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どっちがいいの?「リングフィットアドベンチャー」と「Fit Boxing」色々比べてみた。

だらけです。
世はまさに筋肉時代。この時代に降り立った二つのニンテンドースイッチのエクササイズソフト、それが「リングフィットアドベンチャー」と「Fit Boxing」です。この話題の二作を色んなところから、主観を交えながら、比較しようと思います。はやる気持ちを抑えてスクワットしながら読んでください。

仕様

「リングフィットアドベンチャー」
発売日・価格:2019/10/18  7,980円+税
ゲームジャンル:フィットネスアドベンチャー
付属品:リングコンとレッグバンドが付属
DL版ゲーム容量:2.9GB
プレイ人数:1人
体験版:なし
その他:DL版セットはマイニンテンドーストア専売
ウェブサイト:https://www.nintendo.co.jp/ring/

「Fit Boxing」
発売日・価格:2018/12/20 5,800円+税
ゲームジャンル:トレーニング/実用/スポーツ/音楽
付属品等:なし(Joy-Con両手持ちによる操作の為ストラップ必要)
DL版ゲーム容量:1.0GB
プレイ人数:1~2人
体験版:あり
その他:対応言語は日本語と英語
ウェブサイト:https://www.imagineer.co.jp/package_game/fitboxing/

※ 「価格」は2019/10/25現在、各リンク先に明記されている「希望小売価格」です。
 その他ゲーム容量等も2019/10/25時点でのものになります。

単純に価格だけ見ると、「リングフィットアドベンチャー」(以下「リング」と表記)は割高に感じるかもしれませんが、それは主にリングコンとレッグバンドが同梱されているからだと思います。(リングコン単体だと4950円)対して「Fit Boxing」(以下「Fit」と表記)は体験版も用意されており、これから始めようとする人への敷居はだいぶ下がっていると感じます。

気軽さ

長く続けるには、気軽に始められることは大事なところ。気軽に遊べるかどうかを比べてみましょう。

起動
「リング」は起動する際にリングコンとレッグバンドの装着が必須です。(起動時に装着ガイドが必ず出てくる)一方、「Fit」は落下防止の為にJoy-Conにストラップを装着する必要があります。「Fit」の方が起動するのは楽だと思います。
ただし、「リング」はゲームを起動しなくても「ながらモード」でリングコンを押し引きするトレーニングができます。起動までの準備の手間を感じたらこちらで気軽にトレーニングできます。
余談ですがどちらのゲームでも事前に汗を拭うタオルと水分はしっかりと用意しておきましょう。

スペース・物音
プレイ時に必要なスペース・物音について考えます。
「リング」はリングコンを使って様々な全身運動及びストレッチを行います。また、一部のトレーニングでは床に身体を伸ばし切った状態で行うものもあります。従って、自分の両手を伸ばして前後左右上下に回しても支障のない広さ、そして出来れば床に寝転がっても物にぶつからない広さが目安となります。とはいえ、必要なスペースは種目ごとに異なるので、ある程度調整がきく範囲だとは思います。
また、気になるのが物音。アドベンチャーモードでは、ステージの移動がジョギングとなっているし、またトレーニング種目の中には足を上下に動かすものも複数あります。ジョギングに関しては「サイレントモード」で対応可能です。これはステージ移動をスクワットで代用できるモードです。物音もしないし相応のトレーニングを行うことができます。またその他足を動かす種目は他の種目で代用してすすめることが良いと思います。もし、アドベンチャーモードで満足にトレーニングが出来ない場合も「カスタムモード」「お手軽モード」にある個別にトレーニング種目が選べるモードで補強することができます。
次は「Fit」について。ボクササイズなので腕を使う動作が中心です。基本的には自分の目の前に両腕を伸ばしてパンチを打っても邪魔にならなければプレイできます。ただしメニューによっては前後左右に移動するステップ動作を要求するものがあるので、前後左右それぞれに2歩ずつ動けるスペースがあるとなお良いです。
物音に関してもやはり気になるのがステップ動作。メニューによってはかなり速めのステップを要求してくるものもあるので、注意してください。「リング」「Fit」どちらにも言える対応なのですが、足元にヨガマットを敷くのは一つの対応策かもしれません。

トレーニング内容

ここからはそれぞれで出来るトレーニングの内容に注目してゆきたいと思います。

多彩なメニューで全身のトレーニングが本格的に出来る「リング」
「リング」では「筋トレ系」「リズム系」「ヨガ系」などの様々なトレーニングがなんと60種類用意されています。
https://www.nintendo.co.jp/ring/list/index.html 
数もさることながら、その種類の豊富さが大きな魅力ではないでしょうか。それぞれの目的に合わせてトレーニングが出来るというのは大きな魅力ですが、筆者はここでリングコンを用いたトレーニングの良いところをおすすめしたいと思います。
リングコンは主に”引っ張って伸ばす”と”押し込む”動作ができます。いわゆるチューブトレーニングみたいに力に応じて伸び縮みする感じです。なかなか丈夫で、力いっぱい引っ張る・押し込む動作をしても大丈夫でした。つまり安心して自分の力を全力で出し切ることが出来ます。筋トレではこの「全力で出し切る」という事が肝要だと思います。自宅での自重トレーニングではなかなか自分の限界ギリギリのトレーニングをするのは、色々と工夫が必要だと思いますが、リングコンを使えばかなり効果的なトレーニングが出来ると感じました。(そしてその分”しっかりと身体に効いている”という感触があります。)
また、「リング」はトレーニングの負荷調整がとても絶妙だと思います。初回起動時に年齢やリングコンの押し込み具合等で運動負荷を調整し、そこから折に触れて負荷調整を促してゆく。常にギリギリのトレーニングを調整することで、確実に効果が出ることを目指したものになってます。
加えて、「リング」はそのトレーニングで常に正しい姿勢を要求してきます。リングコンの負荷調整と、Joy-Conによる動きの判定はそれなりに厳しく、特にヨガ系のトレーニングは、ゆっくりとした動きを求めてきます。適切な負荷と正しい姿勢の追求で、本格的なトレーニングが出来るように徹底的に調整されていると思います。

