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ありがとうをあなたに。

多くの人の期待を背負って、光に向かって歩く人がいる。

一歩下がって私はあなたについていく。

大きな怒りと強い憤りはいったん胸にしまって、
あなたは静かに歩き続ける。
迷いはなく、しっかりと前を見据えて...。

時に代弁者として怒りをあらわにし、権力者に戦いを挑む。
矢面に立ち、さまざまな攻撃を受けながらも毅然と前に進む。

心強く、頼もしい姿に私は元気づけられる。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
あなたの背中に向かって感謝の言葉を送る。

でも、この世はあまりにも腐敗していて、真っすぐには歩けない。
当たり前のことが通用しない世界。
少しずつあなたは疲弊する。

「たどり着けるだろうか。」

あなたはポツリと呟いた。

いつもの大きな背中が、寂しく孤独に感じられる。


とっさに私は速足であなたのそばに駆け寄って声をかける。

「ひと休みしましょう!」

更に私の後方から誰ともなく声がかかる。

「ひと休みするんなら、どうぞこれ飲んでください。」

「私が作ったんです。これ召し上がってください。」

いつの間にか、、、あなたの周りにはたくさんの人がいて、
少し驚きながらもあなたに笑顔が戻る。


「そうだね。ちょっと休んでいこうか。」


すーっとさわやかな風が吹き始めた。

あなたはまた、光を見据えて歩き始める

そして私もまたあなたの後ろをついていく。
ありがとうを唱えながら。。。

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