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しゃべりがダメ

 音声つきのスライドを作ってみようと思って,試してみた。
 新入生向けの授業の中に,ノートテイキングに関する練習をするものがある。話を聞きながらメモを取ったりする。それの話の一部を,録音してみることにした。
 ところが,これが全然ダメだった。パソコンに向かって録音し,聞いてみると,抑揚のない平坦な声がボソボソ聞こえるばかり。これはたとえ十数秒であっても学生には届かないだろうと思わざるを得なかった。
 おそらく,教室でしゃべるときには,これよりは多少は声を張ったり抑揚をつけたりしているのだと思う。研究室でパソコンを前にした状態ではスイッチが入らないということもあるかもしれないが,おそらくスイッチが入っても大きくは変わらないだろう。それは自分の授業の催眠能力の高さに関するこれまでの経験が,はっきりと物語っている。
 私はポッドキャストのラジオ番組をよく聞くが,一人語りよりも複数の人がおしゃべりするような番組の方が聞きやすいような気はする。誰か相槌を打ってくれる人がいる状態で録音するというのは,現状では難しいなあ。
 自分の声を聞くのが嫌,という以上に,教師としての自分のしゃべりのダメさ加減に直面して,意気が上がらないことこの上(下?)ない。

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