ボクササイズという有酸素運動に特化した「Fit」
一方「Fit」ですが、出来るトレーニングはトレーナーの動きに合わせて行うボクササイズのみです。(2人プレイで互いにパンチの正確さを競い合うモードもあります。)およそ30種類ほどあるエクササイズは、それぞれのパンチ等の動作はシンプルですが、「リング」と比べて激しい動きのものが多いと思います。その結果、ゲーム内で表示される消費カロリーを見てみると、時間当たりの消費カロリーは「Fit」の方が大きくなっています。こちらは筋トレというより、有酸素運動に近いと思います。(実際発汗量もかなりある)
動きはシンプルですが、エクササイズ効果は「二の腕シェイプ」「ウエストシェイプ」など色々なものが出来ると謳っています。トレーニング時間も調整でき、こちらも目的に応じてトレーニングできるようになっています。
また、「リング」に比べて、「Fit」での動きの判定はかなり緩めに設定しているように感じました。(実際アッパーを要求されている時にストレートを打っても、タイミングが合っていればOK判定でることもある)ただ、これは判定が厳しすぎることでストレスが溜まらないように配慮した一面でもある、とのことです。
※ 参照 フィットボクシングで10kgダイエットできたので、お礼を言いに行った より

面白さ・遊びやすさ

ここでは、ゲームとしての面白さや、遊びやすさに注目していきます。

全身の筋肉を使ってゲームをすることを徹底的に磨き上げた「リング」
ここでは「リング」のアドベンチャーモードに注目してみます。アドベンチャーモードとは、ゲーム内の主人公として様々な「ワールド」をクリアしてゆくモード。ワールドには複数のコースがあり、コースの中で主人公は道を走り、道中で出会った敵を「フィットスキル」で倒してゆくモードになります。いわば「実際のゲームの中に入り込んで、エクササイズで戦うRPG」といったところでしょうか。
アドベンチャーモードが良いと感じたのはゲーマーとして遊びたくなるポイントを徹底的にトレーニングに繋げているところです。例えばバトルで登場する敵はそれぞれ色分けされており、特定のフィットスキルを使うと高ダメージが与えられるようになっています(※ あるポイントまで進めると解放される要素です)、つまり敵の弱点に合わせてフィットスキルを選択すると、筋トレ・ヨガなど全身がバランスよくトレーニングされるように設計されています。またレベルアップや探索などで新たなフィットスキルが手に入るようになっているなど、ゲームの攻略を進めてゆけばゆくほど、より豊かなトレーニングが出来るという仕組みになっていることです。ゲームにはまってゆくほどに、身体がどんどん鍛えられてゆく、まさにおそるべしとしか言いようがありません。

「いかにしてボクササイズを続けてもらうか」に力を入れた「Fit」
対して「Fit」は遊びの幅は狭くなりますが、ボクササイズが楽しく長く続けられるようにすることにとても力を入れたゲームになっています。
大きな魅力として、一緒にトレーニングしてくれるトレーナーが挙げられます。女性4人、男性2人のトレーナーは皆有名な声優さんたちが声をあてていて、それぞれ魅力的な声でトレーニングを励ましてくれます。(また、トレーナーには細かい人物設定が用意されているとのことです。)その日の気分で変えてもいいし、お気に入りのトレーナーと二人三脚で頑張り続ける楽しみもあると思います。
またトレーニングを継続すると、トレーナーの衣装をもらえることも出来、続けることでボーナスをもらえる仕組みになっています。また、トレーニング中は人気の洋楽20曲を聴きながら動けるので、とても楽しく運動できるのも魅力だと思います。
また、「Fit」では目的とエクササイズ時間を選択すれば、毎回オートでメニューを組んでくれる仕様も用意しており、いちいち細かく設定することなくトレーニングができます。気軽に起動できて、トレーニングを継続できるようになる配慮が細かくなされていると思います。

最後に

以上様々な点を比較してみました。どちらがオススメなのか、と尋ねられたら、その目的によってオススメは変わってきてしまうのですが、自宅で筋トレをはじめとした全身トレーニングをしたい人は「リング」を、毎日続けて有酸素運動をしたいという人には「Fit」という感じになるでしょうか。
「Fit」は体験版があるので、まずは体験版を遊んでみるのもいいかもしれません。個人的に「リング」のトレーニングは手軽で本格的なもので、効果がとてもありそうなので、「リング」もとてもおすすめです。ぜひ遊んで、みんなで健康になりましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。この記事はこれで全文となりますが、もしこの記事がお役に立てたら、記事の購入もしくはサポートして頂けると励みになります。よろしくお願いします。

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たくさんのゲーム音楽演奏会に参加して、たくさんレポートを書いてゆく予定です。