《世界を揺るがす者、ニッサ》をご紹介。
こちらは常在型能力として自分の森をタップするたび、追加で緑1マナを加える、を持っています。
また、-8の奥義では自分のデッキの中にある森カードを好きなだけタップ状態で場に出し、その後「あなたがコントロールしている土地は破壊不能を得る」を持つ紋章を場に出す形となります。
このデッキには森カードが23枚入っている為、全て場に出す事が出来ます。
また、ニッサの+1能力で3/3にした土地も破壊不能になる為毎ターンクリーチャーを増産する事が出来る様になります。
細かいですが+1の能力も+1/+1カウンターを3個乗せる、の能力な為
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が場にいれば+6/+6カウンターが乗った土地・クリーチャーを毎ターン生成する事が出来るのでとても強力です。

⑤《巣ごもりの地/Nesting Grounds》

こちらは普段あまり見かけない土地だと思うので紹介させて頂きます。
こちらは1マナとタップで自身がコントロールしているパーマネントAの上に乗っているカウンター1個だけを、別の対象Bの上に1個だけ移し替える、という能力となります。
「何故そんな弱い土地を…」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が場にいれば1個の+1/+1カウンターを別の対象に2個乗せられ、《硬化した鱗》があれば1個だけ移し替えたはずの+1/+1カウンターを3個に増やす事が可能です。
また、クリーチャーだけではなくパーマネントであれば可能なのでPWや《オゾリス》等から移動する事も可能なので小テクとして覚えておきましょう。
(※但し起動はソーサリータイミングのみなので注意されたし)

⑥《頂力明神/Myojin of Towering Might》

最後にこちらのカードだけ紹介させて下さい🙇‍♂️
こちらのカードは神河:輝ける世界の統率者デッキにのみ採用されているカードで、能力はこの呪文を手札から唱えていたのであれば破壊不能・カウンターを1個置いた状態で戦場に出る、という物になります。
また、これの上から破壊不能カウンターを1個取り除く事で、自分がコントロールしている望む数のクリーチャーの上に8個の+1/+1カウンターを割り振って置く事が可能です。
察しの良い方はもうお気づきかもしれませんが、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が場にいる状態で《頂力明神》を手札から唱えた場合、
破壊不能カウンターが2個乗った状態で戦場に出てきて、破壊不能カウンターを1個取り除き《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》に+1/+1カウンターを8個乗せた場合、それは倍の16個の+1/+1カウンターに変換される為、ワンパンジェネラルパンチマンを作り出す事が可能になります。
対戦相手のクリーチャーの合計パワーやタフネスがそれよりも大きいのであれば更にもう1個の破壊不能カウンターを取り除いて全てヴォリンクレックスの上に乗せれば+1/+1カウンターを32個乗せる形となり、38/38速攻トランプルを持ったバケモノ法務官を作り出す事も可能です。
巨大なヴォリンクレックスを相手のライフにシュゥゥーーーーーウッ!!!
超☆エキサイティンッ♪


という事で長くなりましたがデッキリストの紹介をしていこうと思います。

人によってデッキの中身は好きに変更しても良いと思いますが、
とにかく3ターン目に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》を出す事を意識したデッキ構成にした方が強いです。
その為私はデッキ内にエルフカードとランパン呪文をたくさん採用し、ほぼ7割型3ターン目にヴォリンクレックスを出せる構成にしています。
また、序盤の《イコリアへの侵攻》や《緑の太陽の頂点》は《ティタニアの僧侶》or《ラノワールの部族》を持ってくる事をオススメします。
周りの環境が除去だらけの環境なのであれば《森を護る者》等を採用しても良いかもしれません。

《森を護る者/Sylvan Safekeeper》

さて、最後に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》を使う上で気を付けなければならない事を記載しておきます。

1.対戦相手の場について
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》は対戦相手のコントロールしているパーマネントの上に置かれるカウンターの数を切り捨てで半分にしてしまう為、《神秘的負荷/Mystic Remora》等の累加アップキープ系とは非常に相性が悪いので気を付けましょう。
上記の場合、対戦相手がコントロールしている《神秘的負荷》は今乗っている数以上に経年カウンターが置かれなくなってしまう為、維持が容易くなってしまうデメリットがありますので注意しましょう。

2.自分の場について
少し直観的ではありませんが、今場に出ているパーマネントの上に乗せる場合2倍になる訳ではありません。
その為「+1/+1カウンターが○個乗った状態で場に出る」の能力は《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》の能力で倍にする事が可能です。
(例:《オーカー・ジェリー》や《歩行バリスタ》等)

3.+1/+1カウンターを乗せる順番について
この辺のルールをあまり詳しく勉強している人は少ないと思いますが、
《硬化した鱗》等の追加で1個置く、等の能力と《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》等の様な「代わりに~」の能力は自分が好きな順番で解決する事が可能です。

以下MTG Wikiからの抜粋となります↓
(他にカウンターを置くことを置換する置換効果がある場合、それらの適用順を決めるのはカウンターが置かれるプレイヤーかカウンターが置かれるパーマネントのコントローラーである(CR:616.1)。
例:あなたがヴォリンクレックスをコントロールし、対戦相手は議事会の導師/Conclave Mentorをコントロールしている状態で、対戦相手が自分のクリーチャーの上に2個の+1/+1カウンターを置こうとした。最終的に置かれるカウンターの数をヴォリンクレックス→議事会の導師の順に適用して2個にするか、議事会の導師→ヴォリンクレックスの順に適用して1個にするかは、カウンターが置かれるパーマネントのコントローラーである対戦相手が決定する。)


さて、今回も長くなってしまいましたが、如何だったでしょうか?
とにかく緑のデッキが組みたい!でっかいクリーチャーをたくさん作りたい!場に出したい!という方にオススメの統率者となっております。
(※しかしながらスタンダード落ちしてから値段がどんどん値上がっているカードでありますので、購入を検討されている方は早めの購入をオススメします)

「やっぱり暴力!暴力は全てを解決する!!!」
という性格な方にオススメのジェネラルですのでぜひ皆様も組んでみて下さい。
それでは皆様、良いEDHライフを!

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