ギフトピアの思い出(ゲームシステム編)

これを書いておけばのちのちラクになる、ゲームシステムのお話です。

ギフトピアは主人公・ポックルが起きる→生活→眠くなるという人間的なサイクルを重ねて進んでいくゲームです。前にも少し書きましたが、眠くなったら寝ないといけないんです。毎朝9時起床で、初期ステータス「おこちゃま」は夕方5時に眠くなります。できることはかなり限られています。なんせ夜に起こるイベントには全く関われませんからね。ネガイを叶えることによってオトナに近づき、行動時間は延びていきます。起床は必ず9時なので、早朝のイベントに関わるには、ベッドに戻るための時間も考えると、24時間くらいは活動できないといけないわけです。

しかし、眠くなる時間にベッドに辿り着けなくても、ゲームオーバーというわけではありません。ネムイ精れいに所持金を奪われ、強制的に部屋へと戻されるだけです。では、何がどうなるとゲームオーバーなのでしょうか。それは、「ハラが減るとゲームオーバー」です。「ハラが減るとゲームオーバー」です。信じてください。お願いします。

ポックルの最重要ステータスである「ハラ」。画面右上のハートで表されます。ハートひとつが「200カロリ」を表し、果物などを食べることで種類ごとに決まったカロリ数が回復します。初期値はハートふたつで400カロリが上限。島の各地に落ちているハートを食べる(信じてください)ことにより、上限が200カロリずつ増えていく、ということです。島にある全てのハートを食べる(信じてください)と上限は2000カロリになります。

ハラは歩くと減ります。当たり前と言えば当たり前ですね。歩いて減ったハラを、そのへんに生えている果物やキノコ、お店で売っているファストフードやお弁当を食べて回復していきます。ちなみに、最初の頃はどうがんばってもパイナップルが主食になります。ポックルの家の前にも生えており、最も入手しやすい食べ物です。ひとつで100カロリ回復。病気になったりはしないので、安心して1日中パイナップルを食べまくりましょう。ちなみに、お店に行くと、ハンバーガーやフライドポテト、カップラーメンなどが買えます。病気にはなりませんが、それらを食べすぎると、ポックルはどんどん太っていきます。何の影響もないのですが、ただただお腹が出ます。それだけです。

そしてひとつ大事なのが、自然の食べ物は腐るということ。お店で売っている物は腐らないのですが、パイナップルやキノコなどは採ってから24時間経つと腐ります。名前も「くされ〇〇」になります。この腐った物を食べると、本来回復するはずのハラが、逆に減ってしまいます。パイナップルは100カロリ回復、くされパイナップルでは100カロリのマイナス、ということです。ハラが0になるとゲームオーバーです。0になる直前ではポックルも死にかけのスピードでしか動けません。ゲームオーバーになると、最後にセーブした地点まで戻されます。

そう言えばセーブの話がまだでしたね。このゲームは、鏡を見ることによりセーブができます。「ポックルは鏡で自分の顔を見た 〇〇(現在のランク)の顔が映っている 心に焼き付けておこうかな」です。「です」とか言ってもなんのこっちゃですよね。まあ、それで心に焼き付けるとセーブができるわけです。家や村役場などに鏡があって、そこでセーブができるのですが、たまに少し高い位置にある鏡も。ポックルは背が低いため、そういった鏡には顔が映りません。そうなるとセーブもできません。のちのちできるようになるかと言うと、なりません。はい残念でした。

話を戻します。2000カロリ、つまりいつ食べても満腹までハラが回復する「むらさキノコ」というキノコがあるのですが、これは食べると「規則違反」で、罰金1万マネを取られます。罰金は振り込み式で、全額払うまでは囚人服で足かせでモザイクという最初の状態に逆戻りです。そのキノコ、普通にやっていれば食べることはまずありません。「食べると規則違反」と言われるから食べたくなるキノコですね。危険な香りがします。このキノコが腐ると「くされむらさキノコ」で、マイナス2000カロリです。食べると即ゲームオーバーなので、むしろゲームオーバーを体験するためのアイテムと言ってよいでしょうね。よいんでしょうか? まあよいでしょう。

そういった感じで(?)、ハラヘリとネムケに気をつけながら、島を歩き、島民たちのネガイを叶え、ついでにお金も集めて、できることを増やしちゃおうぜというゲームです。私はこの「できることがどんどん増えていく」という感覚が好きです。ネガイを叶えてオトナに近づくとストーリーも展開していき、島民全員の人生(犬生、ロボ生、ヤギ生、謎の生き物生などを含む)に関わっていけるのです。先に述べたように、ストーリーが展開するだけでなく、単純に行動時間も延びるので、最初は行けなかった島の隅々を探検することも、海や川で1日中釣りをしたりすることもできるようになっていきます。ある程度オトナに近づいたら、島民のネガイを無視して島を歩き回っていいんです。ネガイに制限時間はないので、とにかく自由度が高く、のんびりと遊べるゲームです。畑で高価なキノコを育てるのも、山でおさると殴りあうのも、全て自由です。

そして最後、島のみんなのネガイを叶えたポックルがオトナになるとき、プレイヤーもまた少しだけオトナになれるゲームなのです。


急に恥ずかしいこと言ってしまった。おしまい。

投げ(中略)ん。

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